Super Nintendo Entertainment System
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/21 14:58 UTC 版)
仕様
前世代機のNESとファミリーコンピュータでは仕様が異なる部分が多くあったが、本機においてはスーパーファミコンと基本仕様の統一が図られている。詳細はスーパーファミコン#ハードウェアを参照。
北米版・韓国版の内部仕様はRF出力周り、DCジャック周りを除きスーパーファミコンとほぼ共通する。一方でPAL版は載っているCICチップが異なることもあり、基板の型番もが異なる。
北米廉価版SNS-101を除く日本国外向けのSNESの基板はスーパーファミコンと同じく製造時期によってサウンドモジュール(SHVC-SOUND)がメイン基板から独立している初期型(1992年までの生産分)、サウンドモジュールが本体基板と統合された中期型(1992年から1995年生産分)、オーディオチップが統合されS-APUとなり、ロットによっては映像周りのチップも統合された後期型(1995年から1997年生産分)と分かれるが、初期型は北米版のみであり、PAL版は中期型、後期型のみの展開となる。
後期型の一部と北米廉価版(SNS-101)は1チップ化による映像出力の高画質化が図られている。当該機種の基盤の型番は後期版はSNS-CPU-1chip-0x(PAL版はSNSP-CPU-1chip-0x)、北米廉価版はSNN-CPU-01となっており、本体を分解することで確認できる。
周辺機器
- 任天堂が製造・発売(韓国では現代電子産業が発売)し、外形もしくは仕様が日本版スーパーファミコン用周辺機器と異なる周辺機器のみ記載する。日本版はスーパーファミコン#周辺機器を参照。
型番 | 名称 | 備考 |
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SNS-001 | 北米版SNES | 北米版SNES本体。アメリカ合衆国・カナダでは1991年に、メキシコでは1992年に発売。本体が角張ったデザインとなり、カラーは青紫色である。NTSC(60Hz)出力。エリアプロテクトとして、北米版本体には他地域のSNES・スーパーファミコン用カセットが物理的に挿入できないようになっている。(ただし内部基板はRF出力周りを除いて、日本版スーパーファミコンとほぼ同一なため、ゲタと呼ばれる社外品のアダプターを使用するか、カセット挿入口部分の溝を削れば、他地域版のカセットが挿入できるようになり、このうち日本版スーパーファミコン用・韓国版スーパーコンボイ用カセットは動作する。PAL版カセットはCICチップによるエリアプロテクトにより動作しない。後述のSNS-101も同様。) |
SNS-101 | 北米廉価版SNES | 北米版SNESを小型化・廉価化したもの。1997年に発売。日本版スーパーファミコンジュニア(1998年)とほぼ同じデザインであり、カラーは青紫色である。NTSC(60Hz)出力。底面の28PIN拡張コネクタが廃止されたほか、RF出力、S端子出力、RGB出力が廃止された。RF出力にはNES用のRFスイッチとNINTENDO64用のRFモジュレータを使用する。 |
SNSM-001 | ブラジル版SNES | ブラジル版SNES本体。1993年発売。本体デザイン・カラーは北米版SNESと同じである。PAL-M(60Hz)出力。エリアプロテクトとして、ブラジル版本体には他地域のSNES・スーパーファミコン用カセットが物理的に挿入できないようになっている。 |
SNSP-001 | PAL版SNES | テレビのカラー規格がPAL方式を採用するヨーロッパ・オセアニア・香港で発売されたSNES本体。1992年発売。本体デザイン・カラーは日本版スーパーファミコンと同じである。PAL(50Hz)出力。フランス向けを除き本体蓋にはPAL Verisonのロゴが記載されている。PAL版SNESには北米版/ブラジル版SNESソフトは物理的に挿入できない。日本・台湾・香港版スーパーファミコン(超級任天堂)、韓国版スーパーコンボイ用カセットは挿入できるものの、CICチップによるエリアプロテクトにより動作しない。香港ではNTSC方式のスーパーファミコン(超級任天堂)も発売された。 |
SNSN-001 | Super Comboy (韓国版SNES) |
韓国版SNES本体。現代電子産業が1992年に販売した。本体デザイン・カラーは日本版スーパーファミコンと同じである。NTSC(60Hz)出力。Hyundai Super COMBOY(현대 슈퍼 컴보이)のロゴとSuper Nintendo Entertainment System "KOREAN VERSION"のロゴが併記されている。現代電子産業での型番はHGM-3000。スーパーコンボイには北米版/ブラジル版SNESソフトは物理的に挿入できない。PAL版SNESカセットは挿入できるものの、CICチップによるエリアプロテクトにより動作しない。出荷時期により、英語で印刷及びモールドされているもの、韓国語で印刷及びモールドされているもの、ON/OFFスイッチ部分のモールドは英語だが印刷は韓国語のもの、さらにON/OFFスイッチ部分の英語のモールドに韓国語が印刷されているものの4バージョンがある。さらに出荷時期によってRF出力及びDC入力周りが日本版スーパーファミコンと同一仕様のものがある。 |
SNS-002 | 北米版 ACアダプタ |
北米版のACアダプタ。AC120V 60Hz入力。本体に付属。日本版のファミリーコンピュータとスーパーファミコンの関係と異なり、NES用のACアダプターは流用できない。 |
SNSM-002 | ブラジル版 ACアダプタ |
ブラジル版のACアダプタ。AC120V 60HzとAC220V 60Hzの切替え式。本体に付属。ブラジルではNESは正式にリリースされなかった。 |
NES-002E | ヨーロッパ版 ACアダプタ |
ヨーロッパ版のACアダプタ。AC220V-230V 50Hz入力。NES用。日本版のファミリーコンピュータとスーパーファミコンの関係と同じく、NESとACアダプターを共用する。出荷国により仕様や安全表記が異なる。 |
NES-002E(AUS) | オーストラリア版 ACアダプタ |
オーストラリア版のACアダプタ。AC240V 50Hz入力。NES用。日本版のファミリーコンピュータとスーパーファミコンの関係と同じく、NESとACアダプターを共用する。 |
SNSN-002 | 韓国版 ACアダプタ |
韓国版のスーパーコンボイのACアダプタ。AC110V 60HzとAC220V 60Hzの切替え式。本体に付属。出荷時期によりACアダプターの仕様が異なる。後期出荷分は日本版のファミリーコンピュータとスーパーファミコンの関係と異なり、COMBOY(韓国版NES)用のACアダプターは流用できない。 |
HVC-002(TPE) | 台湾版 ACアダプタ |
台湾版の超級任天堂(スーパーファミコン)のACアダプタ。AC110V 60Hz入力。台湾版ファミリーコンピュータ用。日本版と同じく、台湾版ファミリーコンピュータとACアダプターを共用する。 |
HVC-002(HKG) | 香港版 ACアダプタ |
香港版の超級任天堂(スーパーファミコン)・SNESのACアダプタ。AC220V 50Hz入力。香港版ファミリーコンピュータ用。日本版と同じく、香港版ファミリーコンピュータとACアダプターを共用する。 |
NES-003 | 北米版 RFスイッチ |
北米版のRFスイッチ。NES用。日本版のファミリーコンピュータとスーパーファミコンの関係と同じく、NESとRFスイッチを共用する。NINTENDO64(RFモジュレーター経由)にも使用可。 |
SNSP-003 | PAL版 RFスイッチ |
PAL版のRFスイッチ。NINTENDO64(RFモジュレーター経由)にも使用可。 |
HVC-003(TPE) | 台湾版 RFスイッチ |
台湾版の超級任天堂(スーパーファミコン)のRFスイッチ。台湾版ファミリーコンピュータ用。日本版と同じく、台湾版ファミリーコンピュータとRFスイッチを共用する。 |
HVC-003(HKG) | 香港版 RFスイッチ |
香港版の超級任天堂(スーパーファミコン)のRFスイッチ。香港版ファミリーコンピュータ用。日本版と同じく、香港版ファミリーコンピュータとRFスイッチを共用する。 |
SNS-005 | 北米版/ブラジル版 コントローラ |
北米版・ブラジル版SNES専用コントローラ。カラーリングは本体と同じく青紫基調、ボタンも紫の濃淡である。またX・Yボタンは凹んでいる。SNS-001・SNSM-001本体に2つ付属。初期のモデルはLRボタン表記が2色成型でなされているが、途中からエンボス加工に、またラバードームも強化版に変更された。 |
SNS-102 | 北米廉価版 コントローラ |
北米廉価版SNES本体(SNS-101)に1つ付属するコントローラ。カラーリングは本体と同じく青紫基調、ボタンも紫の濃淡である。またX・Yボタンは凹んでいる。SNS-005とは細部が異なり、任天堂ロゴがモールドになっている。日本版スーパーファミコンジュニア用コントローラも同じ品番であるが、カラーリングやボタン形状はスーパーファミコンに準ずる。 |
SNSP-005 | PAL版 コントローラ |
PAL版SNES専用コントローラ。ロゴ以外のカラーリングは日本版スーパーファミコンと同一である。本体に2つ同梱。初期のモデルはLRボタン表記が2色成型でなされているが、途中からエンボス加工に、またラバードームも強化版に変更された。 |
SNSN-005 | 韓国版 コントローラ |
韓国版スーパーコンボイ専用コントローラ。ロゴ以外のカラーリングは日本版スーパーファミコンと同一である。本体に2つ同梱。出荷時期により、START・SELECTボタン部分の印刷が英語のものと韓国語のものの2種類がある。初期のモデルはLRボタン表記が2色成型でなされているが、途中からエンボス加工に、またラバードームも強化版に変更された。 |
SNS-006 | 北米版/ブラジル版 ROMカセット |
北米版・ブラジル版SNESのソフト媒体のROMカセット。外形は他地域版のカセットと比べて角張った形状であり、物理的に他地域のSNES・スーパーファミコン本体で動作しないようになっている。表面にはイジェクト防止機構、裏にはエリアプロテクト用の溝が付いている。 |
SNSP-006 | PAL版 ROMカセット |
PAL版SNESのソフト媒体のROMカセット。外形はスーパーファミコン等のカセットと同じであるが、CICチップによるエリアプロテクトにより日本・台湾・香港版スーパーファミコン(超級任天堂)、韓国版スーパーコンボイでは動作しない。欧州版カセットにはSuper Nintendo Entertainment System "PAL VERSION"のロゴが併記されている。イジェクト防止機構の溝が付いている。 |
SNSN-006 | 韓国版/台湾・香港版ROMカセット | 韓国版スーパーコンボイ、台湾・香港版の超級任天堂(スーパーファミコン)のソフト媒体のROMカセット。日本版スーパーファミコンのカセット(SHVC-006)も含めて、韓国版スーパーコンボイ、日本・台湾・香港版スーパーファミコン(超級任天堂)の相互間で動作する。CICチップによるエリアプロテクトによりPAL版SNESでは動作しない。韓国版カセットはスーパーコンボイのロゴとSuper Nintendo Entertainment Systemのロゴが併記されている。台湾・香港版カセットは日本版カセットと同じようにスーパーファミコンのロゴが記載されているが、日本を除く地域向けのNES(ファミコン)・SNESソフトと同じように任天堂の真正品であることを示す金色のマークが記載されている。イジェクト防止機構の溝が付いている。 |
SNSP-008 | ステレオ AVケーブル |
SNESの映像と音声をテレビに出力するケーブル。音声はステレオで出力される。欧州版はRCA端子をSCART端子に変換するアダプター(SNSP-015)が付属する。NINTENDO64・ニンテンドーゲームキューブでAV出力するときにもこれが必要。 |
SNS-013 SNSP-013 |
SUPER SCOPE /NINTENDO SCOPE |
北米版はSUPER SCOPE、PAL版はNINTENDO SCOPEという商品名で発売されたワイヤレス式の光線銃。肩に背負い使用する。電源は単三乾電池6本。 |
SNS-014 SNSP-014 |
レシーバー パック |
SUPER SCOPE/NINTENDO SCOPEの付属品。SUPER SCOPE/NINTENDO SCOPEから発信される赤外線信号を受信する。コントローラコネクタ2に接続して使用する。 |
SNSP-015 | Euro Connector PLUG | RCA端子をSCART端子に変換するアダプター。欧州版SNSP-008に同梱する形でヨーロッパ圏でのみ発売。日本のRGB21ピン端子と酷似するが互換性がない。NINTENDO64発売以前の製品の色はグレー、発売以降の製品は黒色となっている。 |
SNS-016 SNS-016E |
Super NES Mouse | SNES用のボール式マウス。北米版は日本版スーパーファミコンマウスと同じ型番であるが青紫色のカラーリングになっている。PAL版はSNS-016Eという品番で日本版スーパーファミコンマウスと同じくグレー色のカラーリングとなっている。マリオペイントの付属品であるが単品販売もされた。コントローラコネクタに接続して使用。 |
SNS-017 | マウスパッド | Super NES Mouse用のマウスパッド。 |
SNSP-026 | SCORE MASTER | アーケードコントローラー。連射機能を搭載。PAL版が出荷された国でのみ発売。日本・北米・南米・韓国・台湾では本商品を含む任天堂純正のSNES(スーパーファミコン)用アーケードコントローラー・ジョイスティックは発売されなかった。 |
SNS-027 | 北米版Super GAMEBOY | 北米版SNESでゲームボーイ/カラー共通のソフトを使用できる。外形はSNES用カセットのように角張った形状で、物理的に他地域のSNES・スーパーファミコン本体で動作しないようになっている。ゲームボーイ側にはエリアプロテクトはない。北米では日本版のスーパーゲームボーイ2(スーパーゲームボーイに通信機能を付けたもの、SHVC-042)に相当する周辺機器は発売されなかった。 |
SNSP-027 | PAL版Super GAMEBOY | PAL版SNESでゲームボーイ/カラー共通のソフトを使用できる。外形は日本版スーパーゲームボーイと同じ形状であるが、CICチップによるエリアプロテクトにより日本・台湾・香港版スーパーファミコン(超級任天堂)、韓国版スーパーコンボイでは動作しない。ゲームボーイ側にはエリアプロテクトはない。欧州では日本版のスーパーゲームボーイ2に相当する周辺機器は発売されなかった。 |
SHVC-027(KOR) | Super Mini Comboy | スーパーゲームボーイの韓国版。スーパーコンボイでミニコンボイ(미니 컴보이)(ゲームボーイ/カラー共通)のソフトを使用できる。外形及び内部仕様は日本版スーパーゲームボーイと同じである。CICチップによるエリアプロテクトによりPAL版SNESでは動作しない。ミニコンボイ(ゲームボーイ)側にはエリアプロテクトはない。韓国では日本版のスーパーゲームボーイ2に相当する周辺機器は発売されなかった。 |
廉価版
北米版(SNS-101)
- 日本版のスーパーファミコンジュニア(SHVC-101)と同じく、次世代機のNINTENDO64発売後に北米にて発売された廉価機である。発売日は1997年10月20日とスーパーファミコンジュニアより半年ほど早く発売された。
- New-Style Super NESとも呼ばれる。
- 単品販売と「Super Mario World 2: Yoshi's Island」(スーパーマリオ ヨッシーアイランド)とのセット販売が存在した。
- スーパーファミコンジュニアと同様にRF出力、RGB出力、S端子ビデオ出力、カセットイジェクト機構、拡張端子(日本以外ではサテラビューは発売されなかったので、使用できる周辺機器はなかった)が省略されている。
- ヨーロッパ、オセアニア、ブラジル、韓国、台湾、香港では日本版のスーパーファミコンジュニアや、北米版のSNS-101に相当する廉価版は発売されなかった。
注釈
- ^ 現代電子は1989年から1999年まで本機のみならず、NES(日本国外版ファミリーコンピュータの名称)、ゲームボーイ、NINTENDO64の韓国国内におけるライセンス販売も行っていた。
- ^ 中華人民共和国のうち、香港特別行政区以外ではスーパーファミコン、SNES共に正式に発売されなかった。(中国で最初に正式発売された任天堂製のゲーム機はNINTENDO64を同国の市場向けにカスタマイズしたiQue Playerが最初となる。)ただし、後期製造分の本体及びコントローラには中国製造のものが存在する。
- ^ 日本市場では1994年発売。「PlayStation」はもともと1989年から任天堂とソニーが共同で開発していたSNES用CD-ROMドライブを内蔵したソニー製の一体型ゲーム機に与えられる名称であったが、任天堂とソニーでライセンスを巡っての折り合いがつかず、1991年に共同開発及び販売計画が頓挫、その後はいわゆる第5世代ゲーム機としてソニーの単独開発及び、子会社ソニー・コンピュータエンタテインメント(当時)を設立して任天堂と競合する同名のゲーム機としての販売計画に切り替えた経緯がある。
- ^ NINTENDO64やいわゆる第6世代機にあたるゲームキューブもPlaytronic Industrial社を買収したGradiente Entertainment社の現地工場にて2004年まで生産が続けられた。同社との提携解消後に発売したWiiやWii Uでは任天堂による中国で生産された完成品を輸入する形態となったが、高額な輸入税が課せられたことによる関係から同国のゲーム機市場では現地生産を行っているPlayStation 4(SIE)や、Xbox One(Microsoft)などと比べて劣勢に立たされていてシェアが好転せず、任天堂は2015年1月をもってブラジルでのゲーム機の販売から一度撤退した[2]。Nintendo Switch発売後の2020年に再参入したが、Nintendo Switchでも現地生産はされず、同機の価格は2990レアルと2020年当時のレートで日本円で約6万円と日本の約2倍の価格である[3]。
- ^ 日本市場において任天堂の据え置きゲーム機でソフトと本体が同梱されたセットが初めて発売されたのは2003年にゲームキューブ本体の限定カラーとソフトの同梱パックである。ただし携帯機のゲームボーイ/ゲームボーイカラー、ゲームボーイアドバンスでの同梱販売はそれ以前から行われていた。ちなみに当時の日本市場ではセガが北米市場や欧州市場と同様にメガドライブやゲームギアにおいてプラスワンセットと称し、本体に「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」や「ソニックドリフト」等のソフトを同梱していた。
- ^ NESの「Action Set」はNES本体と「Super Mario Bros.」(スーパーマリオブラザーズ)・「Duck Hunt」(ダックハント)の2in1ソフトのセット、「Deluxe Set」ではNES本体と「R.O.B.(Robotic Operating Buddy)」(ファミリーコンピュータ ロボット)と「Duck Hunt」のセット。
- ^ 例えば「両社のゲーム機と両社を代表するゲーム(ジェネシス側は「Sonic the Hedgehog 2」、SNES側は「Super Mario Kart」(スーパーマリオカート))を映し出したテレビを並べた車(ジェネシス側はレーシングカー、SNES側はワゴン車)を同時にスタートさせ、速度差を見せつけてSNESは低性能」と煽る内容のコマーシャルを流すなど。
- ^ 本機では発売初期からCPU性能の不足を補うため、カートリッジ側に演算補助などの役割を持たせた特殊チップを搭載したソフトが多数発売された。DSP-1、SA-1がその一例である。1993年からは3Dグラフィックをより強化したスーパーFXチップを搭載したソフトが発売された。
- ^ 両機種とも基本は256x224ドット(NTSCの場合)であるが、メガドライブ(ジェネシス)はアーケードゲームの解像度に近い320x224ドットにも設定できたのに対し、SNESでは開発当初はNES(ファミリーコンピュータ)との互換を考慮していたためにその解像度に設定できなかった。その影響で例えば「Puyo Puyo」(ぷよぷよ)のSNES版(日本では「す〜ぱ〜ぷよぷよ」)ではキャラクターの表示位置がアーケード版やメガドライブ(ジェネシス)版と違う位置となった。
- ^ セガの方が緩く、メガドライブ(ジェネシス)版はコンフィグ設定で表現するかどうかが選べたのに対し、SNES版では完全にカットされた。
- ^ 日本市場で「ファイナルファンタジーシリーズ」と双璧をなした「ドラゴンクエストシリーズ」のスーパーファミコン版(「ドラゴンクエストV 天空の花嫁」、「ドラゴンクエストVI 幻の大地」)は海外市場では正式発売されなかった。初めて正式発売されたのはニンテンドーDSへの移植版である。
- ^ セガの米国法人主導でメガドライブ(ジェネシス)の延命策として開発された、32bitCPUを搭載し同機の3D性能を強化させるアタッチメント。北米名はジェネシス32X、欧州名はメガドライブ32X、南米名はメガ32X。
- ^ 発売当時に北米で放映されたテレビコマーシャルでは、「NOT ON SEGA」「NOT ON 32X ADAPTORS」「NOT ON CD-ROM」「IT'S ONLY FOR SUPER NES」というキャッチコピーを入れた比較広告の形式を採り、セガのそれらのゲーム機では遊べないこと及び、前述の通りSNES本体とカセットだけで遊べることを強調した。また、メガドライブが北米市場や欧州市場ほど普及していない日本市場においては日本国内では1994年の春商戦から年末商戦にかけて任天堂の競合他社が一挙に発売した3DO、セガサターン、Playstationなどといった他社が発売したいわゆる第5世代機への牽制及び、1996年にNINTENDO64が投入されるまでのスーパーファミコン市場の延命として作用した。
- ^ セガサターンは日本市場以外では販売不振となり、販売が堅調だった日本市場も含め、1996年度以降に激化したPlaystationやNINTENDO64との価格競争において、ハードウェアの構造上その2機種と比較してコスト削減が困難だったため多額の赤字を生み出す原因となり、セガの経営が一気に悪化した。1998年に発売されたいわゆる第6世代機に当たるドリームキャスト(Dreamcast)でも挽回することができず、セガが2001年に家庭用ゲーム機の自社開発及び生産から撤退するきっかけを作った。一方で北米市場や南米市場ではセガ自社の生産停止後もメガドライブ(ジェネシス)の需要が途絶えず、他社が生産したセガの公式ライセンス品の互換ハードとして1997年に北米市場でジェネシス3、1998年に南米市場でメガドライブ3などが発売された。この2者の製品仕様やデザインは全く異なる。なお、ブラジルでは2023年現在もメガドライブが国民機として扱われている。
- ^ NESではイギリス・イタリア・オーストラリア等は"PAL A"エリアとされ、"A"と書かれたソフトに対応したNESE-001本体が、ドイツ・フランス・スペイン等は"PAL B"エリアとされ、"B"と書かれたソフトに対応したNES-PAL-001本体が出荷され、異なるエリアの本体とソフトの組み合わせではCICチップによるエリアプロテクトにより起動しなかった。
- ^ 台湾や香港ではNESではなく日本向けと同じファミリーコンピュータ(HVC-001)が表記を中国語にしたり、RF出力周りを変更した上で発売された。
- ^ 日本版は2017年10月5日発売。
- ^ なお、日本版“ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ”では本体とコントローラが一体化しているため、Wii用コントローラの使用はできない。
出典
- ^ “なぜセガは任天堂をブラジルのゲーム機市場で圧倒できたのか?”. Gigazine (2015年7月30日20時12分更新). 2020年5月2日閲覧。
- ^ “任天堂、ブラジルから撤退 家庭用ゲーム機販売”. 日本経済新聞 (2015年1月13日10時30分更新). 2020年5月2日閲覧。
- ^ “Nintendo Switchがブラジルで発売!ブラジルにおける任天堂の複雑な歴史とSwitchの発売が遅れた理由”. IGN Japan (2020年9月18日10時59分更新). 2022年6月4日閲覧。
- ^ “まじかっ! スーパーファミコンの新作ソフトが16年ぶり発売”. ねとらぼ (2014年1月24日11時24分更新). 2020年5月2日閲覧。
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