SessionIDManager クラス
アセンブリ: System.Web (system.web.dll 内)
構文
解説
SessionIDManager クラスは、ASP.NET セッション状態で使用する一意のセッション識別子を管理する HTTP モジュールです。ASP.NET セッションの一意の識別子は、SessionID プロパティです。これは、現在の HttpContext または Page の Session プロパティからアクセスできます。ASP.NET セッション識別子は、ランダムに生成された数を小文字の a ~ z と数字の 0 ~ 5 のから成る 24 文字の文字列にエンコードしたものです。
既定では、SessionID 値は、ASP.NET アプリケーションへの各要求と共に Cookie に入れて送信されます。SessionID 値を含む Cookie の名前は、既定で ASP.NET_SessionId になります。異なる Cookie の名前を構成するには、sessionState 要素 (ASP.NET 設定スキーマ) の cookieName 属性に目的の Cookie 名を設定します。
ASP.NET アプリケーションによる Cookie の使用を無効にしながらセッション状態を使用するには、アプリケーションの Web.config ファイルで、sessionState 要素の cookieless 属性を true に設定して、Cookie の代わりに URL にセッション識別子を格納するようにアプリケーションを構成します。詳細については、IsCookieless プロパティのトピックを参照してください。
継承時の注意 ASP.NET セッション識別子は、各自のカスタムのセッション識別子と置き換えることができます。それには、SessionIDManager クラスを継承するクラスを作成し、CreateSessionID メソッドおよび Validate メソッドを各自のカスタム実装でオーバーライドします。SessionIDManager クラスをオーバーライドし、これらのメソッドを実装する例については、CreateSessionID メソッドの例を参照してください。 ISessionIDManager インターフェイスを実装するクラスを作成することによって、SessionIDManager 全体をカスタムのセッション ID マネージャと置き換えることができます。カスタムのセッション ID マネージャが cookieless セッション識別子をサポートする場合、ISAPI フィルタなどのセッション識別子を URL に含めてやり取りするソリューションを実装する必要があります。カスタムのセッション ID マネージャの作成の詳細については、「ISessionIDManager」を参照してください。System.Web.SessionState.SessionIDManager
プラットフォーム
Windows 98, Windows 2000 SP4, Windows Server 2003, Windows XP Media Center Edition, Windows XP Professional x64 Edition, Windows XP SP2, Windows XP Starter Edition
開発プラットフォームの中には、.NET Framework によってサポートされていないバージョンがあります。サポートされているバージョンについては、「システム要件」を参照してください。
参照
- SessionIDManager クラスのページへのリンク