世界まる見え!テレビ特捜部
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番組名物
本番組では所はたけしを「おじさん(たけしが映画監督として世界的に認知され出した頃からは「北野さん」)」と呼んでいる。
たけしはピコピコハンマーを常備しておりツッコミに使用するが、ほとんどの場合ボケた本人ではなく所を叩く。最近では所が自ら頭を下げ、叩きやすくする配慮もしている[4]。
番組予告
1990年7月から2004年3月までは前時間のアニメ(放送開始当初は『YAWARA!』、1996年1月以降は『名探偵コナン』)の終了直後に広告なしで5秒間の司会者3人が登場するPR画面(クロスプログラム)があった。この告知は、1990年代当時は楠田が「このあとは!」と言うと、たけしが「大木凡人の『街かどテレビ』」、「『きかんしゃトーマス』、『セーラームーン』」というように全く別の番組名を言っていたり(もちろん画面には正しい番組名が表示されている)、「世界まる見え」(これを言ったあと、楠田・所が「あらっ!、この後すぐ!」と言っていた。他にも、「世界まる出し てんこ盛り」や、「世界 中尾ミエ」と言ったバリエーションもある)や、3人全員で「世界まる見え!」と言った後に「このあとあと」と言っていた。のちにたけしは「見ってねー」と言うようになりボケはなくなった。2004年4月以降はVTRの一部とナレーションのみの通常の予告となったが、2013年4月22日放送分からは予告自体が廃止された。これにより、日本テレビの「19時枠→20時枠番組」のクロスプログラムが存在するのは、日曜のみとなった。
なお、たけしの番組名ボケは『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』や、他局では『たけしの万物創世紀』(朝日放送)や『クイズまるごと大集合』(TBS、期首特番)の直前予告でも見られた。
たけしの着ぐるみ
オープニングはビートたけしが着ぐるみを着て登場する。初登場の1990年9月28日はたけしは着ぐるみではなく、普通の服で登場した。あくまで当初は普通の仮装であり、ハンマーとカツラを経て、様々な衣装を着るようになり、次第に大掛かりな着ぐるみへと変化していった。着ぐるみの種類は多種多様で、時には蒸気、炭酸ガスを発射するもの、水、墨、小麦粉、クリームを発射するものも登場しており、この時はたけしが大暴走し、スタジオ出演者や観客が逃げまどったり、所が猛ツッコミを入れることもしばしばだが、勢い余ってたけしが自爆することもある。かつてはゲストを含む出演者全員や観客を襲う事(大概出演者は椅子の後ろに身を潜めていた)が多かったが2012年4月以降はそのような事は減り、お笑い芸人(若手・中堅・ベテラン共通[注 8]など)のゲストが毎回登場後、たけしからバズーカやパイ投げなどで全身を汚される、あるいは炭酸ガスや冷却ガスを放射されるなどで悲惨な目に遭うのが恒例となっており[注 9]、お笑い芸人とたけしはスタジオではジャージ姿[注 10]に着替えてVTRを鑑賞するが[注 11]、「誘拐犯」や「休日のお父さん」などのいじりやVTR鑑賞途中で仕掛けを喰らうなどの仕掛けが続く。着ぐるみは視聴者からもデザインを募集しており、それが採用されることもある(視聴者からの採用デザイン第1号は、2006年12月4日の放映で着られている[5])。なお、芸人への攻撃が必ずしも成功するとは限らず、一例として、2014年12月29日の2時間30分スペシャルでは、出川哲朗が爆弾から真上に噴射する粉を浴びる予定だったが、出川が引っ張ったコードが全部抜けてしまうというハプニングが発生し、タイミングが合わずに粉が被弾しなかったため、そのままの衣装でVTR鑑賞を行った[注 12]。
また、2018年9月17日の3時間スペシャルでは、本来はよゐこ(有野晋哉・濱口優)がバズーカ攻撃を受ける予定だったが、たけしが岩田アナに「入社何年目だっけ?」とさりげなく質問をして、その隙にバズーカを左にずらして発射したため、クリームが岩田アナに被弾した。そのため、岩田アナは急遽赤いジャージに着がえて進行を担当した。また、岩田アナの後ろにいた荒俣宏も流れ弾の巻き添えを喰らい被弾、2人の横にいた滝沢カレンと、クリームを発射する直前でたけしの行動を察して荒俣をクリームが当たらない場所に避難させようと近づいた所ジョージにも少量被弾してしまった上に、青いジャージもよゐこ向けにしか用意されていなかったため、荒俣はグレーのジャケットを脱いだ状態、滝沢と所はクリームが付着した部分を拭き取って(運良くバズーカ攻撃を免れたよゐこの2人はそのままの服装で)本編鑑賞を行った[注 13][6]。2019年9月23日の3時間スペシャルでは前述の攻撃を受けてからか、荒俣が再びバズーカを喰らい、その後は用意された青いジャージ姿で鑑賞している。このような経緯から以後の放送でも、このパートやその後の進行中に突然岩田アナに炭酸ガスや冷却ガスを放射する攻撃(たけしによるものとは限らず、不定期に放送される「戦慄の瞬間」シリーズではカウントダウンの後にスタジオセットに隠された仕掛けが岩田アナを襲う事が多い)がしばしば仕掛けられる。
2020年4月13日以降の放送では、着ぐるみやお仕置きの演出が省略され、初期のようなハンマーとカツラのみで登場した[7]。2020年6月15日以降の放送では、着ぐるみおよび仕掛けを段階的に復活させ、2020年7月13日の放送からは約3ヶ月ぶりにスタジオでのお仕置きが復活している。
2022年7月の放送ではダチョウ倶楽部の2人(肥後克広、寺門ジモン)[注 14]がジャージとバスローブに着替えるも、6度も熱湯風呂に入れられた[注 15]。同年8月8日放送分のアルコ&ピースは新しい衣装に着替えた。同年10月のやすこも新しい迷彩服に着替えた。
これまでの着ぐるみの製作費の合計は数千万円と言われている。1995年放送の200回記念特番では億を超えたと述べられている。制作費が明らかにされている中での最高額358万円は、カステラで知られている洋菓子店・文明堂のCMに登場していたクマであった。なお、最低額1500円は大道具担当。なお、このコスプレをする際、たけしは直前まで何も知らされず、現場について着替えさせられ、段取りを組むらしい。
「この着ぐるみを着たたけしを世界各国の人に見せ、反応を窺う」というコーナーがあったが、その際、映画監督としての北野武とのギャップに驚き、泣き出してしまうファンさえいた。この時にたけしは「営業妨害だ!」と語っている。
このコーナーの総集編を初めて流したのは『世界の人々よ 日本の番組を見てくれ』シリーズのモスクワ編。モスクワの小学校で子供たちにこのコーナーVTRを見せたが、大笑いした後の子供達の感想が「自分を犠牲にしても皆を楽しませようとするエライ人」と冷静に分析された。なお未開のジャングルに住まれる方々に見せた折は「これほど着飾れる立場の者なのだから」と部族長と勘違いされて貴重な狩猟の道具を贈られていた。
「平成教育男(平成教育委員会)」、「ゴールデンハンマー男(100万円クイズハンター)」など、この番組の司会者またはレギュラー出演者に縁がある他局の番組が元ネタの着ぐるみもあった。
オートバイ事故直後に放送予定であった着ぐるみは、ウエイトレスが運んできた皿には血まみれの生首「たけし本人」が乗っているというものであった。しかしこれは差し替えで他の着ぐるみの回が放送され、収録ストック分最後で放送された。なお、同日収録分はオートバイで走り回る暴走族の着ぐるみであったので、これも日付を後に差し替えられている。療養から復帰した1995年3月20日の放送でもやはりオートバイの着ぐるみで登場した。
注釈
- ^ 『世界まる見え!テレビ特捜部』担当。
- ^ a b 一部放送回はリアルタイム字幕放送で実施。
- ^ a b 番組開始から2011年9月まではモノラル放送(モノステレオ放送)を実施。
- ^ 2020年10~12月のトライアルサービス実施時は配信対象外だった。
- ^ リチャード・A・ホワイティング Richard A. Whiting 作曲。元は1937年のミュージカル映画「聖林(ハリウッド)ホテル」Hollywood Hotel のナンバー、演奏はジョン・ウィリアムズ指揮ボストン・ポップス
- ^ 楠田は東海地方での仕事の都合で放送終了30分前にスタジオ入りした。
- ^ ただし、2012年11月5日放送分は藤村俊二がクレジットされた。
- ^ 攻撃を受けるのはコンビ芸人が多いが、ビビる大木やいとうあさこなどの一部ピン芸人や、徳井健太(平成ノブシコブシ)などのいわゆる“コンビ芸人の地味な方”は、たけしの攻撃対象にならない(内容によってはたけし側の立ち回りを担う)場合もある。2組以上の芸人がゲストとして出演した際、回によっては片方の芸人のみが攻撃対象になることもある。また、若手芸人はブレイク後にこの番組に出演することが多いため、コンビによっては攻撃後にたけしに感謝のコメントをする者もいる。
- ^ 水やバズーカなど、服装を汚される場合は攻撃を喰らう芸人のみピンマイクを付けていない状態で登場する。回によってはセットおよび芸人以外の芸能人への汚損防止として床面やスタジオ内に透明なビニールシートが敷かれていることがある。スタジオ全体への無差別放水の場合もあり、所・たけし・西尾時代までは観客と出演者の距離が近かったため、最前列の観客にもビニールシートやビニール傘が渡されていた。
- ^ 男性は青・女性は赤・たけしは自身の似顔絵入りのものが使われる。一部の芸人はイメージカラーに合わせたものが用意されることがある(阿佐ヶ谷姉妹のピンク(両者)・ティモンディの青(前田)とオレンジ(高岸)など)。
- ^ 炭酸ガス・冷却ガス・風船などの場合はお笑い芸人も着替えずに私服のままでVTRを鑑賞。
- ^ その後、出川が再び出演した2016年11月28日の2時間スペシャルでは、たけしが再び同じ衣装で爆弾を解除するという同じ設定で登場し、今度は爆弾が上に伸びてから放水を行う形式で出川に攻撃を喰らわすことに成功したが、横にいたたけしも巻き添えを喰らうことになった。
- ^ この回は3代目進行の杉野アナが番組を降板し、4代目進行の岩田アナが初登場した回でもあり、岩田アナはピンマイクを装着した(汚れない予定だった)状態でバズーカを喰らったため、たけしがスタッフに内緒で意図的に岩田アナを狙ったと思われる。
- ^ なお、上島竜兵は同年5月11日に死去している。
- ^ その際、芸人以外の芸能人のゲスト達(上川隆也、安斉星来、細田佳央太)は6度も逃げまどうリアクションをした。
- ^ テレビ朝日系列(サブ)とのクロスネット局でもあるが、テレビ朝日系列の一般番組供給部門には非加盟で、日本テレビの公式ウェブサイト上でも単独ネット扱い[1]。
- ^ 2015年3月までは同時ネット。同年4月からフジテレビ系列の番販同時ネット枠(放送当時は『痛快TV スカッとジャパン』)に切り替えたため、遅れネットに降格し、土曜 14:30 - 15:30を経て2023年4月から現在の時間で放送。
- ^ 放送上及び正式タイトルは『世界まる見え!テレビ特捜部 DX特別版』。
- ^ 2011年秋頃は、エグゼクティブ・プロデューサーと表示。
出典
- ^ 『毎日新聞』2019年2月23日東京夕刊5面
- ^ “スピンオフ!人気声優まる見えSP!TVerで無料配信中!”. twitter (2021年2月8日). 2021年6月21日閲覧。
- ^ 月曜ゴールデンのミニ枠廃止&定時スタート…日テレ、"フロー"意識の4月改編 マイナビニュース 2017年2月20日発行、同日閲覧。
- ^ ビートたけしのピコピコハンマーが炸裂『世界まる見え!テレビ特捜部』 (page 2) - Middle Edge(ミドルエッジ)
- ^ 公式サイト・UFOと宇宙人
- ^ “日テレ・岩田絵里奈アナ モットーは“何でも全力” 生クリーム砲、ものまね…バラエティーの洗礼なんの - スポニチ Sponichi Annex 芸能”. スポニチ Sponichi Annex. 2021年6月8日閲覧。
- ^ 『世界まる見え!』ビートたけしの着ぐるみナシ! ネットは「コロナの影響か?」違和感の声
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