小倉南区 概要

小倉南区

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/09 13:54 UTC 版)

概要

菅生の滝、小倉南区

北九州市の都市機能が集積する小倉北区とともにかつての小倉市に相当する。面積では市域の約35%を占め、市内の7つの区の中で最も面積が広い。北部の城野、下曽根周辺を中心に住宅地が広がるが、山間部も多く、朽網(くさみ)周辺には田畑も数多く残っている。全国的に有名な「合馬(おうま)のたけのこ」の生産地である合馬地区の竹林がある。平尾台は大規模なカルスト台地であり、北九州市内でも有数の観光地として知られる。また市内におけるベッドタウンとして発展してきたため住宅地やマンション等も多い。市の全人口の2割以上、八幡西区に次ぎ2番目に多い人口を抱え、北九州市の行政区の中でも人口が増加している区である。

2006年3月16日北九州空港周防灘沖に移転・規模拡張したため発展が期待されている。

北九州市の南東部に位置するため経済・生活面で行橋市京都郡(みやこぐん)・築上郡田川市田川郡と深い関係を持ち、この方面からの通勤・通学者も多い他、区内から工業地帯である苅田町へ通勤する人も多い。

地理

北九州市の東部南端に位置し、東側から北側にかけては海岸沿いからの平地が続いており、日豊本線国道10号および東九州自動車道が通り、海岸は埋立地となっているところもある。南西部は山地で、その間を日田彦山線および国道322号が南北に通る。また、北東部の平地から南西部の山地を貫くようにして九州自動車道が東西方向に延びている。

なお、当区沖合の周防灘の埋立地に位置する北九州空港は、北九州市の最東端地域であるが、地上からの唯一の連絡路である新北九州空港連絡道路を利用するには、隣接する苅田町を通過しなければならない。

歴史

ここでは現在の小倉南区の歴史について記す。他区の情報については北九州市、ならびに小倉市の欄も参照。

  • 1889年明治22年) - 町村制が施行され、企救郡(きくぐん)城野村(じょうのむら)、東紫村(ひがしむらさきむら)、西紫村(にしむらさきむら)、西谷村(にしたにむら)、中谷村(なかたにむら)、東谷村(ひがしたにむら)、曽根村(そねむら)、霧岳村芝津村(しばつむら)、朽網村(くさみむら)が発足。
  • 1907年(明治30年)6月1日 - 城野村と東紫村が合併して企救郡企救村(きくむら)が、曾根村、霧岳村、芝津村と朽網村が対等合併して新しい曾根村(そねむら)が、それぞれ発足。
  • 1908年(明治31年)4月1日 - 西紫村を分割廃止。このうち蒲生と今村(現在の小倉北区今町)を企救村に編入。
  • 1917年(明治40年)10月1日 - 企救村が町制施行し企救郡企救町(きくまち)が発足。
  • 1934年昭和9年)4月1日 - 曾根村が町制施行し企救郡曽根町(そねまち)が発足。
  • 1937年(昭和12年)9月1日 - 企救郡企救町を小倉市に編入(これ以後、小倉市に編入された地域が概ね現在の小倉南区の範囲となる)。
  • 1941年(昭和16年)4月1日 - 企救郡西谷村と中谷村を小倉市に編入。中谷村役場を西谷村役場に統合し、「小倉市役所両谷出張所」とする。
  • 1942年(昭和17年)5月15日 - 企救郡曽根町を小倉市に編入。
  • 1948年(昭和23年)9月10日 - 企救郡東谷村を小倉市に編入、企救郡消滅。
  • 1963年(昭和38年)2月10日 - 『5市合併』で北九州市発足、小倉区発足。ただし、政令指定都市移行は4月1日だったため、それまで「小倉区」は町名・大字の一部(接頭句)の扱いであった。
  • 1974年(昭和49年)4月1日 - 小倉区が小倉北区小倉南区に分割される。その際、大字田代の一部が八幡東区に移された。

  1. ^ 山間部の旧市立山本小学校に旧市立道原小学校※を統合して改称。
  2. ^ 旧校名「ひらおだい四季の丘小学校」。九州自然学園が和歌山県の「学校法人きのくに子どもの村学園」と提携したことを契機に、2009年度改称。廃止された市立新道寺小学校平尾分校※跡を北九州市から借りて運営している。





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