want to
別表記:ウォントトゥー
「want to」とは、「~したい」という自分の欲求を示す他にも相手に対する提案や依頼のニュアンスで用いることが出来る英語表現である。
提案の意味で用いる場合は疑問文と平叙文で若干ニュアンスが異なる。疑問文でDo you want to~の形をとる場合は「~しませんか?」という意味になり、shall we~?に近いニュアンスである。平叙文で使用する場合は「主語 want to~」の形で「主語は~した方が良い」のようにアドバイスを行うような意味になる。ニュアンスとしてはhad better~に近い言い回しである。
・Do you want me to help?(手伝いましょうか?)
「want to」とは、「~したい」という自分の欲求を示す他にも相手に対する提案や依頼のニュアンスで用いることが出来る英語表現である。
「want to」の基本的な意味
want toは「他動詞のwant+不定詞のto」という構成になっている英熟語である。したがって、toの後ろには動詞の原形を置くのが基本的な用法である。「~したい」が一般的に広く知られている日本語訳であるが、実際は依頼・提案の意味で使用するケースもあるので注意が必要である。依頼の意味で用いる場合は通例疑問文でDo you want to~?の形となり「~してもらえませんか?」といった日本語訳になる。提案の意味で用いる場合は疑問文と平叙文で若干ニュアンスが異なる。疑問文でDo you want to~の形をとる場合は「~しませんか?」という意味になり、shall we~?に近いニュアンスである。平叙文で使用する場合は「主語 want to~」の形で「主語は~した方が良い」のようにアドバイスを行うような意味になる。ニュアンスとしてはhad better~に近い言い回しである。
「want to」の語源
wantの語源は印欧語根で「空の」を意味するhweh-から派生したゲルマン祖語のwanoである。wanoには「不足している」「欠けている」といった意味があり、同じゲルマン祖語で「不足している、欲しい」の意味であるwanatonaに派生した。「不足している」の意味を引き継いだまま古ノルド語ではvanta、中期英語ではwantenの形となりwantenから変化したのが現代英語のwantである。toはゲルマン祖語で「~へ」を意味するtōがほぼそのまま英語に持ち込まれた形である。「want to」の発音・読み方
wantに発音記号は米国式でwάnt、英国式でwˈɔntである。カタカナ表記の発音は「ウォント」あるいは「ワーント」であり、アクセント位置は「ウォ」または「ワ」である。「want」と「want to」の違い
wantとwant toは共に他動詞的な用法を持っているが、前者は目的語に「ヒト」「モノ」を置くのに対して後者は「動詞の原形」が原則である。日本語訳としてはwantなら「~が欲しい」、want toなら「~したい」などとするのが一般的である。want 人 to とは
「want 人 to」は慣用的な用法で「人に~して欲しい」という意味である。日本の英語教育における基本第五文型の中ではSVO型に該当する形である。疑問文でDo you want me to~の形になると「~しましょうか?」という提案の意味になる。「want to」が「wanna」になる理由
want toはスラング的な言い回しでしばしばwannaの表記になり、「ワナ」という発音で比較的カジュアルなニュアンスで用いることが可能である。want toがwannaになる理由には、英語における「T」の扱いが深く関わっている。英語の発音で音節の最後に置かれているTは「直後に子音がある場合は発音を止める」というルールがある。want toの場合はwantの最後にあるtがこのルールに該当するため、発音がwanで止まることになる。tの発音は有声音に挟まれることで濁って破裂音が生じなくなるため、発音としてはnに近い音になる。toのoはアクセントが曖昧なため「ア」の発音に近くなり、結果としてこれらの発音を繋げて文字に起こしたものがwannaという言い回しである。なお、このルールに当てはめるためにはwant toの形がそのまま残っていることが前提である。したがって、三人称単数形扱いのwants toはwannaの形にはならないので注意が必要である。「I want to」の言い換え
I want toの言い換え表現としては「I would like to」「I hope to」「I feel like ~ing」「I would rather」などがあるが、それぞれで微妙にニュアンスが異なる。I would like toは比較的丁寧な言い回しであり、目上の相手や関係性の浅い相手に対して使用することが可能な言い回しである。I hope toも同様に丁寧な言い回しであるが、より格式張った表現である。I feel like ~ingは「~したい気分である」というニュアンスになり、I want toほど直接的ではない点が特徴である。I would ratherは「どちらかと言えば~したい」の意味になり、後ろに比較級が置かれる場合もある。「want to」の使い方・例文
・I want to go home as soon as possible.(私は出来る限り早く家に帰りたい)・Do you want me to help?(手伝いましょうか?)
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