大阪国際見本市会場 前史

大阪国際見本市会場

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/05/08 07:07 UTC 版)

前史

1954年(昭和29年)4月、日本で初めての国際見本市となる「日本国際見本市」が大阪の国際見本市会館(1951年竣工。地上7階。現:シティプラザ大阪付近)と港会場(現:八幡屋公園付近)の2か所で開催された。翌年は東京で開催し、以降、国際見本市は隔年ごとに東京と大阪で開催されることになった。

大阪市はこの第1回国際見本市の港会場跡地と隣接する大阪市立運動場の敷地に1956年(昭和31年)、恒久展示場として大阪国際見本市港会場1号館を開設。1959年(昭和34年)には2号館を、1968年(昭和43年)には3号館を増設した。その後も仮設展示館の増設を重ね、1984年(昭和59年)の第16回大阪国際見本市の開催時には、仮設展示館6館と合わせて展示館9館、展示面積55,984平方メートルとなり、1985年(昭和60年)に現在地に移転するまで大阪における大型見本市の拠点会場であった。

なお、現在地への移転後、直ちに恒久展示場3館の解体撤去が行われたが、仮設展示館6館は1986年(昭和61年)の第13回日本国際工作機械見本市にも使用された[3]

施設概要

「インテックスプラザ」(ドーム状の屋根空間)、「スカイプラザ」(開放空間)という名称の広場の周囲に1号館から6号館まで「コ」の字の形に6つの展示館が配置されている。内、5号館は主たるAゾーンと従たるBゾーン、6号館は各々同程度の規模であるA, B, C, Dの4つのゾーンで構成されている。また3号館には付帯展示場として屋外展示場が設けられている。

  • 敷地面積 128,986m²
  • 延床面積 132,709m²
  • 総展示面積 70,000m²

総展示面積は日本国内では東京ビッグサイト(東京都)、幕張メッセ(千葉県)に次いで3番目である[4]。所在地は大阪市住之江区南港北1-5-102。

1号館(展示面積5,087.0m²)
正面入口(西ゲート)右手にあり、位置が他の展示館より入口手前に向かって突出している。
2号館(展示面積6,729.0m²)
1号館の奥にある。2号館と1号館の間には自動販売機コーナーやベンチが設置されている。
3号館(屋内展示面積5,119.0m²、屋外展示面積2,900.0m²)
2号館の奥にあり、屋外展示場を併設する。屋外展示場は駐車区画が引かれており、搬入出作業車両の駐車場としても使用される。館内は柱のない無柱空間である。また天井高が15mと他の展示館より高い。
4号館(展示面積6,729.0m²)
正面から見て3号館の左手にある。
5号館(Aゾーン展示面積4,728.0m²、Bゾーン面積1,625.0m²)
インテックスプラザを挟んで2号館の隣にある。Aゾーンは地上1階の無柱空間、Bゾーンは地上3階。Aゾーンでコンサートなどの催しを行う際にBゾーンはバックヤードとしての利用が可能。Bゾーン2階には300名収容の国際会議ホール、各種控室などを備えている。施設管理棟的役割のセンタービルと連絡通路で直結している。
6号館(Aゾーン展示面積9,679.5m²、Bゾーン展示面積9,679.5m²、Cゾーン展示面積10,535.0m²、Dゾーン展示面積10,167.0m²)
3号館および4号館の奥にある。全館中最大規模の建屋を4つの展示ゾーンに区切っている。地上階に通路を挟みA/Bゾーン、上階にC/Dゾーンがある。屋上には900台収容の来場者用駐車場を備える。

センタービル、5号館Bゾーン2F、6号館、および1,2号館間、4,5号館間に会議室、ホール等諸室が存在するが、国際会議ホールを除き、各展示場利用時のみ使用可能であり、単独での使用はできない。

主な催し物

他、様々な催しが開かれている。

ドームツアーを行っていたGLAY大阪ドーム(京セラドーム大阪)で2004年に発生した振動問題により2005年は本会場で公演を行った(「GLAY OSAKA 4DAYS.SPECIAL 2005“WHITE ROAD”」2005年3月)。

また、2007年には阪神タイガース「ファン感謝の集い」が開催された。これは、例年ファン感謝デーを開催している阪神甲子園球場が改修工事により使用できなかったことに伴うものである。

2011年(第1回大会)から開催している大阪マラソンのゴール地点であったが、2019年にコースが変更されてゴール地点ではなくなった。なお、マラソンの併催イベント「大阪マラソンEXPO」は引き続き本会場で開催されている。

国際会議等実績


  1. ^ a b c d e f g h i BCS賞受賞作品 第27回受賞作品(1986年) インテックス大阪(大阪国際見本市新会場)”. 一般社団法人日本建築業連合会. 2022年4月7日閲覧。
  2. ^ 「インックス」は誤記。
  3. ^ 大阪国際見本市委員会四十年の歩み(大阪国際見本市委員会 編『大阪国際見本市委員会四十年の歩み』1994年)
  4. ^ 大阪における現状 補足資料 (PDF)
  5. ^ 「食博覧会・大阪2021」開催中止のお知らせ(2020年6月16日)”. 食博覧会実行委員会. 2020年7月11日閲覧。


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