ヒプシンとは? わかりやすく解説

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ヒプシン

分子式C10H23N3O3
その他の名称(S)-2-Amino-6-[[(R)-4-amino-2-hydroxybutyl]amino]hexanoic acid、ヒプシン、Hypusine
体系名:(S)-2-アミノ-6-[[(R)-4-アミノ-2-ヒドロキシブチル]アミノ]ヘキサン酸


ヒプシン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/11/02 06:12 UTC 版)

ヒプシン (Hypusine) は、全ての真核生物といくつかの古細菌で見られるが、細菌では見られない異常アミノ酸である。ハイプシンと呼ばれることもある。ヒプシンを含むことが分かっている唯一のタンパク質は真核生物翻訳開始因子5A(elf5A) と古細菌で見られる類似のタンパク質である[1]。ヒトでは、elf5Aの2つのアイソフォームであるeIF-5A-1とeIF-5A-2が存在する。これらは2つの別の遺伝子によってコードされ、タンパク質生合成の最初のペプチド結合の形成を促進する。ヒプシン残基の周辺の領域は保存性が高く、eIF-5Aの機能に必須である。そのため、ヒプシンとeIF-5Aは真核細胞の生存と増殖に不可欠であると考えられている。


  1. ^ Park MH (February 2006). “The post-translational synthesis of a polyamine-derived amino acid, hypusine, in the eukaryotic translation initiation factor 5A (eIF5A)”. J. Biochem. 139 (2): 161–9. doi:10.1093/jb/mvj034. PMC: 2494880. PMID 16452303. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2494880/. 
  2. ^ Shiba T, Mizote H, Kaneko T, Nakajima T, Kakimoto Y (September 1971). “Hypusine, a new amino acid occurring in bovine brain. Isolation and structural determination”. Biochim. Biophys. Acta. 244 (3): 523-31. doi:10.1016/0304-4165(71)90069-9. PMID 4334286. 


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