101匹わんちゃん
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沿革
本作はディズニーのアニメーション史においても重要な、作業工程上の大きな変革があった作品である。それは映画としては初めて、全面的にトレスマシンが導入されたことである。これによりアニメーターが紙の上に描いた原画を、そのニュアンスのままセルに転写することが可能になった。この手法は、以降はディズニー作品のみならず、アニメーション制作におけるスタンダードとなっていく。
原作は1956年にイギリスのウィリアム・ハイネマン社から刊行されたドディー・スミス(Dodie Smith)著の「The Hundred and One Dalmatians」(日本での刊行は『ダルメシアン 100と1ぴきの犬の物語』、文溪堂)。同書には、「The Starlight Barking」(日本での刊行は『続・ダルメシアン 100と1ぴきの犬の冒険』、文溪堂)という続編がある。
この映画の主人公はポンゴ(Pongo)とパーディタ(Perdita[4])の2匹のダルメシアンである。彼らの飼い主のロジャーとアニータとの結婚式のときに同時に正式に夫婦になった。2匹はある恐ろしい事件に巻き込まれ、99匹もの子犬たちを授かることになる。
1996年には、グレン・クローズを主演に迎えた実写映画『101』も製作された。また、2000年には、ブチのない102匹目のダルメシアン、オッド・ボール(CG技術によってブチを消している)が大活躍するオリジナルストーリーの『102』が製作された。
密接なストーリーの関連がある続編として『101匹わんちゃんII パッチのはじめての冒険』(2003年)も公開された。
なお、アニメ版は1995年10月6日にビデオで、2000年11月17日にDVDで発売された。さらに番外編の『101匹わんちゃん Go Go! ダルメシアン!!』のVHSが1998年9月18日に。日本でのセルビデオ出荷本数は185万本[5]。本作と同じ名のTVアニメシリーズ『101匹わんちゃん』も放送された。
名作小説の翻訳を手掛けている作家・橘高弓枝が完全ノベライズ化しており、1997年3月1日に偕成社よりこの映画と同じ名の小説版が発売されている。
- ^ “Magical Kingdoms”. Magical Kingdoms (1961年1月25日). 2016年8月13日閲覧。
- ^ “101 Dalmatians”. Box Office Mojo. 2022年10月12日閲覧。
- ^ 『キネマ旬報ベスト・テン85回全史 1924-2011』(キネマ旬報社、2012年)191頁
- ^ 『ディズニーの国』では「パディータ」という表記もある。
- ^ 日経BP社技術研究部 『進化するアニメ・ビジネス―世界に羽ばたく日本のアニメとキャラクター』日経BP社、2000年、42頁。ISBN 4-8222-2554-2
- ^ 警察では子犬たちの行方をつかめないため。また、パーディタは当初遠吠えのプランを聞いて「それって単にゴシップを伝えるだけでしょう」と消極的だったが、ポンゴの「ニュースも伝達できるじゃないか」という手段に同意した。
- ^ a b c 字幕版、エンディング後の日本語吹替版における声の出演テロップ、DVDのパッケージ付属の取扱説明書では「ティブス軍曹」と表記されていた。1981年再公開版の日本語吹替でも「ティブス」と発音されている。
- ^ クルエラたちは柔らかい雪の上に放り出されたため、けがはなかった。また、大破の際に電柱を1本損壊している。
- ^ アニメ・実写ともに、クルエラをモデルにしており、アニメ映画では「町のクルエラ」という曲、実写ではクルエラが悪役として登場する子犬が主人公のゲーム。
- ^ ディズニー絵本では「コロネル」とルビがふられている。
- ^ 作中では子犬たちを「パチンコ」(字幕版では「小石」)、ポンゴを「ビンゴ」等と間違えている。
- ^ ちょうど車の修理を行っていたため。
- ^ エンディング後の日本語吹き替え版における声の出演テロップ、DVDのパッケージ付属の取扱説明書では「池永通洋」と誤記されていた。
- ^ a b c ジャスパーとホーレスが見ていたテレビ番組『私の罪は何でしょう』の出演者である。
固有名詞の分類
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ディズニーの映画作品 |
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