Uniface
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/18 06:33 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動例えばメインフレームの製品(CICS、IMS)、Webサービス、SMTPやPOP電子メール、LDAPディレクトリ、.NET、C、C++プログラムとJavaとの統合を実現する。そして、Windows、Windows Mobile、Unixや(いろいろな)Linux、IBM iSeries/AS400、z/OSやVMSの下で稼動する。
Unifaceは、企業に不可欠なビジネスプロセスもサポートしており、重要な企業データを維持する複雑なシステムで利用が可能。
例えば、Webオンラインショッピング、金融取引、給与管理や在庫管理です。現在Unifaceは30カ国以上の数千社で使われている。そして、インストールベースでは数百万ライセンスにも上る。作成可能なUnifaceアプリケーションは、クライアント/サーバアプリケーションからWebアプリケーションの範囲に及ぶ。そして、データエントリー処理から、ワークフロー業務もカバーし、同様にイントラネット及び、インターネットを利用したポータルサイトからアクセスも可能。Unifaceは1984年Inside Automationによってオランダで誕生し、後にUniface B.V.へとなる。そして1994年 デトロイトに拠点を置くCompuware社によって買収される。2014年には Marlin Equity Partners の買収により、オランダ アムステルダムに本社を構え、ワールドワイドにオフィスを持ったUniface B.V.へと戻る。
Uniface Products(ユニフェイス プロダクト)
Uniface基盤は開発環境と実行環境を提供し、大部分はUniface Application Platform Suite(APS)のパッケージで提供される。APSには以下の製品を含む。
- Uniface Development Environment(ユニフェイス開発環境) — アプリケーション開発時にモデル化、実装、コンパイル、デバッグ、配布を行う統合した開発環境
- Uniface Flow(ユニフェイスフロー) — ビジネスプロセスを開発、展開するための環境
- Uniface View(ユニフェイスビュー) — Webドキュメント、データベースレポート、エンタープライズアプリケーションをユーザに整理されたデスクトップとして提供する環境(アプリケーション統合ポータルの開発・実行環境)
Unifaceアプリケーション(開発環境、Uniface FlowとUniface Viewも含む)は、実行時に一般的なインフラ(システム環境)で稼動する。
- Uniface Runtime Engine(ランタイムエンジン) — コンパイルされたアプリケーション コンポーネントとライブラリを特定のプラットホームで実行する。
- Uniface Router(ルータ) — Unifaceアプリケーションのプロセス間通信を請け負うマルチスレッドのプロセス。Uniface Serverプロセスの開始、終了、ロードバランシングを行う。更にUnifaceプロセスの間のメッセージング処理も行う。
- Uniface Server(サーバ) — Unifaceクライアントからサーバ資源にアクセスを行ったり、サーバ上のコンポーネントを実行することができるサーバ上のプロセス。アプリケーションサーバ、データサーバとファイルサーバの働きをする。
- Uniface Repository(リポジトリ) — 開発時のプロパティ、プロセス、組織モデル、ポータル定義を保存する。
- Web server(Webサーバ) — UnifaceはWebアプリケーションを開発、テストする環境のためにApache Tomcat Serverをバンドルする。しかし、WebサーバはTomcatにとらわれず、全ての製品を利用することが可能。
- Servlets — Uniface Webアプリケーション(Webサービス)のためにWebServerとUniface Serverの間のコミュニケーションを行うJavaサーブレットを提供する。
- Database connectors — Unifaceがさまざまなデータベースとコミュニケーションを取るドライバを提供する。
- Integration tools — Unifaceとサードパーティ製アプリケーション(Java、CICS、IMS、LDAP、SMTP、POP、オペレーティングシステム命令、COM、その他)間のコミュニケーションを行うためのドライバ、コンポーネント及びAPIを提供する。
そのうえ、Uniface JTi(Java Thin Client Interface)は、Unifaceのクライアント/サーバアプリケーションをインターネットに接続している全てのコンピュータから実行させることができる。
Unifaceを記述するアプリケーションコードは手続き型言語であり、“PROCコード”と呼ばれる。Unifaceはカーネルとデフォルトコードによって、入出力ロジックの大部分を自動化する。ゆえにデフォルト機能の大部分はPROCコードを記述する必要はない。
Uniface applications(アプリケーション)
Unifaceアプリケーションは、一つ以上のデータベース(ファイルシステム)にデータの作成、更新、削除を行えるコンポーネントベースのアプリケーション。インフラから完全に独立した形でアプリケーションは作成される。開発者は他の開発ツールで作成された非Unifaceコンポーネントを含む複合アプリケーションの統合も可能。そして、利用時にはクライアント/サーバ環境、Web環境、モバイル環境、Webサービス及びメインフレーム環境に展開することが可能。
Unifaceは、マルチティアアプリケーション構築のために異なるレイヤの為にいろいろなコンポーネントを用意している。 プレゼンテーション層のためのユーザインタフェース用のコンポーネント。
- Forms(フォーム) — クライアント/サーバ環境でデータ更新を行うインタラクティブな画面構築用のコンポーネント。
- Server Pages(サーバページ) — Web環境でデータ更新を行う為のインタラクティブな画面構築用のコンポーネント。
- Reports(レポート) — 印刷処理でデータを印刷するためのレイアウトの構築用のコンポーネントです。
ビジネスロジック層のためのコンポーネント。ビジネスルールとタスクの特有の機能を取り扱う。ユーザインタフェースはない。
- Services(サービス) — ローカル環境やサーバサイドで他のコンポーネントから起動できる。一般的なロジックやビジネスロジックを実装する。
- Session Services(セッションサービス) — 複数のデータ エンティティに影響を与える複雑なビジネスロジックを実装する。例えば、仕事に特化したふるまい、また、業務と関連するロジックを実装する。
- Entity Services(エンティティサービス) — 一つのデータエンティティ(実体)に対する単純なビジネスロジックを実装する。
データアクセス層は、Unifaceアプリケーションモデルで作成する物理データベース構築を含む。Unifaceは、SQL自動生成をDBMSコネクタから行うことで、物理的なデータアクセスを確実に行う。ネットワークとミドルウェアアクセスは、ミドルウェアドライバとUniface ルータによって実装される。
ランタイムエンジンは、アプリケーションコンポーネントを実行する。それはユーザインタフェースコネクタを用いたプレゼンテーションコンポーネント(GUI またはキャラクタベースがあります)を表示し、DBMSコネクタによってデータを送受信する。
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