THE ビッグオー 登場ロボット

THE ビッグオー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/07 13:36 UTC 版)

登場ロボット

本作では巨大ロボットを“メガデウス”と呼称する。“メガ”は"巨大・大いなる"、“デウス”とはラテン語で"神"を意味する。

従来のアニメであれば当然設定されている、ロボットのサイズや重さといった数値的な設定は公開されていない[2]

ザ・ビッグ

この物語で最強のメガデウス群。全ての機体に共通して「巨大な前腕の途中から細い上腕がついている」という特異なシルエットをしている。その前腕には各機の特徴となる装備がされている。メモリーではアーキタイプやリヴァイアサンと闘っている。

ドミュナスラテン語で主の意味)と呼ばれる操縦者が乗り込み、駆動させる。ただし、メガデウスはドミュナスを選ぶ意志を持っており、単なるロボットとは一線を画している。場合によってはドミュナスを自身を動かすためのパーツとみなすこともある。事実、ロジャーやアレックスは取り込まれそうになりアランはドミュナスと認められずに取り込まれ殺されている。真のドミュナスはロジャーだけである。

起動時に「CAST IN THE NAME OF GOD. YE NOT GUILTY. (我、神の名においてこれを鋳造する。汝ら罪なし)」という言葉がモニターに表示される。この言葉は、12世紀ドイツ死刑執行人が持つ刀剣に刻まれたものと同じという設定。

その回によってまちまちだが、格納庫から現場に呼び出すには「(機種名)、ショータイム!」、動かすには「(機種名)、アクション!」とドミュナスが叫ぶ。シュバルツバルトの場合ではドイツ語で言っている。またこの掛け声に合わせ、各々起動ポーズをとることもある。主に陸戦型、海中型、飛行型に分かれている。

ビッグオー(Big-O)
ザ・ビッグの一機種。機体色は黒。対地戦闘用の装備を持つ。「黒いメガデウス」。全身に銃火器と光学兵器が満載され、自分の十数倍の大きさのメガデウスを持ち上げるほどの怪力を誇る。また、太い両腕にはぶ厚い装甲シールドが備えられており、これを前面に構える(ボクシングピーカブースタイル)ことでほとんどの通常兵器をガードすることができ、ビーム系の砲撃も弾くことができる。ネゴシエイターのロジャー・スミスをドミュナスとし、パラダイム・シティで起こるメガデウスの事件を解決する。
使われていない地下鉄の二軌道を占拠して走るプレーリードッグに収納されロジャーのいるところまで運ばれる。プレーリードッグのシェルの天蓋はカメラの絞りのように開閉し、そこから発進する。天蓋は巨大なドリル状になっており、地中をどこまでも貫いてビッグオーを出現させる。四十年前のメモリーではビッグデュオやビッグファウと共に街を破壊したり、多数のビッグオーがひしめきながら行進する様が描かれる。second seasonの設定画ではフルディティールバージョンとして、リベットや背中のディティールが追加されている。これはfirst season制作時に作られた作画参考用モデルからの流用。
顔はイナズマンロボット刑事を参考にしている[3]。また、動作音や他のメガデウスのデザインなどは1970年代の特撮テレビ番組『スーパーロボット レッドバロン』に由来している。
両腕から繰り出されるパンチの他に以下のような武器を内蔵する。
アークライン(Arc Line)
両目から放つレーザー。ザ・ビッグでは標準装備されている模様。両手を真っ直ぐに伸ばし、片腕を伸ばし、片腕を後ろにさげるポーズをとる。
クロムバスター(Chrome Buster)
頭部クリスタルから射出する高出力レーザー。発射時は両手を真っ直ぐ伸ばし、両の拳を大きく振り上げ、両拳が光り、両拳を突き合わせるポーズをとる。が、両拳が光ったり光らなかったり、そもそもポーズをとらない場合があるなど、適当である。アークラインより強力な破壊力を誇り、付近に人がいる場合には使用を躊躇う描写もある。
ミサイルパーティー(Missile Party)
腹部から発射する多連装ミサイル。時限装置つきミサイルなども発射可能。アークライン発射時と同じポーズをとる。これもポーズをとらない場合が多い。
キャノンパーティー(Cannon Party)
胸部に内蔵されたキャノン砲。ミサイルパーティーと一緒に使うことが多い。Act:12にて、両手をクロスさせて光り、両腕を前に突き出すポーズが見られる。
O(オー)サンダー(O Thunder)
両腕部から銃身を展開して放つ機関砲。四つの砲門が高速回転し、ぶつ切りの光弾を連続射出する。単に遠距離兵器としてではなく、相手を鷲掴みにした状態で使用したこともある。威力は内蔵されている火器の中でも最大級で、ビッグデュオ・インフェルノを破壊してさらにビル数棟を貫通する威力がある。アルファベットの"O"のように見えるハレーションが発生するためにこう呼ばれる。発動時にはコンソール上のグリップが収納され180度回転、Oサンダー専用グリップに切り替わる。
モビーディックアンカー(Moby-Dick Anchor)
腰部周囲のあらゆる箇所に装備されている。バーニアがついているためある程度自在に動かせ、遠くにある物体をマシンハンドで捕獲する他、相手に突き刺すことで攻撃にも使える。一斉に射出することで全周囲への攻撃にも使用可能。攻撃の用途の他、自身の姿勢保持や固定などにも使用される。敵の攻撃で引きちぎられる事もあるが、一本でビッグオーの重量を支えることができる強度を持つ。また鎖の部分はビーム攻撃に対する耐性がなく、ビームによって切断されることもある。予備も用意されているようで、パージしても次のアンカーが補充される描写がある。
サドンインパクト(Sudden Impact)
肘のストライク・パイルで圧縮された空気を、パンチと合わせて打ち出し敵を破壊する。メガデウス級のロボットであっても、装甲を貫通するほどの強力な衝撃波を打ち出す。落下した人工衛星さえ迎撃破壊した。圧縮空気のみでも遠方にあるビル3棟を貫通する威力がある。最も使用頻度が高い、ビッグオーの主兵装。水中でも水を圧縮することで使用可能で、水中から急速浮上する際にも使われる事がある。
プラズマギミック(Plasma Gimmick)
上半身の装甲と両腕のシールドを展開して使用。ビッグオーを中心とした巨大なプラズマ球体を発生させ、周りの敵を粉砕する。
また、このプラズマ球体は防御にも転用できるような描写がある(ヒドラ・イールの電撃を弾いている)。
ファイナルステージ(Final Stage)
ビッグオーの究極兵器。Act:26に登場。モビーディックアンカーを地面に打ち込んで機体を固定後、各部装甲が展開し、プラズマギミックによるバリヤーを発動、胸部から球形の砲身が現れ、ストライクパイルが無反動砲のそれの如くスライド。強力な光線を発射する。その威力はビッグファウの強力な電磁バリアを破り機体半身を消滅させ、さらに街を覆う直径約10キロのドームを全壊させるほどである。しかし、膨大なエネルギーを発射する分、使用後は砲身が焼けて使用不能になるため、実質一発限りの最終兵器である。使用時にはコクピットに専用のコンソールとトリガーが出現する。ベックにアドバイスを受けたドロシーが自身を起動キーとして発動した。
ビッグデュオ(Big-Duo)
ザ・ビッグの一機種。機体色は赤。ドミュナスはシュバルツバルト。「赤いメガデウス」。40年前の真実を知らしめるため、街を破壊する目的でシュバルツが呼び出した。両腕にそれぞれメッサーシュミットを髣髴とさせるプロペラ・ユニットとロケットエンジン、格納可能な翼を搭載しており、自在に空を飛ぶことができる。なお、飛行能力を持つメガデウスは確認できる限りではビッグデュオのみ。初登場時にはビッグデュオ・マミーと設定され、全身に包帯を巻いておりミイラのような外見をしており、包帯を飛ばして絡めたところを引っ張り、腕のプロペラで破砕しようとしたが、ビッグオーのミサイル、キャノンパーティーによって包帯が燃え、正体を現す。主な戦闘形式は空中戦や爆撃であるが、パワーもビッグオーとほぼ互角。弾薬が尽きたままのビッグオーを圧倒するも、あと一歩のところで逆転され敗北。片腕と頭部を破壊された後、自らの意志を持つが如く暴走。シュバルツバルトを振り落とし、機能停止までの数秒間勝手に動いた。ビッグオーと同出力のアークラインの他、胸部には二門のガトリングミサイルを、両腕にそれぞれ二門ずつの航空機銃を、両足の中には驚異的な威力を持つ大型ミサイル「メガトンミサイル」を装備している。なお航空機銃は劇中では使用していない。その他に逃走用に煙幕を噴出できる。ただし、主兵装の大半が実弾のため全弾撃ちつくした後の火力の低下は著しい。プロペラの装備される巨大な前腕内部にはランディングギアも装備されており、飛行機のような着陸姿勢もとることができる。
ビッグデュオ・インフェルノ(Big-Duo Inferno)
先の戦闘で破壊されたビッグデュオの残骸をパラダイム社が回収、修理の後に強化装備を施した機体で色も淡紅色に変えられ、パラダイム社のマーキングが施されている。搭乗者のアラン・ゲイブリエルは正規のドミュナスではないためコックピットと自身の神経を直結させることで無理矢理動かしている。再びビッグオーと対峙し、追い詰めるも、シュバルツバルトの意思を宿すかのごとく、アランを"YE GUILTY"(汝、罪あり)として拒絶し、機関の一部として取り込んだ後、戦闘を放棄して天高く飛んでいってしまう。その後ドーム天井の照明装置と激突し、爆裂四散した。飛行時にはフェイスガードを着用、左目には強化型のアルテマスアークラインを装備する他、戦闘中に両手をパージし、形状が変化したナイフエッジを回転させドリル攻撃に使用。ちなみに、胸部にあったガトリングミサイルは取り外されており、劇中では改造前から腕に装備されていた航空機銃を使っている。総合的に火力は低下しているが格闘性能と機動性は向上している。
ビッグファウ(Big-Fau)
ザ・ビッグの一機種。ドミュナスはアレックス・ローズウォーター。機体の色は白。「白いビッグ」。水中戦闘を目的として作られたメガデウスで、両腕にスクリューを搭載する。陸戦力や対空戦力も秀でている。他のビッグと違って完全に組み上げられた状態で発見されたわけではなくユニオンによって世界各地の遺跡から発掘された多数のパーツから一組分を組み合わせて完成されたものである。40年前のメモリーではビッグオー、ビッグデュオと共にアークラインで街を破壊していた。Act:13での初登場時は「ビッグフォウ」と名付けられていたがsecond season開始にあたり名前が変更。40年前の何かのヴィジョンでビッグオー、ビッグデュオと共に歩くシーンや、異国のメガデウスに収納されていた時と、Act:21でのアレックス搭乗時からは強化されたのか、デザインが変わっている。パラダイム社社長アレックス・ローズウォーターが乗り込み、ビッグオーと対決。初登場時は圧倒的な力でボナパルトを一蹴するが、コアメモリーが無かった事から"YE NOT"(汝ではない)とモニターに表示され、アレックスをドミュナスと認めずビッグファウ自身も咆哮を上げ暴走、セントラルドームを半壊し、最終的にビッグオーに停止させられる。終盤では強奪したドロシーのメモリーディスクでコアメモリーを補い復活、アレックスを取り込み、ビッグオーを圧倒する。スクリューの回転と拳の回転を利用したコークスクリューパンチはビッグオーのシールドを弾き、頭部クリスタルとコックピットクリスタルをも砕き、触手型ビーム砲、大型対空砲「ビッグファウ・キャノン」、ロケットパンチなど多彩な武器を持つ。さらに、最終決戦ではイールのものを応用したかのような電磁バリアも展開し、サドンインパクトを無効化した。ただし、ビッグオーのファイナルステージは完全には無効化できなかった。総合的な能力はザ・ビッグの中で最もバランスの良いメガデウスと言える。
ビッグヴィヌス(Big-Venus)
謎の巨大メガデウス「翼をもがれた鳥=第4のビッグ」。操縦している描写はなく、エンジェル自身の別の姿だと思われる。その姿は頭部を除きビッグオーのネガ像に酷似し、歯を光らせ、背には翼型のパーツを接続するためであろうソケットがある。世界の全てを無に帰す力を持つ。Act:26にてエンジェルの意思に反応し出現、パラダイムシティをリセットした。
さとうけいいちが指定した当初のカラー設定画では全身が灰色、顔が黒、顎が銀などで塗られているが、編集の段階で片山監督が意図的にネガ反転している。Venus/ルシファー(堕天使)の別名(ルシファーは元来「光を運ぶ者」「明けの明星」という意味の語)。デザインはジェットジャガーメトロポリス (1927年の映画)のマリアなどを参照している。足先のとがり具合はニセウルトラマンに由来。Act:26のメモリーに現れる影は背中からジェット機の翼のようなものがついているが、DVD-BOXのパッケージイラストでは背中から白い翼が生えており、さらに廉価版DVD-BOXイラストでは異なったデザインの翼が生えている。

他のメガデウス

ドロシー1(Dorothy-1)
Act:01に登場。ウェインライト博士が設計したドロシーの姉である女性型メガデウス。月をモチーフにしている。鋏のような腕からは触手状のエクステンションアームを出し、ビッグオーを持ち上げるほどの怪力を持つ。エクステンションアームの先端から放つビームは金庫の扉を焼き切り、さらにその先端のアームで紙幣の原版を盗難しようとした。腕が展開して突出する爪状のウォームハングを使い、連続突きで攻撃する。何かに反応すると顔面内から流れるようにライトが点滅する。ビッグオーと格闘戦を繰り広げた末に、サドンインパクトで胸部を打ち抜かれて機能停止した。機能を停止した際に顔面が消灯、真っ黒になる。
再生ドロシー1(Dorothy-1 rebirth)
Act:02に登場。破壊されたドロシー1を、ドロシーを制御回路にして顔面に内蔵することで再起動させたもの。操縦はドームの外からベックがスレーブシステムを介して行う。胸部にはサドンインパクトで打ち抜かれた跡がそのまま残されている。エクステンションアームを変形させたドリルランサーが主な武装。ビッグオーに取り押さえられ、ロジャーがドロシーに接続された配線を切り離したことで機能を停止した。
アーキタイプ(Archetype)
Act:04に登場。シュバルツバルトに発掘されたメガデウス。ビッグオーの原型と推測されており、頭部の形状は装甲を外したビッグオーと同じ。ドロシーを求めて突如動き出し、素早い動きと頭部からの電撃でビッグオーを翻弄するが、ミサイルパーティーで撃破された。ドロシー曰く「あれはいてはいけないもの」。アーキタイプとは心理学における概念「元型」であり、パラダイムシティの地下における集団的無意識と関係している。Act:14では異世界にて新聞の記事に掲載。「地下鉄工事現場で発見された巨人」との見出しで新聞の記事に掲載される。ロジャーが見るメモリーでは大量に存在し、リヴァイアサンと共にザ・ビッグと闘っている。
オスレイル(Osrail)
Act:05に登場。謀殺されそうになった軍警察士官を救出し、彼の復讐に手を貸したメガデウス。自ら作り出した霧に「ゴースト」と呼ばれるホログラムを投影して自身の位置を隠し、曲射可能なプラズマ火球で様々な方向から攻撃を仕掛けることができる。ビッグオーのセンサーでプラズマ火球の射線を把握され、アークラインで破壊された。名はフランツ・バートン著のバードンの魔術世界における死を司る天使オスレイルに由来。
コンスタンツェ(Constanze)
Act:06に登場。R・インストルと直結することにより動くメガデウス。フォノソニックマシーンを利用した破壊音波でパラダイム社の破壊を計った。限定破壊ビームを放つ。名はモーツァルトの妻に由来。
ダゴン(Dagon)
Act:07に登場。海の底に眠っていたがメモリーを求める男たちによって目覚めたメガデウス。出現した当初は全身を海草に覆われており、軍警察の砲撃で全貌を露わにした。両肩に3連装の大型ミサイルを内蔵している。本機の頭部には重要なメモリーが記録されていたが、ロジャーはメモリーの悪用を防ぐ為、あえてサドンインパクトを頭部に打ち込んで撃破した。名前の由来は聖書にも登場するペリシテ人の神ダゴンから。メインライターである小中千昭お気に入りのクトゥルー神話にも海神として登場する。
ベックビクトリーデラックス(Beck Victory Deluxe)
Act:09に登場。ベック一味がダンディ・ワイズを恐喝し得た金とパーツで作ったヘビーメタルユニット。上半身が回転して不意打ち可能なのが特徴。胸部からミサイルを放ち、手を回転させながらビームを放つ「フィンガー攻撃」を行う。
エウメニデス(Eumenides)
Act:10に登場。小さな玩具サイズと、そのまま巨大化させたものの二種類がある。レトロな玩具風の外観をしたロボット。異国の女テロリスト、ファントムのリモコン操作で稼動する。爆破テロに使われた。目から破壊ビームを放つほか、体内に多数の自爆用爆弾を搭載しており、自爆テロに利用されそうになったが、ビッグオーのアークラインで爆破された。名はギリシャ神話における復讐の女神エリーニュスの別名に由来。
ロベスピエール(Robespierre)
Act:13とAct:14に登場。海の向こうからやって来た「異国のメガデウス」の一体。ドリルの腕が特徴。電撃を放つ。フーシェと共に、両腕のサドンインパクトを撃ち込まれたが、あまり効果はなかった。モビーディックアンカー全方向射出により、体を貫かれ動きを停止する。ビッグファウの胴体を運ぶ。軍警察により回収されAct:16で海底の秘密基地にあるハンガーに吊られており、Act:17ではビッグファウの部品を摘出された。破棄された残骸からボナパルトへと合体。首部分と、胴体にくっついたドリル部分。名はフランス革命に関わった人物に由来。
カルノー(Carnot)
Act:13とAct:14に登場。海の向こうからやって来た「異国のメガデウス」の一体。サドンインパクトはあまり効果がなかった。大きな頭部が特徴。電撃を放つ。口は開閉が可能で、口内から破壊音波を発し、ビッグオーの右腕を引きちぎった。モビーディックアンカーにより機能停止。ビッグファウの頭部を運ぶ。軍警察により回収されAct:16で海底の秘密基地にあるハンガーに吊られており、Act:17ではビッグファウの部品を摘出された。破棄された残骸からボナパルトへと合体。胴体部分になる。名はフランス革命に関わった人物に由来。
フーシェ(Fouche)
Act:13とAct:14に登場。海の向こうからやって来た「異国のメガデウス」の一体。左右非対称の2本角が特徴。電撃を放つ。ロベスピエールと共に両腕でのサドンインパクトを撃ち込まれるが、効果は無し。モビーディックアンカーにより機能停止。ビッグファウの腕を運ぶ。軍警察により回収されAct:16で海底の秘密基地にあるハンガーに吊られており、Act:17ではビッグファウの部品を摘出された。破棄された残骸からボナパルトへと合体。首部分になる。名はフランス革命に関わった人物
グリンダ(Grinda)
Act:15でロジャー達が元元老院議員のメモリーについての事実を知ったと同時に出現。ウェインライト博士が作ったとされるメガデウス。やはり女性型である。ドロシー1が月であるのに対して、グリンダのデザインは太陽をモチーフにしている。膝に隠し持った剣と高い跳躍力から生まれるキック、頭部の飾りから出るビームが武器。内蔵されている剣はビッグオーのシールドを切り裂くほどの威力を有する。ビッグオーに剣共々殴り倒されたところに、Oサンダーを撃ち込まれて粉砕された。名は『オズの魔法使い』に登場する「北の良い魔女」に由来。
リヴァイアサン(Leviathan)
Act:17に登場。メガワームと呼称されるアーキタイプの一種。シュバルツの預言により、荒野の砂漠からパラダイムシティへと出現。爪から液状化衝撃波を放ち、街を砂塵に帰す。ビッグオーに取り押さえられた際に爪を自身の身体に押し当てられ、滅ぼされた。アーキタイプと同じくドロシーを求めてパラダイムシティを襲撃した模様。体に17という数字が書かれている。名は旧約聖書に出てくる巨大な海獣に由来。
ベック・ザ・グレートRX3(Beck The Great RX3)
Act:18に登場。日系企業ヨシフラ・ヤカモト工業が製造した。3体のマシンの変形・合体(ベック曰く、ファイナルトゥギャザー)により完成。構成マシンは、頭部がベックの操縦するスポーツカー(通称ベック・モービル)、下半身がTボーンのトレーラー、上半身がダヴの建設用車両から成る。武器は、両肩上のパーツを分離・結合させた三日月形の剣(形状からブーメランとも)。力の入った作画で合体シーンが描かれ、専用のBGMが付けられ、必殺技の演出までされたが、必殺技の長い動作が仇となりビッグオーのOサンダーで破壊された。ゲーム『スーパーロボット大戦Z』では味方ユニットとしてスポット参戦し、本編で見る事のできなかったこの必殺技の全容が明らかになる。
ボナパルト(Bonaparte)
Act:20とAct:21に登場。セントラルドームにカルノー、フーシェ、ロベスピエールの残骸が飛来し、合体したメガデウス。怪力とプラズマ放電を武器とする。腕はフーシェのように常時上げっぱなし。フーシェとロベスピエールの首に、ロベスピエールのドリルが胸に付いており、カルノーの胴体。サドンインパクトの直撃に耐え得るだけの強靭な装甲も兼ね備える。二つの首はろくろ首のように伸縮し、巻き付く。セントラルドームに侵攻するが、ビッグファウの腕部コークスクリューで粉砕、コークスクリューパンチで胴体を貫かれ、背中の触手型ビームであっけなく撃破された。名はナポレオンに由来。また、合体シークエンスは『ウルトラセブン』のキングジョーのパロディでもある。
ベヒモス(Behemoth)
Act:25に登場。「メモリーを求める亡者」。アーキタイプに似た顔に、肩にはドリル、ビッグオーの十数倍のサイズを誇る四足の超巨大メガデウス。ヴェラがメモリーの真実に絶望し、自殺したことにより出現。しかしビッグオーに抱え上げられながら登場し、天井から落下してきた破片に潰された。名は聖書に登場する水陸両生の巨大な動物に由来。

怪獣

イール(Eel)
Act:03に登場。科学者のスヴェン・マウリスキによって生を受けたデンキウナギ型の怪獣。ビッグオーを丸呑みにするほどの巨体を誇る。シティ外の山村「エレクトリックシティ」のダムに潜んでおり、電力の供給が始まるとその電気を吸収して目覚めた。相手に噛み付いて超高圧電撃で攻撃するほか、電磁バリアを展開してビッグオーのパンチを防ぐ能力も見せた。スヴェンが電力供給を断った為に力を失い、その隙にクロムバスターで身体を両断された。イールの名称は「エイトマン 第27話 大怪物イーラ」より。監督はイーラが好きだと語っており、second seasonにて再登場することになった。
キメラ(Chimera)
Act:08に登場。錬金術師ユージーン・グラントが生み出した怪獣。頭部は猫のようだが胸に鋭い牙を有した第二の顎を持ち、背部から無数の触手を放つなど悍ましい姿を持つ。ユージーンは遺伝子操作で人間を他の動物に作り替えるメモリーを有しており、失敗作と見做した動物をこのキメラへと組み込んでいた。ドロシーと心を通わせた子猫のペロ(このペロもロイという少年を猫に作り替えたもの)も組み込まれていたうえ、ドロシーを人質に取られたことでロジャーは攻撃を躊躇してしまうが、ペロのメモリーを有するキメラは自らの意志でユージーンから離反、彼を殺害し、崩壊する研究所の中へ消えていった。
デモンシード(Daemon Seed)
Act:11で登場。「七日の後に、世界は生まれ変わる」との脅迫状をパラダイム本社に送った老科学者が作った急成長する巨大な植物。サンタクロースの格好をした老科学者がトランペット吹きのオリバーに与えた種子から発芽した。オリバーは種子を宝石と勘違いして恋人のローラへのプレゼントにするつもりだったが、ヘヴンズデー・イヴに発芽し、ドームを破壊するほどの勢いで成長する。ビッグオーの攻撃も全く通用せず、逆に縛り上げてコックピットを攻撃しようとしたが、その直前に活動を停止した。最終的に針葉樹のような形状になり、そこにヘブンズデーの飾りが落下して重なる事で、まるでクリスマスツリーのような姿になった。
ヒドラ・イール(Hydra Eel)
Act:22に登場。Act:03でビッグオーに倒されたイールの残骸をパラダイム社が回収、同社の科学部門が遺伝子操作で強化・復活させたもの。ビッグファウ起動に必要な膨大な電力の供給源とするため、パラダイム社科学部門棟の地下貯水池で飼育されていた。頭部が3つに増え、体も元のイールより巨大になったほか、首が千切れても瞬時に再生する能力も有している。以前より強化された高圧電流でビッグオーの電気系統を故障させ、三つの頭部を合わせて放つ超高圧電撃によってトドメを刺そうとしたが、プラズマギミックによって弾き返され、全身を焼き尽くされて絶命した。弾かれた超高圧電撃はパラダイム社のアンテナに吸収され、ビッグファウ起動を成功させている。

アンドロイド

R・インストル
声 - 野島昭生
Act:6に登場。天才ピアニストアンドロイド。インストゥルメンタルとして、父の遺産であるピアノバー「アマデウス」で演奏していた。ロジャーの要望でドロシーのピアノ教師となる。その正体は天才科学者アマデウス博士が作り出したメガデウス・コンスタンツェ起動用のインストルメント。博士の共同研究者・ギーゼングの陰謀でパラダイム社への復讐の道具にされかかったが、ロジャーの働きで解放された。Act:17で再登場。上達したドロシーの腕前に感心していた。また教会でオルガン奏者としても活躍している。
R・D
声 - 矢島晶子
Act:13に登場。赤いレインコートの暗殺者。左腕に抱えたバスケットに銃を持つ。容姿はドロシーに酷似しており、その正体はウェンライト博士が作った、ドロシーと同型のアンドロイド。R・Dの略称はRed Destiny(赤い運命)を意味する。メモリーが浮かび上がった人間を次々と殺害し、現場に"CAST IN THE NAME OF GOD, YE NOT GUILTY."と書き残していた。“神の乗り物”ザ・ビッグのドミュナスとしての自覚を持たないロジャーを抹殺するため、狂気に歪む残忍な笑みを浮かべて襲いかかるがドロシーと共に現れたビッグオーの一撃で破壊された。なお、この回のラストシーンでのロジャーの台詞「雨の中、傘をささずに踊る人間がいてもいい。自由とはそういうことだ」は、彼女の台詞「(命ぜられて殺したのは)雨の中傘を差すくらい当たり前の行動だ」への回答。
RD2
Act:15でウェインライト邸で登場するアンドロイドの素体。侵入者を攻撃する。

注釈

  1. ^ 北米版second seasonのみクレジット。

出典

  1. ^ オフィシャルガイド 2003, p. 99
  2. ^ a b オフィシャルガイド 2003, p. 36
  3. ^ オフィシャルガイド 2003, p. 93
  4. ^ オフィシャルガイド 2003, p. 39
  5. ^ 谷口裕貴『THEビッグオー パラダイム・ノイズ』矢立肇(原作)、徳間書店、2003年、[要ページ番号]頁。ISBN 4-19-861708-2 
  6. ^ a b c 『GREAT MECHANICS 5』双葉社、2002年、[要ページ番号]頁。ISBN 4-575-46408-2 
  7. ^ a b c d オフィシャルガイド 2003, p. 37
  8. ^ 宇宙船』2003年1月号、朝日ソノラマ[要ページ番号] 
  9. ^ a b オフィシャルガイド 2003, p. 92
  10. ^ 『THEビッグオー』2,3巻 有賀ヒトシ 講談社 その他インタビューより
  11. ^ JASRAC作品コード 0U2-1359-9 JASRACにおいては実質上で共作クレジットとするため「ブライアン・メイ:作詞作曲、永井ルイ:訳詞」と登録されている。
  12. ^ 『THEビッグオー』DVD volume1 ライナーノーツ
  13. ^ 『THEビッグオー volume7』『THEビッグオー second season1』ライナーノーツより。






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