MARK STYLER
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/04 19:10 UTC 版)
種類 | 株式会社 |
---|---|
本社所在地 |
日本 〒150-0012 東京都渋谷区広尾5-8-14[1] |
設立 | 2005年[1] |
業種 | アパレル |
法人番号 | 8011001054159 |
事業内容 | (1)オリジナルブランドによる婦人服・服飾雑貨の企画開発、直営店での小売ならびにフランチャイズ店、専門店等への卸売 (2)自社運営eコマースサイト「RUNWAY channel」および他社運営eコマースサイトを利用した商品のインターネット販売[1] |
代表者 | 代表取締役社長 秋山正則[1] |
資本金 | 1億円[1] |
売上高 |
323億800万円 (2024年2月期)[2] |
営業利益 |
5億300万円 (2024年2月期)[2] |
経常利益 |
4億2,500万円 (2024年2月期)[2] |
純利益 |
4億4,700万円 (2024年2月期)[2] |
純資産 |
29億7,100万円 (2024年2月期)[2] |
総資産 |
81億7,200万円 (2024年2月期)[2] |
従業員数 | 882名(正社員:613名)(2023年2月末)[1] |
支店舗数 | 155店舗(2023年2月末)[1] |
主要株主 | CITICキャピタル・パートナーズ |
外部リンク | https://www.mark-styler.co.jp/ |
社名は「トレードマークをスタイリングする人たち」という意味の造語である[3]。
沿革
2005年11月設立[1]。創業者は惠藤憲二[4]。ETOAMの子会社として展開した[5]。2003年からガールプロデューサーというブランディングの手法を用い急成長した[6]。2009年には秋山正則が社長に就任した[7]。
2010年にHAN AHN SOON(ハンアンスン)とMS-INTERNATIONAL(MSインターナショナル)[注釈 1]を吸収合併した[9]。また同年より完全招待制のファッションショー「touchMe(タッチミー)」を開催する[10]。
2011年1月21日にファッションポータルサイト「RUNWAY channel(ランウェイチャンネル)」をオープンした[11][12]。2012年には同社として初のメンズブランドとなるSise(シセ)を傘下に加えた[13]。
売上高は91億円(2010年3月期)、163億円(2011年3月期)、273億円(2012年3月期)、341億円(2013年3月期)、370億円(2014年3月期)と推移した[14]。しかし低価格・拡大戦略が裏目に出て2014年度に29億円の赤字に転落した[15]。
2013年4月1日、惠藤憲二が代表取締役社長に、秋山正則が取締役に就任した[16]。2014年にHAN AHN SOONおよびSiseは独立し、新会社を立ち上げた[17][18]。
2014年6月26日、惠藤憲二が代表取締役会長に、秋山正則取締役が代表取締役社長に就任した[19][20]。秋本は開発過程だった15ブランドのうち11を取りやめ、基幹5ブランド「マーキュリーデュオ」「エモダ」「ムルーア」「ダズリン」「アングリッド」の立て直しに集中することを語った[21]。また2014年9月16日、惠藤憲二が代表取締役会長を退任した[19][14]。
2012年11月にはアメリカのセレクトショップ「フレッド シーガル」の日本での商標およびマスターライセンス権、独占輸入販売権を取得し、2013年9月に代官山に1号店をオープンしたが、2015年2月にこの事業にかかわる子会社の全株式とライセンス使用権を諸戸インベストメントと関連会社のセレンディップ・コンサルティングに譲渡した[22][23][24]。
2015年4月30日付けで株主が惠藤憲二が社長を務めるエトームからMSインターホールディングス[注釈 2]に変わり[26]、中国政府系ファンドのCITICキャピタル・パートナーズの傘下に入った[15]。CITIC傘下の元で2015年度は8億円の黒字に転換した[15]。
2015年9月には、10月10日に開催される日本初上陸のダンスイベント「SENSATION」のメインスポンサーに就任したことを発表した[27]。
2017年12月には渋谷に体験型セレクトショップ「RUNWAY channel Lab. SHIBUYA」をオープン[28]。2018年6月12日にはテレビ番組『ガイアの夜明け』で取り上げられた[29][30]。また9月20日にはアラタナとの戦略的パートナーシップを締結することを発表し、ZOZOTOWNとの連携などによるお互いの売上増やオムニチャネル化を目指すとした[31][32]。
2019年10月より公式通販サイト「RUNWAY channel」からの商品購入者に対してフリーマガジン「Now me.マガジン」の配布を開始する[33]。新型コロナウイルスの影響で2021年2月期は売り上げが減少するものの、その後は自社ECの好調もありコロナ前までの水準に復調している[34]。
展開ブランド
2024年7月時点[35]。
- MERCURYDUO(マーキュリーデュオ)
- 2003年に渡邉由香が開始したブランド[36]。ブランド名は「MERCURY(水銀・水星)」と「DUO(二対の)」を組み合わせた造語[36]。2018年には森星をイメージモデルに起用した[37]。
- dazzlin(ダズリン)
- 若い女性向けのアメリカンスウィートカジュアルブランド[38]。近瑠美がクリエイティブ・ディレクターを務めていたが、2015年1月に退社、以降は企画チームによる体制に移行した[39][40]。ブランド10周年となる2015年には秋冬イメージモデルとしてローラを起用、2009年以来となる[41]。2023年には『美少女戦士セーラームーン』とコラボレーションしたアイテムを発表した[42]。また、同年12月にAKB48の小栗有以をモデルに起用したWEBマガジン第1弾が[43]、2024年1月15日にWEBマガジン第2弾が公開された[44]。
- LAGUNAMOON(ラグナムーン)
- 2006年設立。中場直のプロデューサーにより設立[45]。2011秋冬カタログモデルにケイト・モス[46][47]、2012年秋冬カタログにカーラ・デルヴィーニュを起用した[48]。中場はその後クリエイティブ・ディレクターからクリエイティブ・アドバイザーとなり[49]、2018年には自身のウィメンズ&キッズブランド「Mediam(ミディアム)」を立ち上げている[50]。
- MURUA(ムルーア)
- 2006年、荻原桃子のプロデュースにより設立、ブランドコンセプトは「-FEMININE MODE-」[51]。2015年より荻原はクリエイティブディレクターからクリエイティブアドバイザーに役職を変更した[52]。2018年にはリーボックとコラボレーションしたアイテムを発売した[53]。2023年には生駒里奈とのコラボレーションアイテムを発売することを発表した[54]。
- EMODA(エモダ)
- 2009年、松本恵奈のプロデュースにより設立[55]。松本は2015年1月末に退職[56]。2015年4月から水原希子をイメージモデルに起用[57]。2023年には女性が初めて事業部長に選ばれた[58]。
- jouetie(ジュエティ)
- 2011年設立。クリエイティブディレクターはAMIAYAで、ブランドのコンセプトはストリートスタイルをベースにさまざまな要素をミックスするというもの[59][60]。2019年にはAMIAYAがファッションに興味をもつきっかけとなったという漫画『ご近所物語』とコラボレーションした商品を発売する[61]。2020年には3Dパターンを導入しD2C商品を拡大していくことを発表した[62]。2021年には10周年を記念した本が出版された[63]。2022年にはニューヨークのファッションブランド「ANNA SUI」とコラボレーションした[64]。
- GYDA(ジェイダ)
- 2011年1月、串戸ユリアのプロデュースで設立され、10月にはムック本『GYDA BOOK』が出版された[65]。2013年にはm-floとコラボレーションしたTシャツとキャップの販売[66]や、歌手のAIの東北復興プロジェクトとコラボレーションした復興支援のチャリティーTシャツの販売を行った[67]。串戸は2015年に退任した[68]。2017年には指原莉乃をカタログモデルに起用した[69]。2021年には倖田來未を起用した『GYDA 10th BOOK』が発売された[70]。
- Ungrid(アングリッド)
- 2011年、雑誌『JJ』の企画で開催された「おしゃPオーディション」でグランプリを受賞した吉田怜香のプロデュースにより設立[71][72]。同年4月にはテレビ番組「スッキリ!!」とのコラボレーション商品を発売し、コラボ商品の収益の全てを東日本大震災の復興支援として寄付することを発表した[73]。2014年7月からは高園あずさがクリエイティブディレクターに就任した[74]。2016年2月には長谷川潤がイメージモデルに起用されている[75]。高園は2021年12月に退任した[76]。
- RESEXXY(リゼクシー)
- 2011年開始のセクシー系ブランド[77]。ブランドコンセプトは「More fascinate.」[78]。2023年、乃木坂46の山下美月をイメージモデルに起用した[79]。
- merry jenny(メリージェニー)
- 2012年設立、クリエイティブ・ディレクターは『ViVi』の読者モデルを経てダズリンのヴィジュアルプレスとして活動していた吉河唯で、コンセプトは「Virgin lady closet」、10代後半から20代半ばの女性向けブランドとなっている[80]。2018年にはゆりやんレトリィバァとのコラボアイテムを発表した[81]。2021年には超ときめき♡宣伝部のミニアルバムのジャケットでコラボレーションした[82]。
- EVRIS(エヴリス)
- 2013年10月、社内のプロデューサー発掘オーディションで合格した佐々木彩乃のプロデュースにより設立された[83]。佐々木は2021年にEVRISのクリエイティブ・ディレクターを退任した[84]。
- EATME(イートミー)
- 2014年、益若つばさのディレクションにより設立[85]。2014年10月には原宿に1号店を出店した[86]。2018年にはNMB48の吉田朱里と共同制作したワンピースを発売することを発表した[87]。益若は2021年12月に退任を発表した[88]。
- UN3D.(アンスリード)
- 2016年設立、デザイナーは荻原桃子で、ブランド名の語源は「UN STANDARD, UN SIMPLE, UN SIMILAR」の3つのUNからきている[89]。2018年には野性爆弾のくっきーとのコラボーレーション商品を発表した[90]。荻原は2023年秋冬コレクションをもって退任することを発表した[91]。
- ELENDEEK(エレンディーク)
- 2016年設立、クリエイティブ・ディレクターは渡邉由香[92]。30代の女性をターゲットとし、ブランド名はELEGANCE(エレガンス)とBLEND(ブレンド)を掛け合わせた造語である[93]。2016年9月にはルミネ新宿に1号店をオープン[94]。
- CALNAMUR(カルナムール)
- 2021年4月設立、ディレクションは藤田ニコル[95]。ブランドコンセプトは「優美な野心家」で、ブランド名は藤田の誕生花である「カルミア」と、「LUNA(月)」「AMOUR(愛)」に由来する[96]。2023年には『オシャレ魔女ラブandベリー』とのコラボレーションを発表した[97]。2024年3月1日にはルミネエスト地下1階に初の実店舗をオープンした[98]。
注釈
出典
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- 1 MARK STYLERとは
- 2 MARK STYLERの概要
- 3 取り扱い終了ブランド
- 4 グループ会社
- 5 脚注
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