UltraSPARC T1
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/28 04:58 UTC 版)
UltraSPARC T2 Plus プロセッサ
2007年2月、サンは年次のアナリストサミットにおいて、"Victoria Falls" というコードネームの第3世代ハードウェアマルチスレッディング設計[5]のプロセッサが、2006年10月にテープアウトしたことを発表した。2ソケットのサーバ (2U) は128スレッド、16コア、を備え、UltraSPARC III に対して65倍高い性能を持っている[4]。
HOT CHIPS 19カンファレンスにおいて、サンはVictoria Fallsが2-wayおよび4-wayになることを発表した。従って、1台の4-way SMPサーバは同時に256のハードウェアスレッドをサポートする[6]。
2008年04月09日、サンと富士通はVictoria Fallsのコードネームで知られる「UltraSPARC T2 Plus」を搭載した2CPU型サーバ「SPARC Enterprise T5140」と「SPARC Enterprise T5240」を発表した。T5140は1U、T5240は2Uのサーバ筐体である。出荷開始は、2008年4月中旬を予定[7][8]。
SPARC T3 プロセッサ
2010年に最大クロック数1.67 GHz、16コア、1コアあたり8スレッド(システム全体で最大512スレッド)の処理性能をもつCPUとしてリリースされた。12種類の暗号をサポートした暗号化処理ユニットが組み込まれている。
SPARC T4 プロセッサ
2011年リリース。前世代のSPARC T3と比較してコア数が半分の8コアになり、ワンチップあたりのスレッド実行数が64スレッドに減少しているが、SPARC Tシリーズとして初のアウトオブオーダ実行を実装し、シングルスレッドのパフォーマンスが前世代の5倍に向上。最大3.0 GHz、1コアあたり8スレッドの処理性能をもつ。16種類の暗号をサポートした暗号化処理ユニット、10GbEによる高速ネットワーキング機能などを組み込んだSoCとしてリリースされた。
SPARC T5 プロセッサ
2013年 4月リリース。コアのあたりのスレッド数は、SPARC T4 と同じ8だが、コア数が倍の16コアとなり、28 nmプロセスで製造されている[9][10][11]。
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- ^ Thomas Rampelberg; Jason J. W. Williams (2006年5月9日). “Cruisin' with a T2k (PDF)”. DigiTar. pp. p. 6. 2007年2月7日閲覧。
- ^ “Multi-core Processors: Impact On Oracle Processor Licensing”. オラクル. 2007年8月12日閲覧。
- ^ “Processor Value Unit Licensing for Distributed SW”. IBM. 2007年8月11日閲覧。
- ^ a b Fowler, John (2007年2月6日). “Growth by Design (PDF)” (英語). サン・マイクロシステムズ. pp. p. 21. 2007年2月7日閲覧。
- ^ 同時マルチスレッディング (Simultaneous Multithreading; SMT) とする誤りが観られるが、NiagaraファミリーとVictoria Fallsはバレルプロセッサであるのでハードウェアマルチスレッディングではあるが、SMTではない。
- ^ Stephen, Phillips (2007年8月21日). “Victoria Falls: Scaling Highly-Threaded Processor Cores (PDF)” (英語). サン・マイクロシステムズ. pp. p. 24. 2007年8月24日閲覧。
- ^ サンプレスリリース (2008年4月10日). “2008.04.10 サンと富士通、「SPARC Enterprise」サーバシリーズにUltraSPARC T2 Plusプロセッサ搭載の新機種を投入” (日本語). 2008年4月13日閲覧。
- ^ 富士通プレスリリース (2008年4月9日). “富士通とサンが新プロセッサ「UltraSPARC T2 Plus」でUNIXサーバ「SPARC Enterprise」のラインナップを拡充 : 富士通” (日本語). 2008年4月13日閲覧。
- ^ “Rick Hetherington : Oracle Innovation Showcase (Conversations with Oracle Innovators)”, www.oracle.com (オラクル)
- ^ 次世代SPARCプロセッサ「SPARC T5」と「SPARC64 X」
- ^ “Oracle's SPARC T5-2, SPARC T5-4, SPARC T5-8, and SPARC T5-1B Server Architecture (PDF)” (英語). オラクル. pp. p. 6 (2013年7月). 2013年10月19日閲覧。
- 1 UltraSPARC T1とは
- 2 UltraSPARC T1の概要
- 3 ソフトウェアライセンスの問題
- 4 UltraSPARC T2 Plus プロセッサ
- 5 オープンな設計
固有名詞の分類
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