粟島 (新潟県)
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交通
- 粟島汽船が運航する航路により本土側の岩船港(新潟県村上市)と結ばれている。所要時間はフェリーで1時間30分、高速双胴船55分である[1]。使用する船舶は「フェリーニューあわしま」(2019年4月就航)と高速双胴船「awaline きらら」(2011年4月15日)の2隻となっている。2018年からは3年間の期間限定実験として、44年ぶりとなる新潟港との便が夏季に運航されている[5]。
- 島内の道路は村道16 km、林道6 km、県道6 km[1]。島内の交通量は極めて少なく本来信号機は必要ないが、島内で生まれ育った子供たちが島外に出た際、交通事故に遭わないよう交通ルールを覚えてもらいたいとの願いを込めて、2007年7月13日、学校前に信号機が設置された。
行政機関・警察
- 粟島浦村役場(字日ノ見山1513-11)[6]
- 2017年12月21日、新潟県警察の機動隊員と村上警察署員の合計2人とミニパトカー1台が派遣された。北朝鮮からとみられる小型船が日本海側に相次ぎ漂着していることを受けた措置[7]。夏休みの観光客増加に対応するため7~8月のみ開設していた粟島浦村臨時交番の建物に、交番の看板を掲げて拠点とする[8]。
- 粟島浦小学校、粟島浦中学校 2013年以降しおかぜ留学制度を実施し島外からの国内留学生を受け入れており、小中学校併せた児童・生徒数は島出身者、島外出身者それぞれ十数名[9]。
粟島に関する作品
伝承
5月から6月頃の花曇のような日、海上に巨大魚とも陸地ともつかない物体が浮かんで見える「浮き物」(うきもの)と呼ばれる怪異が伝わっている。おおよそ特定の場所に現れるが、海面を移動することもあり、人が近づくと消え去ってしまうという[10]。魚または海鳥の群れ[10]、未確認の巨大魚などの説がある[11]。
注釈
出典
- ^ a b c d “資料3 粟島の未来 ふるさと粟島を次世代に継承”. 平成24年度第1回過疎問題懇談会. 総務省. 2021年1月6日閲覧。
- ^ 三村竹清『近世能書傳』二見書房、1930年、314頁。
- ^ 【ひと語りもの語り】シカ猟の技 岩見沢仕込み/新潟の離島で駆除に奮闘・藤嶋さん/くくりわな「達人」に学ぶ「故郷で後進育てたい」『北海道新聞』夕刊2021年1月18日(社会面)
- ^ “粟島 過去の気象データ検索”. 気象庁. 2024年2月23日閲覧。
- ^ “「粟島-新潟航路、44年ぶり復活へ 7月に社会実験 観光客取り込み活性化期待」”. 産経新聞ニュース. (2018年4月7日) 2020年1月11日閲覧。
- ^ 粟島へのアクセス 粟島浦役場ホームページ(2017年12月22日閲覧)
- ^ “「北の漂着船対策へ派遣、警察官の出発式 新潟の離島・粟島へ」”. 産経新聞ニュース. (2017年12月21日) 2017年12月22日閲覧。
- ^ “「相次ぐ木造船漂着 非常駐の粟島に警察官を派遣/新潟」”. NHKニュース. (2017年12月21日). オリジナルの2017年12月22日時点におけるアーカイブ。 2017年12月22日閲覧。
- ^ “粟島浦「しおかぜ留学」総務大臣賞 島全体の活性化評価”. 『新潟日報』. (2020年10月21日)
- ^ a b 柳田國男監修 民俗学研究所 編『綜合日本民俗語彙』 第一巻、平凡社、1955年、136頁。
- ^ 人文社編集部『日本の謎と不思議大全 東日本編』人文社〈ものしりミニシリーズ〉、2006年、100頁。ISBN 978-4-7959-1986-0。
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