高等教育機関のランキングに関するベルリン原則とは? わかりやすく解説

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高等教育機関のランキングに関するベルリン原則

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/07 03:32 UTC 版)

世界大学ランキング」の記事における「高等教育機関のランキングに関するベルリン原則」の解説

2006年に、IREG国際ランキング専門家グループ) が大学ランキングの質とグッド・プラクティスに関する原則ベルリン原則)を策定大学ランキング編集する際の実施作成に関する枠組16項目。 ランキング目的目標 高等教育インプットプロセスアウトプット多様な評価手法のひとつであること。ランキングは、高等教育についての比較可能な情報与え理解高めるが、高等教育どのようなものであり、どのようなことを行うかについて評価をするための主要な手法となるべきではない。ランキングは、市場基盤をおく見方示しそのことによって、政府アクレディテーション団体、そして独立した評価機関業務補完することができる。 ランキング目的及び、誰を対象としたランキングであるかを、明確にすること。ランキングはその目的適切に沿うように設計されなければならない。ある特定の目的満たしたり、ある特定のグループに対して情報与えるように設計された諸指標は、他の目的グループに対しては、適切ではないかしれない高等教育機関多様性認識し、各高等教育機関多様なミッション目標考慮すること。例えば、研究志向高等教育機関の質を測る方法は、高等教育が行渡っていないコミュニティに対して広範なアクセス提供する高等教育機関の質を測る方法とは、非常に異なったものになるランク付けされる高等教育機関と、ランキングプロセスに対して情報提供している専門家に対しては、頻繁に相談なされるべきである。 ランキング用いた情報源範囲及びそれぞれの情報源発しているメッセージ明確に提示すること。ランキング結果が適切かどうかは、その情報享受する相手と、その情報出所例えば、データベース学生教授雇用者など)によって決まる。良い実践あり方としては、ランキング含まれる高等教育機関に対してより完全な理解を得るために、これらの情報源から提供される様々な見方組み合わせることが考えられるランキングが行われている各教育システムについての、言語・文化経済及び歴史的な文脈特定すること。特に国際ランキングは、偏った見方となる可能性意識しランキング目的明示すべきである全ての国や教育システムが、何が高等教育機関の「質」を構成するのかに関して同じ価値信念共有しているわけではないし、そのような比較強制するためのランキング考案すべきではない。 指標デザイン重み付け ランキング作成用い手法に関して透明性をもつこと。ランキング作成用い手法選択は、明確で、曖昧さもたないのであるべきである。ここでは、データ出所だけではなく、諸指標算定仕方についても透明性確保すべきである指標は、関連性妥当性考慮して、選ぶこと。データ選択は、そのデータ利用可能かどうかではなくそれぞれの尺度がもつ、高等教育の質及び学術上や機関強さを表す能力あるかの判断基づいて行うべきである。それぞれの尺度がなぜ採用されたのか、また、それらの尺度を何に表そうとしているのかを明確になければならない。 可能であるときは常に、インプットよりもアウトカム事後的な効果)を優先して測定すること。インプットに関するデータは、すでに定められ体制秩序全般的状況反映するのに適しており、利用可能であることが多い。アウトカムについての尺度は、高等教育機関やその教育プログラム位置づけや質についてのより正確な評価を示す。ランキング編集者は、適切なバランス確実にとるようにすべきである。 (使用される多様な指標に対して重み付け明示し変更制限すること。重み付け変更すると、高等教育機関やそのプログラム位置付け変化したときに、それが本当違い表しているのか、ランキングの手法が変更されたために起きた変化なのかを消費者見分けることが難しくなるデータの収集と処理 この「原則」に示され倫理基準とグッド・プラクティスの勧告に対して適切な注意を払うこと。各ランキング信頼性保証するため、データの収集使用実地訪問を行う責任者は、可能な限り客観的で公平であるべきである。 可能であるときはいつも、監査され検証可能なデータ使用すべきであるこのようなデータは、高等教育機関によって実際受け入れられてきたし、高等教育機関の間での比較が可能であり、互換性もあるなどの利点がある。 科学的なデータ収集としての適切な手続き通じて収集されたデータを含むこと。データの収集源である学生・教員その他のパートナー代表性をもたなかったり歪曲されサンプルであった場合、そのデータ高等教育機関やその教育プログラム正確に代表していない危険があり、そのようなデータ取り除かれるべきである。 質保証評価基準ランキングプロセス自体適用すること。ランキングプロセスは、高等教育機関評価用いられる専門的技術留意すべきであり、また、ランキング自体評価にこの知識用いるべきである。ランキングは、手法開発にあたって絶え間なくこの専門的技術利用するラーニング学習する)・システムであるべきであるランキング信頼性高め組織分析の手法(organizational measures)を適用すること。この手法の実施にあたっては、望ましく国際的なアドバイス指導を行う組織関与させることが可能である。 ランキング結果呈示 ランキング開発用いられるすべての要素について、消費者明確に理解できるようにすること。また、ランキングどのように表示するかを消費者選択できるようにすること。これにより、ランキング利用者は、高等教育機関やその教育プログラムランキング用いられる指標についての理解が深まるだろう。さらに、利用者がこれらの指標重み付け自分決める、何らかの機会あるべきである。 オリジナル・データの誤り除去するか、または減少させる方法集積すること、また、誤り過失修正する方法組織化し公表すること。高等教育機関社会は、発生した誤りについて知らされるべきである。

※この「高等教育機関のランキングに関するベルリン原則」の解説は、「世界大学ランキング」の解説の一部です。
「高等教育機関のランキングに関するベルリン原則」を含む「世界大学ランキング」の記事については、「世界大学ランキング」の概要を参照ください。

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