ソフトウェア開発技術者試験 試験形式

ソフトウェア開発技術者試験

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/23 14:12 UTC 版)

試験形式

現行の応用情報技術者試験では午前と午後の2部構成となっているが、ソフトウェア開発技術者試験では午前・午後I・午後IIの3科目に分かれていた。また、ソフトウェア開発技術者試験ではすべての問題が必須解答となっていた(現行の応用情報技術者試験では午後試験は必須問題であるセキュリティ以外は選択問題となっている。)。

現行の応用情報技術者試験ではプロジェクトマネジメントシステム監査・ストラテジ(経営戦略)に関する問題も選択可能だが、旧制度ではマネジメントやストラテジに関する範囲は午後試験では出題されなかった(午前試験ではマネジメント分野は出題されていた)。そのため、システム開発者向け試験という性格が現行の応用技術者試験以上に強かった。

出題範囲は前身の第一種情報処理技術者試験の内容に加え、2000年(平成12年)まで実施されたプロダクションエンジニア試験の内容の一部を吸収している。

午前・午後I・午後IIの3科目ともに項目応答理論に基づいて採点され、最低200点 - 最高800点で評価され、3科目とも600点以上獲得した場合のみ合格となる。

午前

試験時間150分。四肢選択式(マークシート使用)で80問出題され全問解答。出題範囲はコンピュータサイエンスに関する事項が多く、問題のレベルも高かった。また、かつてプロダクションエンジニア試験で出題されていたような開発設計の問題も出題されていた。

600点を基準点とし、基準点以上で午前試験通過となる。基準点に達しなかった場合は不合格で、午後I・午後IIは採点されない。

午後I

試験時間120分。記述式で6問出題、全問解答。「アルゴリズム」・「システムアーキテクチャ」「データベースSQLを含む)」・「ネットワーク」・「情報セキュリティ」・「開発技術(情報システムまたは組み込みシステム)」といった範囲から出題され、特に論理的思考力が要求されるアルゴリズムとデータベースの配点が高かった。

600点を基準点とし、基準点以上で午後I試験通過となる。基準点に達しなかった場合は不合格で、午後IIは採点されない。

午後II

試験時間60分。記述式で1問出題、全問解答。例年、かつてプロダクションエンジニア試験で出題されていたような、SQLまたはアルゴリズムに関した複雑な問題が出題されていた。論理的思考力が要求され、本試験で最大の鬼門と言われた。

600点を基準点とし、基準点以上で最終的に合格となる。基準点に達しなかった場合は不合格。


注釈

  1. ^ 2000年(平成12年)まで実施されていた、高度情報処理技術者試験の区分。アルゴリズムに特化していた。
  2. ^ 例えば、ソフトウェア開発技術者試験では出題されなかった経営戦略システム監査の問題が追加された。
  3. ^ 第一種情報処理技術者試験の英語名称は、当初“Senior Programmer Examination”であったが、平成7年(1995年)より“Class I Information Technology Engineer Examination”に変更された。
  4. ^ 例えば、警視庁では、警察官採用試験の第1次試験の成績の一部に利用される。[1]

出典






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