不定詞とは? わかりやすく解説

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ふてい‐し【不定詞】

読み方:ふていし

infinitive英文法などで、人称時制などの標識もたない動詞形態定動詞対する。主語となりうるなど名詞的機能を持つ。不定法


不定詞

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/11 05:20 UTC 版)

不定詞(ふていし)とは、動詞起源とする、名詞形容詞副詞など他の品詞の働きをする準動詞の一種。活用せずに主語人称などに「限定」されないことから不定詞という。現代の多くの言語で動詞の辞書の見出しの語形として使われる。


  1. ^ 益岡隆志・田窪行則『基礎日本語文法改訂版』くろしお出版、1992。
  2. ^ Martin, Samuel. A reference grammar of Japanese. New Haven: Yale University Press. 1975. §9.1.


「不定詞」の続きの解説一覧

不定詞

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/01 08:22 UTC 版)

古代ギリシア語の動詞」の記事における「不定詞」の解説

不定詞(infinitive)は、ギリシア語でἀπαρέμφατος(aparémphatos、「指示されていない」、"not indicated")と呼ぶ。

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不定詞

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/12 01:47 UTC 版)

古代ギリシア語の文法」の記事における「不定詞」の解説

不定詞には能動態中動態受動態3つの態があり、その時制には現在・アオリスト現在完了未来未来完了5つ時制がある。語尾通常能動態では -ειν (-ein), -σαι (-sai), -(ε)ναι (-(e)nai)となり、中動態受動態では -(ε)σθαι (-(e)sthai)となる。 不定詞は冠詞付き冠詞無し用法がある。冠詞付きの不定詞(中性単数として扱う)の意味は英語の動名詞 (gerund) とほぼ同じになる例えば、τὸ ἀδικεῖν(tò adikeîn 「不正を行うこと」、"wrong-doing", "doing wrong")。 冠詞無し場合複数用法がある。例えば、英語の "want to"(「したい」), "be able to"(「できる」), "it is necessary"(「必要だ」), "it is possible"(「可能だ」)のように、動詞に従って意味が決まる。 βούλομαι περὶ τούτων εἰπεῖν. boúlomai perì toútōn eipeîn. 「私はこれらのことを話したい」 "I want to speak about these things" 間接的な命令にも用いられる英語では、"he ordered her to..."(「彼は彼女に・・・と命令した」)、"he persuaded her to..."(「彼は彼女に・・・するよう説得した」)のような表現相当する命令する相手対格とし、命令内容を不定詞の動詞で表す。 ἐκέλευσεν εἰσελθεῖν Ξενοφῶντα. ekéleusen eiseltheîn Xenophônta. 「彼はクセノフォンに対して中に入るよう招いた」 "He invited Xenophon to come in"。Ξενοφῶντα が命令相手男性対格 不定詞の現在・アオリスト違いは、時制違いではなく持続的継続的反復的な行為(現在)か、一回きりの行為アオリスト)か、という「相(アスペクト)」の違いになる。アオリストの εἰπεῖν (eipeîn) は「(一度)言うこと」("to say at once") の意味になり、これに対して現在形では「(普段)言う」「(定期的に)言う」("to speak in general", "regularly") の意味になる。 不定詞は間接話法にも使われ動詞 φημί(phēmí 「私は言う」、"I say")や οἴμαι(oímai、「私は考える」、"I think")などとともに用いられる用法としては、主節従属節主語が同じ場合と、異な場合分かれる前者主語が同じ)は次のうになる。 οἴομαι τοῦτο ποιήσειν οὐ χαλεπῶς. oíomai toûto poisein ou khalepôs. 「私はこれを困難な行えると思う」 ("I think that I will do this without difficulty"、文字通りには "I think to be going to do this") 後者主語異なる)では、不定詞の意味上の主語対格表現される。 φασὶ τὴν ψυχὴν τοῦ ἀνθρώπου εἶναι ἀθάνατον. phasì tḕn psukhḕn toû anthrṓpou eînai athánaton. 「彼らは人間の魂は不死であると言う」 ("They say that the soul of man is immortal"、文字通りには "They say the soul of man to be immortal"。τὴν ψυχὴν が不定詞 εἶναι の意味上の主語対格になっているこのように古代ギリシア語では不定詞が広範囲用いられていたが、当時からすで話し言葉では廃れており、現代ギリシア語至っては不定詞という語形そのもの消滅している。現代ギリシア語では "I want to go" のような不定詞表現がなく、従属節接続法用いて "I want that I go" のような言い方をする。

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不定詞

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/02 19:00 UTC 版)

イタリア語の文法」の記事における「不定詞」の解説

不定詞 (modo infinito) は、動詞名詞的利用する叙法である。時制現在と過去2つである。人称・数による活用はない。不定法とも呼ぶが定法 (modo definito) に対す不定法 (modo indefinito) と訳語が同じとなり混同しやすい。他の言語動名詞役割を持つ。 動作主体は、依存する動詞主語となる。

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不定詞

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/04 13:47 UTC 版)

ラテン語の動詞」の記事における「不定詞」の解説

不定詞には次の七つがある。能動態現在不定詞(present active infinitive)、受動態現在不定詞(present passive infinitive)、能動態完了不定詞(perfect active infinitive)、受動態完了不定詞(perfect passive infinitive)、能動態未来不定詞(future active infinitive)、受動態未来不定詞(future passive infinitive)、能動態潜在不定詞(potential active infinitive)。これ以外の不定詞は動形容詞用いて作られる詳しくは、不定詞、Latin infinitive (en)も参照のこと。 能動態現在不定詞は(規則動詞の)主要部分2番目に当たる。間接話法での対格・不定詞構文などで重要な役目を担う。laudāre褒めること」("to praise") 受動態現在不定詞は、第1・第2・第4活用では現在語幹に–rīを付けた形である。第3活用では、現在語幹母音eを–īに換えるlaudārī「褒められること」("to be praised") 能動態完了不定詞は完了語幹に–isseを付けた形である。laudāvisse/laudāsse褒めたこと」("to have praised") 受動態完了不定詞は受動態完了分詞助動詞esse組み合わせた形である。数・性・格主格対格)を一致させる必要があるlaudātus esse褒められたこと」("to have been praised") 能動態未来不定詞は能動態未来分詞助動詞esse組み合わせた形である。数・性・格主格対格)を一致させる必要があるlaudātūrus esse「(未来のある時点で)褒めること」("to be going to praise") esseにはfuturus essefore二つの形がある。 受動態未来不定詞はスピーヌム助動詞のīrīを組み合わせた形である。スピーヌムは数・性が変わって不変である。laudātum īrī「(未来のある時点で)褒められること」("to be going to be praised") 通常、この不定詞が用いられるのは間接話法で、Spērat sē absolūtum īrī.「彼は自分解放されることを望んでいる」("He hopes that he will be acquitted")のように用いられる能動態潜在不定詞は能動態未来分詞助動詞のfuisseを組み合わせた形である。laudātūrus fuisseが使われるのは間接話法限定され直接話法における非現実接続法過去過去完了間接話法言い換えるときに使う。英語では"would"や"would have"で訳される。例:nōn vidētur mentītūrus fuisse (クインティリアヌス)「彼が嘘をついていたように見えない」("it seems unlikely that he would have told a lie") 不定詞(分詞男性形)laudāreterrērepeterecapereaudīre能動態現在不定詞laudāre terrēre petere capere audīre 受動態現在不定詞laudārī terrērī petī capī audīrī 能動態完了不定詞laudāvisse terruisse petīvisse cēpisse audīvisse 受動態完了不定詞laudātus esse territus esse petītus esse captus esse audītus esse 能動態未来不定詞laudātūrus esse territūrus esse petītūrus esse captūrus esse audītūrus esse 受動態未来不定詞laudātum īrī territum īrī petītum īrī captum īrī audītum īrī 能動態潜在不定詞laudātūrus fuisse territūrus fuisse petītūrus fuisse captūrus fuisse audītūrus fuisse 受動態未来不定詞が用いられるのは稀で、古代ローマ人もしばしば、代替形としてfore ut接続法従属節組み合わせる形を用いていた。

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不定詞

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/08/15 04:22 UTC 版)

ハンガリー語の動詞」の記事における「不定詞」の解説

辞書形語尾-ni加えると不定詞形が得られる。例:várni, kérni 他に、語尾-ani/eniを加え動詞グループもある。 語幹子音2つある動詞(例:játszani, tartani, küldeni, választani, festeni, mondani, hallani, ajánlani)。 語幹が「長母音+t」となる動詞(fűteni, véteni, tanítani, bocsátani)。 動詞védとedz (védeni、edzeniとなる)。 例外は、állni(立つ)、szállni(飛ぶ)、varrni(縫う)、forrni(沸かす)で、語幹子音2つだが、語尾-ni付ける。

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不定詞

出典:『Wiktionary』 (2020/03/04 09:20 UTC 版)

名詞

不定 ふていし

  1. 語形変化したり前置詞伴ったりして他の品詞働きをする非定型動詞

関連語


「不定詞」の例文・使い方・用例・文例

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