レクサス・LX
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3代目「LX570」(2007年-2022年)URJ200
レクサス・LX(3代目) URJ201W型 | |
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LX570 フロント(2009年登場型) (NYオートショー出品車) | |
LX570 (2012年改良型) | |
LX570(2015年改良型) このモデルから日本へ正式導入。 | |
概要 | |
販売期間 |
海外:2007年 -2021年 日本:2015年9月14日 - (発表:2015年8月20日) -2021年10月(販売終了) |
ボディ | |
乗車定員 |
8名(2015年8月-) 5名(2017年8月-) |
ボディタイプ | 5ドアSUV |
駆動方式 | AWD |
パワートレイン | |
エンジン |
LX570:3UR-FE型: 5,662cc V型8気筒DOHC |
最高出力 |
LX570: 277kW (377PS)/5,600rpm |
最大トルク |
LX570: 534N・m (54.5kgf・m)/ 3,200rpm |
サスペンション | |
サス前 | ダブルウィッシュボーン |
サス後 | トレーリングリンク |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,850mm |
全長 |
5,065mm (2015年8月-2017年8月) 5,080mm (2017年8月-) |
全幅 | 1,980mm |
全高 | 1,910mm |
車両重量 |
2,700-2,730kg (2015年8月-2017年8月) 2,660-2,740kg (2017年8月-) |
その他 | |
ブレーキ |
前:ベンチレーテッドディスク 後:ベンチレーテッドディスク |
2007年、3代目「LX570」へモデルチェンジ。車名が表す通り、V型8気筒エンジンは新開発の5.7L自然吸気 3UR-FE型へ換装された。同年4月のニューヨーク国際オートショーで発表され、同年アメリカ合衆国で発売。販売価格は73,800ドル(当時の為替レートで約775万円)。これは、競合する高級SUVである「メルセデス・ベンツ・GLクラス」(GL550)より3,000ドル程度安価であり、「キャデラック・エスカレード」よりは18,000ドル程度高価である[注 9]。
中国では、2008年1月より販売が開始された。同地での販売価格は129万8000元(約1,900万円)である[注 10]。同年にはカナダでも販売が開始された。オーストラリアやインドネシアなどの左側通行の国においては、右ハンドル仕様のものが販売されている。
2012年にはマイナーチェンジされ、フロントマスクがレクサスの新デザインアイコン「スピンドルグリル」に改められた。
年表(日本仕様)
- 2015年8月20日
- 同日、日本市場への導入を発表[1]。(9月14日発売)
- 2度目のマイナーチェンジの実施に併せ、レクサスSUVラインアップのフラッグシップモデルとして日本でも発売することとなった。日本仕様は、V型8気筒5.7Lエンジンを搭載する「LX570」のみの設定。
- エクステリアは、レクサスを象徴するスピンドルグリルに加え、三連フルLEDヘッドランプ(ロー・ハイビーム)を採用するなど、最新のレクサス車に通ずる意匠とした。また、ターンシグナルが流れるように点灯し、右左折時の注意喚起を高めると共に先進性を演出する「LEDシーケンシャルターンランプ」をレクサスでは初採用。また、タイヤ/ホイールは、285/50R20 112Hタイヤ&20インチアルミホイール (切削光輝)を標準装備とし、275/50R21 110Hタイヤ&21インチアルミホイール (切削光輝)をメーカーオプションで用意した。
- インテリアは、金属、革、本木目と異なる素材のコントラストを際立たせる意匠としたほか、水平基調のインストルメントパネルにより、車両の姿勢状態を容易に把握できるなど、本格SUVとしての基本性能も確保している。
- エンジンは、V型8気筒5.7L「3UR-FE」型を搭載。トランミッションはスーパーインテリジェント8速AT(8 Super ECT)を組み合わせている。
- CUSTOMIZEモード搭載の「ドライブモードセレクト」をレクサスとして初採用。CUSTOMIZEモード選択時には、パワートレイン、シャシー、空調の各制御の組み合わせを自由に選択でき、よりドライバーの嗜好に応じた走行モードを実現する。
- ドライブモードセレクトスイッチに対応し、様々な状況下で車高調整を自動制御する「4-Wheel AHC」&「AVS」を搭載。「4-Wheel AHC」は、レクサス初採用となる「乗降モード」使用時には、エンジンを切ると車高を下げ、乗降性に配慮。また、走行状態に応じて減衰力を自動制御する「AVS」は、車体のあおりを制御し、乗り心地と操縦安定性を両立させている。
- オフロード走行をサポートする機能として、アクセルやブレーキ操作することなくステアリング操作のみで極低速走行が可能な「クロールコントロール」や、トラクションやブレーキを最適制御しAWD性能を高める「マルチテレインセレクト」を採用した。また、車両周囲の状況確認を4つのカメラでサポートする「マルチテレインモニター」を設定。ドライバーの死角になりやすい車両周囲6エリアの路面状況が確認でき、オフロードのみならずオンロードにおいても、狭い道での走行や路肩への幅寄せをサポート。さらに、オフロード走行時の車両下の状態やタイヤ位置の確認が可能となるアンダーフロアビューもレクサスとして初採用した。
- 安全装備では、予防安全パッケージ「Lexus Safety System +」を、日本で販売するレクサス車では初採用。プリクラッシュセーフティシステム(歩行者検知機能付衝突回避支援タイプ)、車線逸脱の可能性を運転者に知らせるレーンディパーチャーアラート[LDA](ステアリング制御機能付)、先行車や対向車を遮光し、ハイビームを照射するアダプティブハイビームシステム[AHS]、高速道路で先行車との車間距離を適切に保ちながら追従走行ができるレーダークルーズコントロール(全車速追従機能付)をパッケージ化し、安全運転支援の強化を図った。
- また、ドアミラーでは確認しにくい隣接する車線の後側方エリアに存在る車両に加え、隣接する車線の最大約60m後方までモニターし急接近する車両の検知も可能なブラインドスポットモニター[BSM]、駐車場での後退時に左右後方から接近してくる車両をBSMのレーダーにより検知し、ドライバーに注意喚起するリヤクロストラフィックアラート[RCTA]、ブレーキ時にタイヤロックを防ぐABS機能に加え、オフロードにおいても制動性能を確保するマルチテレインABS(電子制動力配分制御付)&ブレーキアシストなども標準装備とした。
- 「レクサス クライメイト コンシェルジュ」では、オートエアコン、ステアリングヒーター、運転席・助手席・セカンドシートのシートヒーター・シートベンチレーションの各機能を一括して連動・作動させるクライメイトコンシェルジュスイッチを世界初搭載(2015年8月時点)。さらに、助手席とセカンドシートにおいては、着座乗員の有無を検知し、各機能を自動的に作動または停止させることが可能とした。
- レクサス初採用となる「VICS WIDE」[注 11]対応により、渋滞情報の精度を高めるなど利便性を向上させた新型ナビゲーションシステムに、12.3インチワイドディスプレイを採用。また、リヤシートエンターテインメントシステムをメーカーオプション設定とし、高精細11.6インチディスプレイをフロントシートのシートバックに2台設置した。
- ボディカラーは、「ホワイトパールクリスタルシャイン」、「マーキュリーグレーマイカ」、「ソニックチタニウム」、「ブラック」[注 12]、「スターライトブラックガラスフレーク」、「スリークエクリュメタリック」、「ディープブルーマイカ」の全7色を設定。
- インテリアカラーは、「アイボリー」、「ブラック」、「サンフレアブラウン」、「メローホワイト」、「ガーネット」の5色を設定。シートマテリアルは「セミアリニン本革」のみとなる。また、オーナメントパネルは「ウォールナット(ダークブラウン)」を標準設定としたほか、「縞杢(アガチス/ダークブラウン)」をメーカーオプションで用意した。
- 2017年8月3日
- 一部改良[2]。
- 従来から設定されている3列シート・7人乗り仕様に加え、新たに「2列シート・5人乗り仕様」を新設定した。
- ボディカラーは「ホワイトパールクリスタルシャイン」に替わり「ソニッククォーツ」を設定し全7色としたほか、18インチと21インチのアルミホイールの意匠を変更した。
- 装備面ではトレーラーなどを牽引するトレーラーヒッチを装着するためのヒッチメンバー、ドアミラー足元照明、「ナノイー」などを標準装備した。
- 2018年8月23日
- 特別仕様車「Black Sequence」を設定[3]。
- 「Black Sequence」は、2018年3月末時点においてレクサスブランドの日本国内累計販売台数が50万台を達成したことを記念した特別仕様車。
- エクステリアでは、スピンドルグリル(専用ブラック塗装)&フレーム(専用漆黒メッキ)、リヤランプガーニッシュ (専用漆黒メッキ)、ライセンスガーニッシュ (専用カラード) &バックドアガーニッシュ (専用漆黒メッキ)、三眼フルLEDヘッドランプ (ロー・ハイビーム) / LEDフロントフォグランプ&LEDコーナリングランプ(専用クリアブラック)、LEDリヤコンビネーションランプ (テール・ストップ)(専用クリアブラック)を採用。また、オート電動格納式ドアミラーをブラック塗装に変更したほか[注 13]、ベースモデルではメーカーオプション設定となる275/50R21タイヤ&21インチアルミホイール (切削光輝)を特別装備とした。
- ボディカラーは「ソニッククォーツ」、「「ブラック」、「スターライトブラックガラスフレーク」の3色を設定。
- インテリアでは、ルーフとピラーの色をブラックに変更。また、セミアニリン本革シートとドアトリムに専用ダイヤモンドステッチを施したほか、オーナメントパネルに、専用縞杢[ブラック]を採用した。また、その他の特別装備として、「LX」の文字を投影するドアカーテシランプを標準装備とした。
-
2015年改良型 リア
-
2015年改良型 インテリア
注釈
- ^ A343Fは、乗用車的な使われ方をし、走行距離に比して発進・停止頻度の少ない北米の交通事情にマッチしたもので、米国製SUVのATの仕様も大同小異であり、耐久性に遜色はない。これに対してA442Fは、長距離のオフロード走行や業務用途、架装による車両総重量の増加をも視野に入れた設計である。
- ^ J.D. Power and Associates 2002 Initial Quality Study
- ^ Lexus Ranks Highest in Vehicle Dependability for the 11th Consecutive Year
- ^ Variable Gear Ratio Steering の略。日本車としてはホンダ・S2000のVGSに次ぐ2例目。
- ^ 現在ではナイトビューと呼称。近赤外線ランプと近赤外線カメラを組み合わせ、肉眼では見えにくい暗闇の中の人や動物を可視化する補助システム。ランプはフロントバンパー、カメラはフロントグリルにそれぞれ装備され、映像はダッシュボード上からフロントウインドシールド左下(右ハンドルでは右下)に投影される。
- ^ Electoronic Controlled Transmission の略。トヨタの電子制御式ATの名称。
- ^ 騒音、変速ショックではアイシンAW(現・アイシン)製が優れ、許容トルク容量、耐久性などはアイシン精機(現・アイシン)製が上回る。重量差は約40kg。
- ^ 北米は車幅灯10W、サイドマーカーあり。日本国内は車幅灯5W、サイドマーカーなし。
- ^ 『Market Avenue』 2008年1月8日
- ^ 『日中経済通信』 2008年1月11日
- ^ 2015年4月より開始したVehicle Information and Communication System(道路交通情報通信システム)の新たな情報サービス。
- ^ 日本で販売されるレクサス車のボディカラーで唯一、トヨタブランドと共用されるボディカラーである。
- ^ ボディカラーに「グラファイトブラックガラスフレーク」を選択した場合、ドアミラーはボディカラー同色となる。
- ^ ルーフのアルミニウム化はレクサスで初。
出典
- ^ 『LEXUS、フラッグシップSUV「LX」を新発売』(プレスリリース)LEXUS、2015年8月20日 。
- ^ 『LEXUS、LXを一部改良』(プレスリリース)LEXUS、2017年8月3日 。
- ^ 『LEXUS、GS、IS、CT、LX、RX、NXに国内累計販売台数50万台達成記念特別仕様車“Black Sequence”を設定』(プレスリリース)LEXUS、2018年8月23日 。
- ^ The New LX WORLD PREMIERE lexusjpchanel
- ^ 『多様なライフスタイルに応える次世代LEXUSモデル 新型「LX」を発売』(プレスリリース)LEXUS、2022年1月12日 。
- ^ “トヨタ、新型「ランドクルーザー」とレクサス「LX」の注文停止 世界各国から生産能力を大幅に上まわる注文”. Car Watch (2022年7月1日). 2022年7月1日閲覧。
- 1 レクサス・LXとは
- 2 レクサス・LXの概要
- 3 3代目「LX570」(2007年-2022年)URJ200
- 4 4代目「LX600」(2022年- )VJA310W
- 5 脚注
固有名詞の分類
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