AMORDEGRC 関数
適用対象: Microsoft Excel 2010, Excel Web App, SharePoint Online for enterprises, SharePoint Online for professionals and small businesses
説明
各会計期における減価償却費を返します。この関数は、フランスの会計システムのために用意されています。資産を会計期の途中で購入した場合、日割り計算による減価償却費が計上されます。この関数は AMORLINC 関数に似ていますが、資産の耐用年数に応じて一定の減価償却係数が計算に適用される点で異なります。
書式
AMORDEGRC(取得価額, 購入日, 開始期, 残存価額, 期, 率, [基準])
重要 日付は、DATE 関数を使って入力するか、他の数式または他の関数の結果を指定します。たとえば、2008 年 5 月 23 日を指定する場合は、DATE (2008,5,23) という数式を使用します。日付を文字列として入力した場合、エラーが発生することがあります。
- 取得価額 必ず指定します。資産を購入した時点での価格を指定します。
- 購入日 必ず指定します。資産を購入した日付を指定します。
- 開始期 必ず指定します。最初の会計期が終了する日付を指定します。
- 残存価額 必ず指定します。耐用年数が終了した時点での資産の価格を指定します。
- 期 必ず指定します。会計期 (会計年度) を指定します。
- 率 必ず指定します。減価償却率を指定します。
- 基準 省略可能です。1 年を何日として計算するかを表す数値を指定します。
解説
- Microsoft Excel では、日付を連続したシリアル値として処理することで、日付の計算が行われています。既定では、1900 年 1 月 1 日がシリアル値 1 として保存されます。2008 年 1 月 1 日は 1900 年 1 月 1 日から 39,448 日後に当たるので、シリアル値は 39,448 になります。
- この関数では、資産の耐用年数の最後の会計期までの減価償却費、または減価償却費の累積額が取得価額と残存価額の差よりも大きくなるまでの減価償却費が返されます。
- 減価償却係数は、次のように定義されています。
- 減価償却率は、最後から 1 つ前の期で 50% まで上昇し、最後の会計期で 100% まで上昇します。
- 資産の耐用年数が 0 〜 1 年、1 〜 2 年、2 〜 3 年、または 4 〜 5 年の場合、エラー値 #NUM! が返されます。
使用例
使用例を新規のワークシートにコピーすると、計算結果を確認できます。
その方法は?
- Ctrl キーを押しらながら C キーを押します。
- 空のブックまたはワークシートを作成します。
- ワークシートでセル A1 を選択し、Ctrl キーを押しながら V キーを押します。Excel Web App を使用している場合は、使用例のセルごとにコピーと貼り付けを繰り返します。
メモ Excel Web App で、結果を適切な形式で表示するには、セルを選択してから、[ホーム] タブの [数値] で [表示形式] の横の矢印をクリックし、[標準] をクリックします。
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