オオカマキリ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/17 16:27 UTC 版)
人間との関わり
鎌を構えた姿が人間が手を合わせている姿と似ているため、別名「オガミムシ」とも言われ、英名でも「Praying mantis(祈り虫)」と呼ばれている[4]。
本種は田畑を食い荒らすイナゴやバッタ、カメムシやコオロギ、キャベツ等につくアオムシなどを捕食し、幼虫時にもアブラムシやアリを捕食するため人間にとって益虫とみなされるケースが多い。反面、養蜂家にとってはミツバチを捕食されるケースがあるので害虫となる側面も一部持つ。本種の縄張りは広くなく、1か所に定着することも多いため、ガーデニングの害虫駆除の一環として本種を放し飼いにする方法がある。
亜種
- マエモンカマキリ(オキナワオオカマキリ) Tenodera fasciata (Olivier, 1792)
- 体長:オス77 - 101mm、メス93 - 105mm
- 奄美群島(徳之島以南)から八重山諸島にかけて分布する亜種で、本土産オオカマキリよりやや大きくなり、日本産カマキリ類では最大種となる。
- 本土産とは腹部先端の疑陰茎と下陰茎版突起の形状が異なり、後翅も本土産のような黒模様は入らず、チョウセンカマキリのように透明になるのが特徴。しかし、チョウセンカマキリの後翅は一部だけ茶色の線模様が入るのに対し、本種にはその模様も無い。
脚注
参考文献
- 宮武頼夫・加納康嗣編著『検索入門セミ・バッタ』保育社、1992年、151頁。ISBN 4-586-31038-3。
- 福田晴夫ほか『昆虫の図鑑 採集と標本の作り方:野山の宝石たち』(増補改訂版)南方新社、2009年、141頁。ISBN 978-4-86124-168-0。
関連項目
- ^ 「オオカマキリ」『小学館の図鑑NEO 昆虫』、小学館、2002年、42頁。
- ^ Jensen, Dana; Svenson, Gavin J.; Song, Hojun; Whiting, Michael F. (2009). “Phylogeny and evolution of male genitalia within the praying mantis genus Tenodera (Mantodea:Mantidae)”. Invertebrate Systematics 23 (5): 409. doi:10.1071/is09004. ISSN 1445-5226 .
- ^ “日本産昆虫学名和名辞書(DJI)”. 昆虫学データベース KONCHU. 九州大学大学院農学研究院昆虫学教室. 2011年11月16日閲覧。[リンク切れ]
- ^ https://www.jataff.jp/konchu/mushi/mushi06.htm[出典無効]
- 1 オオカマキリとは
- 2 オオカマキリの概要
- 3 分類
- 4 人間との関わり
- 5 外部リンク
オオカマキリと同じ種類の言葉
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