ファイバーチャネルとは? わかりやすく解説

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ファイバー‐チャネル【Fibre Channel】


ファイバーチャネル

別名:ファイバチャネル
【英】Fibre Channel, FC

ファイバーチャネルとは、主にストレージエリアネットワークSAN)において、複数サーバーストレージをひとつのネットワーク接続する高速データ転送方式である。米国規格協会ANSIT11委員会により規格化されている。

ファイバーチャネルは、主に光ファイバー使用して接続される従来SCSIケーブル利用しサーバーストレージそれぞれ1対1接続する方式であったため、転送速度遅く、かつネットワーク構成ストレージ複数台必要となるなどの難点があった。ファイバーチャネルを利用することで、数Gbps単位高速データ転送実現され複数サーバーに対して1台のストレージ対応させることが可能となっている。

なお、光ファイバー比べて転送速度接続可能な距離は劣るものの、同軸ケーブル使用してファイバーチャネル接続するともできる

ファイバーチャネルのプロトコルは「FC-0」から「FC-4」までの5つ階層レイヤー)から成りLANローカルエリアネットワーク)のプロトコルとは構造異なる。そのため、ファイバーチャネルでSAN実現するには、場合LANとは別個に専用ネットワーク構築する必要がある最近では、ファイバーチャネルをイーサネット上で利用できるようにした「FCoE」(Fibre Channel over Ethernet)の技術開発されSANLAN統合することが可能となっている。


参照リンク
ファイバチャネルとは - (ストレージ・ネットワーキング技術部会)
ネットワークシステムのほかの用語一覧
コンピュータシステム:  ホスト  プラグアンドプレイ  ファイル共有  ファイバーチャネル  共有プリンタ  クライアント  LDAP

ファイバーチャネル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/12 19:17 UTC 版)

ファイバーチャネル: Fibre Channel[1]、略称:FC)はギガビット級ネットワーク技術の一種であり、主にストレージエリアネットワーク (SAN) の構成要素としてデータセンターで使用されている。情報技術規格国際委員会(INCITS, 米国国家規格協会:ANSIが信任した委員会)のT11技術委員会が標準化した[2]。接続には主に光ファイバーを使用し、長区間(最大100 km)かつ高速(最大128Gb/s)な伝送を実現する。種々の上位プロトコルがサポートされているが、主にSCSIコマンドがネットワーク上でやり取りされる。メインフレームではFICONが利用される場合もある。


  1. ^ ファイバーはアメリカ英語で「Fiber」とつづることが多いが、ファイバーチャネルではイギリス英語の「Fibre」とつづる。詳細:ファイバチャネルFAQ
  2. ^ T11 - Fibre Channel Interfaces、2017年12月16日閲覧。
  3. ^ An Introduction to Fibre Channel、2017年12月16日閲覧。
  4. ^ ロードマップ、2017年12月16日閲覧。
  5. ^ 接続形態、2017年12月16日閲覧。
  6. ^ トポロジーの比較
  7. ^ プロトコル階層“特集:IP技術者のためのSAN入門”. atmarkIT. (2002年8月22日). http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/0208/22/news001_3.html 
  8. ^ Fibre Channel Overview” (英語). 2017年12月16日閲覧。
  9. ^ Fibre Channel 基礎講座”. 2017年12月16日閲覧。
  10. ^ プロトコルのマッピング“ストレージ・ネットワークの技術”. ITmedia エンタープライズ. (2006年6月24日). http://www.itmedia.co.jp/im/articles/0606/24/news009_3.html 
  11. ^ Storage Networking 101: Understanding the Fibre Channel Protocol” (英語). 2017年12月16日閲覧。
  12. ^ ポート・コネクタ
  13. ^ SFPモジュール
  14. ^ ファイバーケーブルの比較
  15. ^ ファイバーチャネルアダプター QLogic


「ファイバーチャネル」の続きの解説一覧

ファイバーチャネル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/09 14:31 UTC 版)

ホストバスアダプタ」の記事における「ファイバーチャネル」の解説

「ファイバーチャネル」も参照 近年HBAはファイバーチャネルのインタフェースカードを指すことが多い。主要なオープンシステムコンピュータアーキテクチャバスPCISBusなど)でサポートされている。各HBAにはユニークな World Wide Name (WWN) が付与されている。WWNイーサネットMACアドレス似ていて、IEEE割り当てたOrganizationally unique identifier(OUI)を使っている。ただしWWNの方が長い(8バイト)。HBAには2種類WWNがある。ノードWWNアダプタ上のポート共有されポートWWN個々ポート割り当てられる主な供給業者は、ATTOテクノロジーブロケード、Emulex、LSI、StorageTek(STK)、QLogicなどである。

※この「ファイバーチャネル」の解説は、「ホストバスアダプタ」の解説の一部です。
「ファイバーチャネル」を含む「ホストバスアダプタ」の記事については、「ホストバスアダプタ」の概要を参照ください。

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