△4五歩の復活
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/08 10:09 UTC 版)
この△7三角型から△8五歩と△9五歩が長年の主な対策として用いられてきたが、2013年頃から塚田泰明により前述した△4五歩の研究が始まり、菅井竜也が披露した△5五歩、さらに渡辺明が指した△9四歩と展開する手が発見され、△4五歩が優秀ではないかと見直されてきた。確かに先手に反発される争点ができるのであるが、先手が攻めきるのも難しいという認識が生まれていく。 こうして近年は4六銀・3七桂型そのものを先手が先手の得をいかしきれないとみなして避ける傾向にある。2015年度の名人戦・棋聖戦では5局が矢倉戦となったが、いずれも先手は4六銀・3七桂型を選択せず、その後しばらくは藤井矢倉が選択される傾向が強まっていく。 そして2015年度以降から、矢倉は後手の対策が急戦矢倉へと移行していく。その際には先手も矢倉を趣向するために早めに▲2五歩を決める指し方が増え、このため戦型としても4六銀・3七桂~2五桂の形が生じることが少なくなった。
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