スマトラ島
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/02 20:10 UTC 版)
地理
長さ1,790km、幅最大435kmでインド洋と南シナ海を隔てる島である。マレー半島との間はマラッカ海峡、南のジャワ島を隔てる海峡はスンダ海峡で、どちらもアジアの輸送要衝である。島の西海岸沿いに火山活動を伴うバリサン山脈が走り、最高点はクリンチ山 (3,805m)。メダン南のトバ湖はここ200万年で地球最大の噴火が起こった跡のカルデラ湖。避暑地、観光地として有名で、湖に浮かぶサモシール島はバタク人の伝統家屋や舞踊などが楽しめる。中部高原はスマトラの人口の集中地をなすが、東海岸の大部分は湿原が展開し、人口は希薄。北部アチェ州は古くから交易が盛んで、インドネシアで最も早くイスラム教を受け入れた場所である。ほぼ中央部を赤道が走り、高温多雨。主要都市はメダン、パレンバン、パダン。スマトラ島北西端部には標高1,601mのラヤ山がある[3]。
行政区画
- アチェ州 - (バンダ・アチェ)
- バンカ=ブリトゥン州 - (パンカルピナン)
- ブンクル州 - (ブンクル)
- ジャンビ州 - (ジャンビ)
- ランプン州 - (バンダールランプン)
- リアウ州 - (プカンバル)
- リアウ諸島州 - (タンジョン・ピナン)
- 西スマトラ州 - (パダン)
- 南スマトラ州 - (パレンバン)
- 北スマトラ州 - (メダン)
要目
- 人口: 約 59,185,500 人(2021年公式推計)[4]
- 人口密度: 125人/km2
- 住民: マレー人、アチェ人、バタク人、ミナンカバウ人
- 宗教: 大半がイスラム教
- 産業: タバコ、茶、天然ゴム、パーム油などのプランテーション農業が行われるほか、パレンバンを中心とする石油、天然ガス、錫、ボーキサイト、石炭などの鉱産資源もある。全島の半分以上が森林に覆われ、木材伐採や開拓などの開発が進められている。
地震
この地方はインド・オーストラリアプレートとユーラシアプレートがぶつかり合うスンダ海溝(ジャワ海溝)がある為、度々大きな地震が発生している。特にマグニチュード (Mw) 9.1を記録した2004年12月26日のスマトラ島沖地震とそれに伴う津波では、北部アチェ州を中心に10万人以上が死亡した。
また、2009年9月30日に発生した地震ではMw 7.6を記録し、震源地に近い西スマトラ州で大きな被害が報告されている。
- ^ “スマトラ島”. インドネシア進出支援. 2020年6月28日閲覧。
- ^ “外務省:インドネシア・アチェの和平合意について”. 外務省 (2005年8月15日). 2020年6月28日閲覧。
- ^ Gunung Raya
- ^ Badan Pusat Statistik, Jakarta, 2021.
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