ブクステフーデ:組曲 ヘ長調
バッハ:組曲 ヘ長調
英語表記/番号 | 出版情報 | |
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バッハ:組曲 ヘ長調 | Ouverture F-Dur BWV 820 | 出版年: 1876年 初版出版地/出版社: Peters |
楽章・曲名 | 演奏時間 | 譜例 | |
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1 | プレリュード Overture | 2分30秒 | No Image |
2 | アントレ Entree | 2分00秒 | No Image |
3 | メヌエット Menuet | 1分00秒 | No Image |
4 | トリオ Trio | 1分03秒 | No Image |
5 | ブレ Bourree | 0分04秒 | No Image |
6 | ジーグ Gigue | 0分05秒 | No Image |
作品解説
5楽章:プレリュード、アントレ、メヌエット、ブレ、ジーグ
《アンドレーアス・バッハ本》所収(資料については《幻想曲とフーガ イ短調 BWV944》参照)。バッハの創作史においてきわめて初期に生まれた。具体的な時期は不明だが、おそらくヴァイマール着任以前の作品であり、その後レッスンや演奏にもほとんど用いられることがなかったと見られる。
この組曲に含まれる音楽はどれも、バッハの後年の鍵盤組曲の様式とはまったくかけ離れているようにみえる。模倣はきわめて単純で長いまとまりを作ることがない。和声進行は単純で図式的ですらある。また、全体の響きはフランスの管弦楽組曲を模したように聞こえ、管弦楽作品の鍵盤編曲ではないかと疑う説もある。しかし、メヌエットのトリオを除いて概ね簡潔な2声部のテクスチュアを維持しており、初めから鍵盤用に書かれたとみてほぼ間違いない。フランス風の軽いギャラントな旋律であるのはそのとおりだが、ドイツに典型の手法がとりわけ速い曲の中間終止や最終小節付近に見られる。プレリュード、ブレ、ジーグでは、終止が唐突なまでに簡潔で、和音を断定的に打ち鳴らして終わる。これはドイツのオルガン音楽の伝統に即したもので、リタルダンドはせずに、楽器の残響をうまく利用することで効果が出るだろう。
なお、この曲を伝える唯一の資料、《アンドレーアス・バッハ本》には装飾音が施されている。新旧の全集版に反映されているが、必ずしもバッハが直接指示したものとは限らない。とはいえ、この種の楽曲に装飾音は不可欠であるから、奏者はいずれにせよ大いに研究すべきだろう。
クープラン, ルイ:組曲 ヘ長調
組曲ヘ長調
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