エフエム富士 中継局

エフエム富士

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/25 19:07 UTC 版)

中継局

甲府・身延と三ッ峠では一部CMが異なっていたが、2013年11月現在同一。[要出典]

中継局
親局 周波数 空中線電力 ERP 送信所概要
(技術情報)
備考
甲府 83.0MHz 1kW 4.4kW
  • 送信柱:35m四角鉄塔(アンテナ取り付け部も含む地上高は62.2m)
    (NHKと共用;施工電気興業
  • 送信空中線:ST(スーパーターン)6段(NHK甲府FM共用)、
    海抜高447.5m
  • 送信機:RV-41G(東芝
  • STL:送受信装置(日本電気)、
    出力300mWを2m鏡面(プレート)パラボラで受信
  • 送信局舎:鉄筋コンクリート2階10m×30m(NHKと共建)
  • 非常用電源:自家発電75kVA(NHKと共用)
  • 備考:2006年6月、演奏所局舎移転により
    STLルート変更による送受信パラボラの工事
中継局 周波数 空中線電力 ERP 送信所概要
(技術情報)
備考
身延 80.5MHz 100W 175W
  • 送信柱:14m自立鉄柱(NHK共用)
  • 送信空中線:ST(スーパーターン)2段(NHK共用)、
    海抜高1169.5m
  • 送信機:FM30JT(ステレオ変調器・励振増幅器として使用、
    米CROWN製;日本代理店は松田通商)×2、FT-100S(日立)
  • 放送伝送回線:KDDIの光ファイバー回線
  • 送信局舎:鉄筋コンクリート2階4m×4m(NHKと共建)
  • 非常用電源:自家発電5kVA(NHK共用)
  • 備考:2006年6月、演奏所局舎移転により放送伝送回線は
    無線式から光回線に変更工事
三ツ峠 78.6MHz 300W 2.6kW
  • 送信柱:17m支柱式鉄柱
  • 送信空中線:5素子八木宇田アンテナ2段1面、
    3素子八木宇田アンテナ1段1面、海抜高1795.9m
  • 送信機:FBN-11KR3SS(日本電気)
  • STL:出力1.5Wを2m鏡面(プレート)パラボラで受信
  • 送信局舎:鉄筋コンクリート1階4m×7m
  • 非常用電源:自家発電8kVA、UPS(無停電装置)5Ah
  • 備考:2006年6月、演奏所局舎移転により
    STLルート変更による送受信パラボラの工事

可聴範囲

主に西部・中部向けには83.0MHz、郡内地域(富士北麓)と東京向けには78.6MHz(但し県境以東は放送対象地域ではない)、身延町など峡南及び北杜市など峡北地域向けには80.5MHzで送信されている[2]。営業部が広告主向けに使用する「放送エリア」内総人口は約1,200万人[2]で、放送対象地域である山梨県の人口(約85万人)の約14倍もある。

  • 78.6MHzでは、東京都多摩地域および東京都区部の他、埼玉県秩父・南部・東部、千葉県北西部と神奈川県北部・東部、茨城県西部などの一部が放送エリアのめやすとなる[2]
  • 80.5MHzでは、静岡県の北部が放送エリアのめやすとなる[2]
  • 朝日新聞のラジオ欄には開局当初から「東京78.6 / 甲府83.0 / 静岡80.5」と表記されていたが、2009年3月30日からは他局も含めて周波数表記が全て欄外に移された。また、東京都内版・多摩版以外の関東各県ではラジオ欄に番組表が載るのは夕刊のみ。
  • 83.0MHzでは、長野県の諏訪地域の一部が放送エリアのめやすとなる[2]
  • 1990年代以降、関東地方コミュニティFM局の開局が相次いでおり、それらの局は既存FM局の周波数を避けることに加え、当時アナログテレビの1ch(音声95.75MHz)とのイメージ混信を避けるために使用できる周波数が2014年まで制限されていたことから、78MHz近辺に集中している。このため、東京都武蔵野市むさしのFM(78.2MHz)、神奈川県横須賀市横須賀エフエム放送 (78.5MHz)などとの間では、周波数が近いために混信が起こることが多い[注釈 7]
    • かつしかFMなど、当初は78.6MHzを割り当てられたが、公式には対象地域外であるもののエフエム富士の電波を無視できず、結局割り当てが78.9MHzへと変更された。エフエム江戸川も開局直前に周波数変更を余儀無くされている。
    • かつてはSTUDIO ViViDのある東京都渋谷区にはSHIBUYA-FM(78.4MHz)が存在していたが、2013年1月11日より放送を休止し、半年後の7月10日に正式に閉局した。埼玉県さいたま市浦和区レッズウェーブでは増力と放送エリア拡大のため、2015年11月8日に78.3MHzから87.3MHzへと変更された。更に、神奈川県小田原市FM小田原は2019年3月1日の送信所移転を機に、周波数を従来の78.7MHzから87.9MHzに変更した。
  • 一部のケーブルテレビ局区域外再放送されている。
  • インターネット配信は、2016年5月9日より「radiko」で配信を開始。エリアフリーの「radiko.jpプレミアム」にも対応しており、日本全国で聴取できる。ただし、無料で聴取可能なのは本来の放送区域である山梨県に限られ、地上波で聴取可能な関東平野の中南部はもとより、STUDIO ViViDのある東京都でさえ、エリアフリーによる聴取となる[注釈 8]
    • なお、山梨県は全国の都道府県で唯一、全国FM放送協議会(JFN)加盟の民放FM局がradikoの基本サービスで聴取できない(局が存在しない、また広域圏にも含まれていない)。

注釈

  1. ^ 同局プロデューサーの中島正史によると、ハイフンの無い表記が正しいとされている。[1]
  2. ^ 現在の東京放送ホールディングス
  3. ^ スタジオの所在地は西麻布の表記のみで、住所の詳細は明らかになっていない。
  4. ^ 同部門の最優秀賞は、ニッポン放送の『サンドウィッチマンのオールナイトニッポン』だった。(日本民間放送連盟ホームページ「2021年日本民間放送連盟賞 各部門の審査結果およびグランプリ候補番組について」より、2021年9月19日閲覧。)
  5. ^ 同年3月31日をもってJFN全番組のネットから撤退したものの、同年4月22日のライブ特番「WE LOVE MUSIC,WE LOVE THE EARTH」はネットした。
  6. ^ 後にKiss-FM KOBEに社名変更するも、2010年に兵庫エフエム放送に事業譲渡している。
  7. ^ エフエム富士公式サイトFAQ内で混信を取り扱っている[11]
  8. ^ 2011年1月26日より2019年9月30日まで、auスマートフォン・携帯電話向けの民放FM52局ストリーミング配信サービス「LISMO WAVE」でも全国配信をしていた。また、auスマートパス・auスマートパスプレミアム会員向けに2019年9月5日より開始した代替サービスの「radiko for au」でもエリアフリー聴取が可能だったが、2022年6月30日をもって終了した。[12]
  9. ^ エフエム富士 非常勤取締役
  10. ^ 番組自体は継続中。
  11. ^ a b 『FIELD OF EP』『BRAIN TRIP NIGHT』の2番組はインターネットラジオ [16]としても放送されていたが、両番組終了に伴い、2008年10月31日をもってサービスを終了した。
  12. ^ スタジオAとスタジオBはサテライト仕様になっているので観覧可能時は本社前の外から観覧が出来る。
  13. ^ 生放送のゲストコーナー等の事前収録や収録番組の場合はSTUDIO ViViD以外に都内某所のスタジオを使用する場合がある。
  14. ^ 免許上、三ッ峠局に演奏所があることになっていため。
  15. ^ 通話料が必要だった。
  16. ^ 2023年12月現在、イエローハットは平日17時台のスポンサーであるが、この時間は全国FM放送協議会(JFN)加盟の放送局でもイエローハットの時報CMが放送されている。

出典

  1. ^ @nakajimamasashi (2020年1月11日). ""FM FUJIの表記ハイフンなしになりました!"". X(旧Twitter)より2021年4月6日閲覧
  2. ^ a b c d e f ラジオCMのご案内(電波はどこまで届いているの?)より。
  3. ^ 「FM富士のJFN脱会のホンネ」『企業と広告』第19巻第4号、株式会社チャネル、1993年4月1日、14 - 15頁、NDLJP:2853121/10 
  4. ^ 「radiko.jp」5月9日スタート!FM FUJI
  5. ^ コーポレート・ロゴの刷新について valuepress、2021年4月6日閲覧。
  6. ^ FM FUJIは「SDGメディア・コンパクト」に加盟しました”. FM FUJI TOKYO78.6 KOFU83.0. 2021年9月17日閲覧。
  7. ^ SDGメディア・コンパクトとは”. 国連広報センター. 2021年9月17日閲覧。
  8. ^ 表彰番組・事績 | 一般社団法人 日本民間放送連盟”. j-ba.or.jp. 2021年9月17日閲覧。
  9. ^ FM FUJI ロヂウラベースが2021年日本民間放送連盟賞番組部門(ラジオ)エンターテインメント番組にて優秀賞を受賞しました!”. FM FUJI TOKYO78.6 KOFU83.0. 2021年9月17日閲覧。
  10. ^ 表彰番組・事績 | 一般社団法人 日本民間放送連盟”. j-ba.or.jp. 2021年9月17日閲覧。
  11. ^ 参照
  12. ^ auスマートパス、auスマートパスプレミアム会員の方必見! 全国のFM放送(ライブ)が楽しめる「radiko for au」誕生。 radiko公式サイト、2021年9月19日閲覧。
  13. ^ 日本民間放送連盟『日本民間放送年鑑2015』コーケン出版、2015年11月20日、320頁。 
  14. ^ 日本民間放送連盟『日本民間放送年鑑2016』コーケン出版、2016年11月25日、327頁。 
  15. ^ 日本民間放送連盟『日本民間放送年鑑2003』コーケン出版、2003年11月、306頁。 
  16. ^ FM-FUJI STREAMING RADIO(有料放送)
  17. ^ 2024年度タイムテーブル
  18. ^ 共同通信社 - 加盟社・契約社一覧






固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「エフエム富士」の関連用語

エフエム富士のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



エフエム富士のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのエフエム富士 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS