堀川バス 堀川バスの概要

堀川バス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/21 04:30 UTC 版)

堀川バス株式会社
HORIKAWA BUS CO. LTD.
本社社屋
種類 株式会社
市場情報 非上場
本社所在地 日本
834-0031
福岡県八女市本町1-302-1
設立 1966年7月6日
業種 陸運業
法人番号 6290001047907
事業内容 一般乗合旅客自動車運送事業
一般貸切旅客自動車運送事業
旅行業
代表者 代表取締役社長 久保山太一
資本金 1,000,000円
従業員数 約80名
関係する人物 堀川久助(創業者)
外部リンク http://www.horikawabus.jp/
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堀川バスの一般路線バス。肌色に青色と赤色のライン、紅白のストライプは堀川自動車時代から変わっていない。

債務整理などのため、路線バス事業は2008年8月1日付で新規設立された同名の新法人に移行(後述)しているが、本記事ではそれ以前からの経過を含めて記述する。また、同日付での事業譲渡により他資本系列の貸切バス事業者となった堀川観光バスについては堀川観光バスを参照のこと。

沿革

現在でも主力となっている路線バス事業は1929年より堀川久助らが創業した合資会社「快進社」の名の下で黒木で乗合バスの運転を開始したのが始まりである。

その後1932年に正式な会社組織となり1935年屋号を「堀川自動車」と変更した。その後、近隣のバス事業者を買収したり、タクシー事業を始めるなど、バス事業を中心に事業の拡大を進め、1973年には商号を現在の「堀川バス」と改めた。本社のある八女市を中心に、福岡県の筑後地方5市1郡で運転されている。1999年と2006年、2011年に大規模な路線の改廃を行った。幹線である羽矢線を含め、路線の多くが沿線の自治体から補助金を受けている状況であるが、2008年の横山線の路線延長や2010年の広川町内の運行エリア拡大など、自治体と連携した上での新規路線や、2011年には辺春線の平山温泉延伸を行い、新規需要開拓にも力をいれている。

貸切バス事業に関しては、上記の経営拡大をする中で1951年1月から営業を開始した。

バス事業以外で本格的な経営拡大を図ったのは1960年代以降で、自動車整備・販売・保険代理店などの自動車関連業や、飲食店経営、タクシー業など様々な業種に手を付けた。中にはJ-フォン(現在のソフトバンク)の販売代理店「J-フォンショップ」の営業もあった。しかし1990年代前半より自動車関連業を「株式会社モリティス」として子会社払い下げをしたり、経営していた飲食店を閉店して貸ビルとして貸し出したりするなど、バブル崩壊後に失敗が相次ぎ、さまざまな試行錯誤が続いている。

路線バス事業の赤字が続く中、貸切バス部門の収益による内部補助で経営を維持する形となっていたが、貸切バスの分野においても規制緩和に伴う競争激化により、収益が減少し内部補助も難しくなった。このことから、路線バス事業の継続を図るため、2008年に、貸切バス事業の売却による負債圧縮・路線バス事業の新設法人への移管による負債の分離を中心とする企業再編を行うこととし、同年8月1日付で(旧)堀川バスの出資により同名の新法人を設立して路線バス事業をこの新法人に移管した[1][2]。これに伴い、貸切バス事業部門についても、同日付で、福岡市内で自動車学校などを運営するマイマイグループ[3]への売却が実施され、同グループの出資により新会社堀川観光バスが設立されて事業を開始している[1][2]。残る債務は(旧)堀川バスが承継し、金融機関側の債権放棄によって整理する方針とされた[2]

営業所

  • 八女営業所 - 福岡県八女市本町1-302-1

八女地区では、八女営業所のほか、八女市黒木町に黒木車庫、同星野村に十篭車庫、同矢部村に福取車庫を設置している。黒木車庫には乗務員基地機能や整備施設もあり、常駐車も配置されている。(以前は給油設備も存在した。)

久留米地区には営業所施設はない。久留米線の運用車両は八女営業所から送り込まれ、折返し時間調整は鑓水の折返し待機用駐車場(西鉄バス内野バス停付近)とJR久留米駅前ロータリー内で行う。競輪場シャトルバスについては、西鉄久留米駅東口ロータリーや久留米競輪場の構内も使用する。

柳川地区では、かつては柳川市西鉄柳川駅近くに柳川営業所を、瀬高駅前南側に待機用駐車場を設けていたが、路線網の縮小により2006年3月10日に廃止され、車両の配置は八女営業所に統合された。代替として、瀬高駅前西側にあったJRバス山鹿線の車両留置施設(乗務員基地機能あり)を引き継いで車庫とし、柳川地区運用車両の留置・折返し待機に使用している。運用車両は八女営業所と瀬高駅前との間で回送での送り込みが行われている。


  1. ^ a b 2008年7月25日付西日本新聞掲載記事「堀川、観光バス売却へ」
  2. ^ a b c 2008年8月1日付西日本新聞掲載記事「堀川、観光バス事業を売却 自動車学校と正式契約」
  3. ^ マイマイスクール公式サイト中、「会社紹介」を参照(2014年4月21日閲覧)。
  4. ^ 障害者割引の案内 (PDF) - 堀川バス公式サイト、2017年4月4日閲覧。
  5. ^ 堀川バス株式会社; 株式会社ニモカ (2023年2月9日). “堀川バス株式会社「nimoca」導入および 一部乗車券の販売及び割引制度の終了について” (PDF). 堀川バス株式会社. 2023年3月11日閲覧。
  6. ^ 株式会社ニモカ; 堀川バス株式会社 (2023年3月1日). “2023 年 3 月 25 日(土)から 堀川バスのご乗車に nimoca がご利用いただけるようになります!” (PDF). 株式会社ニモカ. 2023年3月11日閲覧。
  7. ^ 交通系ICカード『nimoca』導入に伴う 回数乗車券販売終了と使用期限のお知らせ” (PDF). 堀川バス株式会社. 2023年3月11日閲覧。
  8. ^ 「平成27年度福岡県バス運行対策費補助金の交付実績について」 (PDF)
  9. ^ 瀬高町教育委員会 『瀬高町史』 1974年6月 pp.230-231
  10. ^ ごく一部の文献に、堀川バスの瀬高・柳川線自体を「国鉄佐賀線の廃止転換バスとして1987年に運行を開始した路線」と記述しているものがある(『バスマガジン』vol.50(2011年11月) p.26 など)が、上述のとおりこれは全くの誤りである。
  11. ^ 筑後市船小屋地区に設置されていたが、堀川バスの停留所名としては「舟小屋」の表記が用いられた。
  12. ^ 九州旅行案内社『綜合時刻表』1993年9月号 p.212
  13. ^ a b c d 「特定地方交通線の実態と問題を現地に見る 35 矢部線/佐賀線」(『鉄道ジャーナル』1984年8月号(No.210) pp.87-95掲載)
  14. ^ a b c 『'87 最新 第3セクター鉄道』(『鉄道ジャーナル』年鑑『日本の鉄道』別冊) p.125
  15. ^ 佐賀線向けは2両、矢部線向けは中型トップドア車(日野)4両(『'87 最新 第3セクター鉄道』 p.125)


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