カルメン (オペラ) バレエ

カルメン (オペラ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/20 16:41 UTC 版)

バレエ

プティ版

ビゼーの音楽を使用し、ローラン・プティによる振り付けによるものが1949年にロンドンのプリンス劇場 (Shaftesbury Theatreで初演されている[1]

アロンソ版

アルベルト・アロンソ英語版の振付、ロディオン・シチェドリンの編曲による『カルメン組曲』が1967年、モスクワのボリショイ劇場で初演されている[1]。カルメン役はマイヤ・プリセツカヤが演じた。

エック版

マッツ・エックの振り付けで、シチェドリン編曲の「カルメン組曲」を用いたものが1992年にクルベリ・バレエ団 (Cullberg Balletで初演されている[8][9]

ミュージカル

カルメン・ジョーンズ

カルメン・ジョーンズ英語版』はオスカー・ハマースタインによるミュージカルで、1943年に初演された[10]。ビゼーのオペラを元に、舞台を第二次世界大戦中のアメリカ南部の黒人社会に置き換えたもの[10]。登場人物もすべて黒人に変え、オーケストレーションロバート・ラッセル・ベネットが変更し、曲順にも変更を加えられている。

この舞台を元に1954年、映画『カルメン』(原題:Carmen Jones)が制作されている。

東宝ミュージカル

1989年、青山劇場で公演。大地真央がカルメン役で、他に萩原流行紺野美沙子榎木孝明らが出演。1999年に再演され、大地真央の他は、錦織一清石井一孝鈴木ほのか江波杏子近藤洋介宮川浩らが出演した[11]

ワイルドホーン版

ノーマン・アレンの脚本、フランク・ワイルドホーンの音楽、ジャック・マーフィーの歌詞による。2008年10月、プラハで初演。

2014年6月13日 - 6月29日にかけて、ホリプロ主催による日本初公演が天王洲 銀河劇場で行われた[12]。演出は小林香。主演のカルメン役は濱田めぐみで、他に清水良太郎米倉利紀大塚千弘、JKim、香寿たつき別所哲也が出演した。

Calli(カリィ)〜炎の女カルメン〜

TSミュージカルファンデーションの企画制作によるミュージカルで、2008年初演、演出・振付は謝珠栄、脚本は小手伸也、音楽・歌唱指導は林アキラ、出演は朝海ひかる天宮良今拓哉戸井勝海宮川浩友石竜也野沢聡、平野亙、良知真次、東山竜彦、三浦涼介[13]

Romale(ロマーレ)〜ロマを生き抜いた女 カルメン〜

上記のCalliを元に台本と音楽を一新したミュージカルで、2018年初演、演出・振付は謝珠栄、カルメンを花總まり、ホセを松下優也、ホセの上司スニーガを伊礼彼方、カルメンの夫ガルシアをKENTAROが演じた他、太田基裕福井晶一団時朗らが出演した[14]

宝塚歌劇

ドン・ホセの一生

月組公演[15][16]。公演名は「ミュージカル・プレイ 激情」[15]、併演は『タイム・マップ[15][16]宝塚大劇場で1971年2月27日から3月24日まで上演された[15]。20場[15]

スタッフ

おもな出演・本公演

1971年10月9日から10月18日まで中日劇場でも公演された[16]

1971年3月13日に行われた新人公演では榛名由梨[15]小松美保[15]、叶八千矛[15]麻生薫[15]、涼千夏[15]らが出演した。

激情-ホセとカルメン-

1999年初演、メリメの小説「カルメン」をモチーフとし、脚本は柴田侑宏 演出・振付は謝珠栄による[18]

FREEDOM ミスター・カルメン

オペラ「カルメン」を元に、主人公を男、舞台をアメリカに置き換えた作品で、2000年に宝塚バウホール日本青年館宙組による公演が行われた。出演は樹里咲穂遠野あすか夢輝のあ等、脚本・演出は木村信司[19][20]


  1. ^ a b c d e "カルメン". ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典. コトバンクより2023年10月8日閲覧
  2. ^ 中野京子『印象派で「近代」を読む 光のモネから、ゴッホの闇へ』NHK出版、2011年、16頁。ISBN 978-4-14-088350-1 
  3. ^ Sulcas, Roslyn (2015年7月23日). “Review: Suspense and Charisma in ‘The Car Man’ in London” (英語). The New York Times. ISSN 0362-4331. https://www.nytimes.com/2015/07/24/arts/international/review-suspense-and-charisma-in-the-car-man-in-london.html 2020年3月23日閲覧。 
  4. ^ 三宅幸夫. "カルメン". 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ). コトバンクより2023年10月3日閲覧
  5. ^ a b 増井 1990, p. 160.
  6. ^ 増井 1990, p. 159.
  7. ^ 増井 1990, p. 159-160.
  8. ^ "マッツ エック". 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」. コトバンクより2023年10月3日閲覧
  9. ^ エック振付「カルメン」”. 東京バレエ団. 2023年10月3日閲覧。
  10. ^ a b "カルメン・ジョーンズ". デジタル大辞泉プラス. コトバンクより2023年10月3日閲覧
  11. ^ <「カルメン」顔寄せコメント>
  12. ^ ミュージカル『カルメン』”. 天王洲 銀河劇場. 2023年10月3日閲覧。
  13. ^ Calli(カリィ) ~炎の女カルメン~”. 天王洲 銀河劇場. 2023年10月5日閲覧。
  14. ^ 「Romale」開幕、松下優也が花總カルメンへの狂おしい愛を表現”. ステージナタリー (2018年3月23日). 2023年10月5日閲覧。
  15. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y 60年史別冊 1974, p. 105.
  16. ^ a b c 90年史 2004, p. 297.
  17. ^ a b c d e f g h i 60年史別冊 1974, p. 104.
  18. ^ ミュージカル・プレイ『激情-ホセとカルメン-』”. 宝塚歌劇公式ホームページ. 2023年10月5日閲覧。
  19. ^ バウ・ロマンス『FREEDOM ミスター・カルメン』”. 宝塚歌劇公式ホームページ. 2023年10月5日閲覧。
  20. ^ バウ・ロマンス『FREEDOM ミスター・カルメン』”. 宝塚歌劇公式ホームページ. 2023年10月5日閲覧。
  21. ^ a b 市川ぼたん&中村橋之助らWキャストで挑む、「今回ならでは」の日本舞踊カルメン”. ステージナタリー (2018年6月22日). 2023年10月5日閲覧。





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