スウェーデンの交通 道路

スウェーデンの交通

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/07/05 19:21 UTC 版)

道路

スウェーデンでの自動車交通は右側通行である。

スウェーデンの道路は国が所有する「一般道」(allmän väg)と個人が所有する「その他の道路」 (övriga vägar) に分けられる。一般道はスウェーデン産業省の外局である道路庁 (Vägverket) が管理している。一般道はヨーロッパ道路 (Europavägar) 、国道 (Riksvägar) 、県道 (Länsvägar) 、その他の一般道 (Övriga allmänna vägar) に分類される。

以前は左側通行だったが、1967年9月3日に右側通行に変更され、現在に至っている。近隣国のノルウェーデンマークフィンランドとは自動車による往来が盛んであり、三国とも右側通行であることが変更の主な理由である(ダゲン・H参照)。

一般道は路線によって道路庁が番号を振り、番号によって国道か県道なのかが分かるようになっている。一般道の内、1-99号線が国道、100-499号線が県道、500-999号線がその他の一般道となっている。道路標識は、日本の一般道のように、青い地に白い文字で番号が書かれている。ヨーロッパ道路は他の欧州地域にもつながっているので、国連欧州経済委員会によって番号が振られている。ヨーロッパ道路の道路標識は、日本の高速道路のように、緑の地に白の文字で番号が振られ、必ずアルファベットのEが数字の前につけられる。道路番号が書かれた標識は全て横長の長方形となっている点が日本とは異なる。

その他の道路にはその土地の生活道路としての性格が大きいため、一般道ほどの高規格ではない。所有・管理も国ではなく、市や市内を拠点にしている団体・個人である事がほとんどである(国庫による補助がある場合もある。)また、その他の道路の一種である市道には番号が振られていないが、その代わり何かしらの名前が付いている事がある。

スウェーデンの高速道路は、更に高速道路 (motorväg) と自動車専用道路 (motortrafikerad) の二種類に分けられる。スウェーデンの場合、高速道路を他の道路とは別個に建設するのではなく、一般道の中から需要に応じて高速道路もしくは自動車専用道路として指定し、その規格にあった拡幅工事や中央分離帯の設置等を行う。工事費用は毎年政府予算に組み込まれている(=税金として徴収されている)ため、日本のように高速道路を利用する都度、利用者が別料金を徴収されることはない。制限速度はそれぞれ、高速道路が時速110キロ・郊外が70キロ(指定があれば90キロも認められる)・市街地50キロである。

ラウンドアバウトが各所に設置されており、イギリスの交通事情との共通点の一つとされる。ラウンドアバウト内は右側通行のため反時計回り、ラウンドアバウト内を走行している自動車が優先等、日本人には馴染みの薄い規則が多く、日本人がスウェーデン国内を運転する際は注意が必要である。冬は南部でも必ず積雪があるという気候条件のため、スウェーデンを走行している大多数の自動車はMT車(マニュアル車)であり、AT車(オートマ車)は少数派である。






「スウェーデンの交通」の続きの解説一覧



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「スウェーデンの交通」の関連用語

スウェーデンの交通のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



スウェーデンの交通のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのスウェーデンの交通 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS