翻訳後のタンパク質への取込み
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/20 03:48 UTC 版)
「タンパク質を構成しないアミノ酸」の記事における「翻訳後のタンパク質への取込み」の解説
「翻訳後修飾」、「リン酸化」、「ミリストイル化」、および「パルミトイル化反応」も参照 タンパク質を構成するアミノ酸のように遺伝コードでコードされていないが、非標準アミノ酸のいくつかはタンパク質中で見られる。これらは、タンパク質中の標準アミノ酸の側鎖が翻訳後修飾されたものである。このような翻訳後修飾は、しばしばタンパク質の機能や制御に必要なものである。例えば、グルタミン酸のカルボキシル化物であるγ-カルボキシグルタミン酸は、カルシウムカチオンとより結合しやすく、プロリンのヒドロキシル化物であるヒドロキシプロリンは、結合組織(コラーゲン)の維持に不可欠である。他の例として、真核生物翻訳開始因子EIF5Aに含まれるヒプシンは、リシン残基を修飾したものである。このような修飾は、タンパク質の局在を決めることもある。例えば、長い疎水性の官能基が付加すると、タンパク質はリン脂質膜に結合しやすくなる。 グルタミン酸は1つのγ-カルボキシル基を持つが、カルボキシグルタミン酸は2つ持つ。 ヒドロキシプロリンは、プロリンの4番炭素にヒドロキシル基が付いたイミノ酸である。 ヒプシンは、リシンのε-アミノ基に4-アミノブチル基が付いたものである。 ピログルタミン酸 おそらく誤取込みによって、タンパク質中にアミノマロン酸が含まれることもあるという予備的証拠も得られている。
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