不定詞
不定詞
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/01 08:22 UTC 版)
「古代ギリシア語の動詞」の記事における「不定詞」の解説
不定詞(infinitive)は、ギリシア語でἀπαρέμφατος(aparémphatos、「指示されていない」、"not indicated")と呼ぶ。
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不定詞
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/12 01:47 UTC 版)
「古代ギリシア語の文法」の記事における「不定詞」の解説
不定詞には能動態・中動態・受動態の3つの態があり、その時制には現在・アオリスト・現在完了・未来・未来完了の5つの時制がある。語尾は通常、能動態では -ειν (-ein), -σαι (-sai), -(ε)ναι (-(e)nai)となり、中動態・受動態では -(ε)σθαι (-(e)sthai)となる。 不定詞は冠詞付きと冠詞無しの用法がある。冠詞付きの不定詞(中性単数として扱う)の意味は英語の動名詞 (gerund) とほぼ同じになる。例えば、τὸ ἀδικεῖν(tò adikeîn 「不正を行うこと」、"wrong-doing", "doing wrong")。 冠詞無しの場合は複数の用法がある。例えば、英語の "want to"(「したい」), "be able to"(「できる」), "it is necessary"(「必要だ」), "it is possible"(「可能だ」)のように、動詞に従って意味が決まる。 βούλομαι περὶ τούτων εἰπεῖν. boúlomai perì toútōn eipeîn. 「私はこれらのことを話したい」 "I want to speak about these things" 間接的な命令にも用いられる。英語では、"he ordered her to..."(「彼は彼女に・・・と命令した」)、"he persuaded her to..."(「彼は彼女に・・・するよう説得した」)のような表現に相当する。命令する相手を対格とし、命令の内容を不定詞の動詞で表す。 ἐκέλευσεν εἰσελθεῖν Ξενοφῶντα. ekéleusen eiseltheîn Xenophônta. 「彼はクセノフォンに対して中に入るよう招いた」 "He invited Xenophon to come in"。Ξενοφῶντα が命令の相手で男性対格 不定詞の現在・アオリストの違いは、時制の違いではなく、持続的・継続的・反復的な行為(現在)か、一回きりの行為(アオリスト)か、という「相(アスペクト)」の違いになる。アオリストの εἰπεῖν (eipeîn) は「(一度)言うこと」("to say at once") の意味になり、これに対して、現在形では「(普段)言う」「(定期的に)言う」("to speak in general", "regularly") の意味になる。 不定詞は間接話法にも使われ、動詞 φημί(phēmí 「私は言う」、"I say")や οἴμαι(oímai、「私は考える」、"I think")などとともに用いられる。用法としては、主節と従属節の主語が同じ場合と、異なる場合に分かれる。前者(主語が同じ)は次のようになる。 οἴομαι τοῦτο ποιήσειν οὐ χαλεπῶς. oíomai toûto poiḗsein ou khalepôs. 「私はこれを困難なく行えると思う」 ("I think that I will do this without difficulty"、文字通りには "I think to be going to do this") 後者(主語が異なる)では、不定詞の意味上の主語が対格で表現される。 φασὶ τὴν ψυχὴν τοῦ ἀνθρώπου εἶναι ἀθάνατον. phasì tḕn psukhḕn toû anthrṓpou eînai athánaton. 「彼らは人間の魂は不死であると言う」 ("They say that the soul of man is immortal"、文字通りには "They say the soul of man to be immortal"。τὴν ψυχὴν が不定詞 εἶναι の意味上の主語で対格になっている) このように、古代ギリシア語では不定詞が広範囲に用いられていたが、当時からすでに話し言葉では廃れており、現代ギリシア語に至っては不定詞という語形そのものが消滅している。現代ギリシア語では "I want to go" のような不定詞表現がなく、従属節の接続法を用いて "I want that I go" のような言い方をする。
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不定詞
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/02 19:00 UTC 版)
不定詞 (modo infinito) は、動詞を名詞的に利用する叙法である。時制は現在と過去の2つである。人称・数による活用はない。不定法とも呼ぶが定法 (modo definito) に対する不定法 (modo indefinito) と訳語が同じとなり混同しやすい。他の言語の動名詞の役割を持つ。 動作の主体は、依存する動詞の主語となる。
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不定詞
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/04 13:47 UTC 版)
不定詞には次の七つがある。能動態現在不定詞(present active infinitive)、受動態現在不定詞(present passive infinitive)、能動態完了不定詞(perfect active infinitive)、受動態完了不定詞(perfect passive infinitive)、能動態未来不定詞(future active infinitive)、受動態未来不定詞(future passive infinitive)、能動態潜在不定詞(potential active infinitive)。これ以外の不定詞は動形容詞を用いて作られる。 詳しくは、不定詞、Latin infinitive (en)も参照のこと。 能動態現在不定詞は(規則動詞の)主要部分の2番目に当たる。間接話法での対格・不定詞構文などで重要な役目を担う。laudāre「褒めること」("to praise") 受動態現在不定詞は、第1・第2・第4活用では現在語幹に–rīを付けた形である。第3活用では、現在語幹の母音eを–īに換える。laudārī「褒められること」("to be praised") 能動態完了不定詞は完了語幹に–isseを付けた形である。laudāvisse/laudāsse「褒めたこと」("to have praised") 受動態完了不定詞は受動態完了分詞に助動詞のesseを組み合わせた形である。数・性・格(主格・対格)を一致させる必要がある。laudātus esse「褒められたこと」("to have been praised") 能動態未来不定詞は能動態未来分詞に助動詞のesseを組み合わせた形である。数・性・格(主格・対格)を一致させる必要がある。laudātūrus esse「(未来のある時点で)褒めること」("to be going to praise") esseにはfuturus esseとforeの二つの形がある。 受動態未来不定詞はスピーヌムに助動詞のīrīを組み合わせた形である。スピーヌムは数・性が変わっても不変である。laudātum īrī「(未来のある時点で)褒められること」("to be going to be praised") 通常、この不定詞が用いられるのは間接話法で、Spērat sē absolūtum īrī.「彼は自分が解放されることを望んでいる」("He hopes that he will be acquitted")のように用いられる。 能動態潜在不定詞は能動態未来分詞に助動詞のfuisseを組み合わせた形である。laudātūrus fuisseが使われるのは間接話法に限定され、直接話法における非現実の接続法過去・過去完了を間接話法で言い換えるときに使う。英語では"would"や"would have"で訳される。例:nōn vidētur mentītūrus fuisse (クインティリアヌス)「彼が嘘をついていたようには見えない」("it seems unlikely that he would have told a lie") 不定詞(分詞は男性形)laudāreterrērepeterecapereaudīre能動態現在不定詞laudāre terrēre petere capere audīre 受動態現在不定詞laudārī terrērī petī capī audīrī 能動態完了不定詞laudāvisse terruisse petīvisse cēpisse audīvisse 受動態完了不定詞laudātus esse territus esse petītus esse captus esse audītus esse 能動態未来不定詞laudātūrus esse territūrus esse petītūrus esse captūrus esse audītūrus esse 受動態未来不定詞laudātum īrī territum īrī petītum īrī captum īrī audītum īrī 能動態潜在不定詞laudātūrus fuisse territūrus fuisse petītūrus fuisse captūrus fuisse audītūrus fuisse 受動態未来不定詞が用いられるのは稀で、古代ローマ人もしばしば、代替形としてfore utに接続法の従属節を組み合わせる形を用いていた。
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不定詞
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/08/15 04:22 UTC 版)
辞書形に語尾-niを加えると不定詞形が得られる。例:várni, kérni 他に、語尾-ani/eniを加える動詞グループもある。 語幹に子音が2つある動詞(例:játszani, tartani, küldeni, választani, festeni, mondani, hallani, ajánlani)。 語幹が「長母音+t」となる動詞(fűteni, véteni, tanítani, bocsátani)。 動詞védとedz (védeni、edzeniとなる)。 例外は、állni(立つ)、szállni(飛ぶ)、varrni(縫う)、forrni(沸かす)で、語幹が子音2つだが、語尾-niを付ける。
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不定詞
「不定詞」の例文・使い方・用例・文例
- 代動詞と不定詞の使い方について今日学んだ。
- toのつかない不定詞を原形不定詞と言う。
- 次の動詞はto不定詞だけを目的語にとります。
- needless to sayは不定詞の慣用表現として紹介されることが多いです。
- 動詞helpはto不定詞・原形不定詞の両方をとりますが、くだけた文体では原形不定詞が多いとされており、この例文でもそれが使われています。
- 不定詞の形容詞的用法には2種類あり、(1)限定用法、(2)叙述用法。(2)はもちろん主格補語です。
- 独立不定詞.
- 不定詞にのみ使用されるいたずらされない、邪魔されない、または途切れないままの
- 不定詞に関連する、または形成する
- 不定詞節
- 『to』と動詞の間に副詞がある不定詞(例えば、『to boldly go』)
- 正しい作法のための彼女のリトマス試験はあなたが分離不定詞であるかどうかということである
不定詞と同じ種類の言葉
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