PCカード
別名:ピーシーカードスタンダード ,PCMCIAカード
【英】PC Card, PC Card Standard, PCMCIA Card
PCカードとは、主にノートパソコンなどで採用されている、カード型の拡張機器の規格のことである。
PCカードのサイズは85.6×54mmで、厚さはコネクタ部分が3.3mmとなっている。拡張機能を搭載する本体部分の厚みには複数の種類があり、厚さ3.3mmの「PCカード Type I」、5mmの「PCカード Type II」、10.5mmの「PCカード Type III」に規格が分かれている。現在ではType IIが最も多く採用されている。
PCカードはI/Oやストレージなど様々な機能を追加する用途に用いられている。代表的な用途としては、SCSIやATAPIなどの通信インターフェース、Ethernetや無線LAN、Bluetoothなどのネットワーク機能、モデム、PHSのデータ通信、あるいは、メモリースティックやSDカード、miniSDといった小型ストレージのアダプタなどがある。PCカード Type IIIではハードディスクが搭載される例もある。
PCカードにおけるデータ転送は、当初は16ビット幅で行われていたが、後にPCIバスと同じ32ビット幅に改良された。32ビット幅の規格は特にCardBusと呼ばれており、現在ではほとんどのPCカードによってサポートされている。
PCカードを装着するためのカードスロットは専用のPCカードスロットが用いられる。PCカードスロットはノートパソコンのほとんどに1つか2つ用意されている。
PCカードは米国の標準化団体であるPCMCIA(Personal Computer Memory Card International Association)と、日本の業界団体であるJEIDA(日本電子工業振興協会)によって共同で策定された。公式な呼び名ではないが「PCMCIAカード」と呼ばれることもある。
なお、2003年には、PCカードに代わる規格として新たに「ExpressCard」規格が提唱されている。ExpressCardはPCカードに比べて一層の小型化・高速化が実現されている。
参照リンク
Official Home Page for the PCMCIA Trade Association - (英文)
Official Home Page for ExpressCard Technology from PCMCIA - (英文)
PCカード
(PCMCIAカード から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/06 02:35 UTC 版)
PCカード(英: PC Card)とは、日米協調して規格統一を行ったパソコン用小型カード型インタフェース、およびその規格による拡張カードである。主に、ノートパソコンや小型の省スペース型デスクトップパソコンで利用される。PC向けインタフェース規格として初めて、本格的なプラグアンドプレイ、ホットスワップを実現した。
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- 1 PCカードとは
- 2 PCカードの概要
- 3 32ビット規格と16ビット規格
- 4 用途
- 5 規格
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