"Cabal"
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/16 14:37 UTC 版)
「アントニー・アシュリー=クーパー (初代シャフツベリ伯爵)」の記事における「"Cabal"」の解説
cabal(カバル)とは徒党、あるいは派閥といった意味をもつが、この時のcabalは、第二次英蘭戦争で失脚したクラレンドン伯に代わって政権を担った5人の頭文字をも指していた。すなわち、クリフォード(Clliford)、アーリントン(Arlington)、バッキンガム(Buckingham)、アシュリー(Ashley)、ローダーデイル(Lauderdale)である。この5人によって構成された政権が後の内閣の始まりともいわれるが、実際のところ、彼ら5人は常に協力関係にあったわけではなく、むしろ反目しあうことのほうが多かったとの指摘もある。 cabalの中でアシュリーは通商・植民振興委員会の委員長に就任し、ハドソン湾会社の設立・整備に努めた。13植民地ではノースカロライナ・サウスカロライナ両州への植民を進め、当地には「アシュリー川」「クーパー川」の地名が残っている。さらにイングランド農業を守るため、アイルランド畜産牛の輸入を制限した。対外政策ではスコットランドとの議会合同の道をさぐったが、これは吸収合併を嫌ったスコットランド議会の反対にあって頓挫した。
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