「サイン波」から「パルス波」電流へ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/27 02:13 UTC 版)
「電気けいれん療法」の記事における「「サイン波」から「パルス波」電流へ」の解説
以前より、日本においては「サイン波」(交流送電を流れている電力を変圧しただけのもの)による通電が行われていたが、これは世界で用いられていた「パルス波」の電流に比べて、認知障害などの副作用が大きいことが知られている。そのため、2002年にパルス波型の通電装置「サイマトロン」が、日本でも認可された。 パルス波の方が必要なエネルギーが少なくて済むため、認知障害などの副作用が少なく安全性も高い。なお、サイン波刺激装置は日本では生産中止となっている。その後もメーカーによるメンテナンスは継続していたが、打ち切りになることが確定している。これまで、副作用の点ではパルス波に軍配があがるが、痙攣誘発性の点ではサイン波の方が勝っているとされてきた。 治療ガイドラインでも、パルス波で痙攣誘発に失敗したとき、サイン波を使うというアルゴリズムになっていた。現状でいくとこのアルゴリズム自体が破綻することになるが、これを回避する方法論が、日本の精神科医によって提案されている。
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