スーパースカラー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/07 08:55 UTC 版)
類似技法
このような限界があることから、他の性能向上技法の探求が行われた。例えば、VLIW、EPICアーキテクチャ、同時マルチスレッディング (SMT)、マルチコアなどである。
VLIW では、依存関係チェックを実行時にハードウェアで行うのではなく、コンパイラで行う。スーパースカラー設計では数ナノ秒で行わなければならないが、コンパイラではその制限はない。また、マルチコアとマルチスレッド・コンパイラの組合せでも同様である。EPICアーキテクチャも VLIW に似ている。
同時マルチスレッディング (SMT) はスーパースカラー型CPUの全体効率を向上させる技法である。SMT では複数の独立したスレッドを同時に実行することで、実行ユニットの稼働効率を向上させる。
マルチコアCPUは、個々のコアが1つのスレッドを実行する独立したプロセッサとなっている(通常、キャッシュを共有している)。
これらの技法は排他的なものではない。従って、マルチコアCPUの各コアがスーパースカラーであっても構わない。
関連項目
参考文献
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- マイク・ジョンソン著、村上和彰監訳、『スーパスカラ・プロセッサ- マイクロプロセッサ設計における定量的アプローチ -』、日経BP社、ISBN 4-8227-1002-5 (原著 Mike Johnson, Superscalar Microprocessor Design, Prentice-Hall, 1991, ISBN 0-13-875634-1)
- Sorin Cotofana, Stamatis Vassiliadis, "On the Design Complexity of the Issue Logic of Superscalar Machines", EUROMICRO 1998: 10277-10284
- Steven McGeady, "The 1960CA SuperScalar Implementation of the 80960 Architecture", IEEE 1990, pp. 232-240
- Steven McGeady, et al., "Performance Enhancements in the Superscalar i960MM Embedded Microprocessor," ACM Proceedings of the 1991 Conference on Computer Architecture (Compcon), 1991, pp. 4-7
外部リンク
- Eager Execution / Dual Path / Multiple Path by Mark Smotherman
- ^ "super-scalar organization in which multiple execution units operate essentially independently." AMD. (2020). Software Optimization Guide for AMD EPYC™ 7003 Processors. rev. 3.00.
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