9月30日事件
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/11 05:12 UTC 版)
9月30日事件 | |
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武装したインドネシア共産党員 | |
場所 | インドネシア ジャカルタなど |
標的 | インドネシア陸軍中枢 |
日付 | 1965年9月30日-10月2日 |
概要 | インドネシア陸軍のウントゥン・ビン・シャムスリ中佐率いるインドネシア革命評議会(インドネシア共産党勢力)による将校6人の虐殺をはじめとするクーデター。およびそれに対するスハルト将軍による首謀者・共産党勢力の掃討作戦。 |
原因 | スカルノ大統領の経済政策の失敗にともなう国内混乱と、軍と共産党の権力闘争。 |
武器 | 重機関銃、軽機関銃、小銃、拳銃、銃剣 |
死亡者 | 数十万人(1966年3月頃まで) |
行方不明者 | 数十万人(1966年3月頃まで) |
動機 | 毛沢東ら中国共産党によるインドネシア共産党への武器供与 |
関与者 | 中国共産党、CIA |
インドネシアの歴史 |
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初期王国 |
クタイ王国 (4世紀末-5世紀初め頃) |
タルマヌガラ王国 (358-723) |
スンダ王国 (669-1579) |
シュリーヴィジャヤ王国 (7世紀–14世紀) |
シャイレーンドラ朝 (8世紀–9世紀) |
古マタラム王国 (752–1045) |
クディリ王国 (1045–1221) |
シンガサリ王国 (1222–1292) |
サムドラ・パサイ王国 (1267-1521) |
マジャパヒト王国 (1293–1500) |
イスラーム王朝の勃興 |
マラッカ王国 (1400–1511) |
ドゥマク王国 (1475–1518) |
アチェ王国 (1496–1903) |
バンテン王国 (1526–1813) |
パジャン王国 (1568年-1586) |
マタラム王国 (1500年代-1700年代) |
ヨーロッパ植民地主義 |
オランダ東インド会社 (1602–1800) |
オランダ領東インド (1800–1942) |
インドネシアの形成 |
日本占領下 (1942–1945) |
独立戦争 (1945–1950) |
オランダ・インドネシア円卓会議 (1949) |
インドネシアの独立 |
9月30日事件 (1965–1966) |
- ^ 西村眞悟は、この事件の最大の原因として、インドネシアに共産主義政権を樹立しようという中国共産党の意向があり、中華人民共和国の首相であった周恩来がクーデターの謀略を主導していたと主張しているが出典:西村眞悟の時事通信バックナンバー 平成17年(2005年)5月23日付。なお、ユン・チアンも著書『マオ』の中で、類似の指摘をしている。
- ^ 事件が9月30日に起きたのも、翌10月1日の中華人民共和国建国記念日で、同国首脳の周恩来がインドネシアに新たな共産党政権が樹立できたことを天下に発表できるタイミングを狙ったとされる。
- ^ CIAは9・30事件の報告書でジャカルタを「クーデターに理想的な都市」と報告しており、事件から8年後の1973年に発生したチリのアウグスト・ピノチェトによるクーデター(チリ・クーデター)を「オペレーション・ジャカルタ」と呼称している。
- ^ “インドネシア “埋もれた虐殺”語り始める”. NHK. (2015年6月10日) 2015年6月13日閲覧。
- ^ “虐殺者は、なぜ喜々として殺人を「再現」したのか? 映画「アクト・オブ・キリング」が映す人間の闇”. NewSphere. (2014年4月11日) 2015年6月13日閲覧。
- ^ Roosa, 2006.
- ^ Sulistyo, 2000.
- ^ “Transforming Taiwan-Indonesia Ties In 21st Century: New Challenges – Analysis”. Eurasian Review (2018年5月3日). 2019年7月19日閲覧。
- ^ a b c 馬場公彦 2016, p. 16
- ^ a b c 馬場公彦 2016, p. 20
- ^ 馬場公彦 2016, p. 25
- ^ a b 馬場公彦 2016, p. 17
- ^ 吉村英輝 (2016年6月2日). “毛沢東がスカルノ政権に核技術供与の意向? 研究者の論文が脚光”. 産経新聞. オリジナルの2021年2月24日時点におけるアーカイブ。
- ^ 吉村英輝 (2016年6月2日). “毛沢東がスカルノ政権に核技術供与の意向? 研究者の論文が脚光”. 産経新聞. オリジナルの2018年7月31日時点におけるアーカイブ。
- ^ 馬場公彦 2016, p. 27
- ^ 馬場公彦 2016, p. 23
- ^ 馬場公彦 2016, p. 21
- ^ 馬場公彦 2016, p. 22
- ^ 2014年アジアフォーカス・福岡国際映画祭公式サイト
- ^ “デヴィ夫人、インドネシア大虐殺の真実を暴いた米監督に感謝「真実は必ず勝つ」”. eiga.com (eiga.com). (2014年3月25日) 2014年4月27日閲覧。
固有名詞の分類
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