西洋音楽においてとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 西洋音楽においての意味・解説 

西洋音楽において

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/03 06:42 UTC 版)

演奏者」の記事における「西洋音楽において」の解説

音楽の歴史において、作曲者演奏者聴衆享受者)の区別長い間必ずしも明確ではなかった。これが明確に分離していくのは、19世紀入ってからである。市民文化成立伴って幅広い階層人々音楽を楽しむことが出来るようになり、作曲演奏技能持たないものの、音楽享受を望む聴衆出現した。これに伴って多く人々楽曲が持つ芸術性伝えると同時にそれを生み出す演奏技巧誇示することを専門とする人々現れ作曲者演奏者分離図られた。 演奏者目に見えない楽曲出来るだけ客観的な図式の形で表現した楽譜元にしてその作品の持つ芸術性正当に再現することが求められる。そのためには、楽譜を音として実現する技能楽器を扱う能力留まらず表現統制能力音楽性も必要とされる)とその作品精神性芸術性理解して表現する能力求められる。ただし、作曲者による創作追体験不可能である以上、演奏者自身楽譜から作曲者意図読み解く必要性があり、それによって複数の作品対する「解釈」が生み出される可能性存在するし、演奏家自身が持つ個性によって実際に演奏される楽曲微妙な変化加えられる場合もある。 楽器即興演奏一般的モーツァルトベートーヴェン代表されるように作曲者演奏兼ねることが珍しくなかった18世紀まで違い19世紀になると演奏専門とするものが現れ中期から後にかけては先人の曲を優れた演奏技巧再現する「大演奏家」が出現するようになったピアノにおけるフランツ・リスト(彼は作曲者としても名声があるが)はその代表的な人物であった。だが、演奏技術への過度評価は、19世紀の末になると大演奏家による主観的な解釈による楽曲自体改変すら許容されるようになった20世紀に入るとこうした演奏者振舞い対す批判から、即物主義の客観的演奏様式生み出されるようになり、作品への忠実さ重んじられるうになる今日において作品に対して忠実的かつ客観的な演奏態度主流派となる一方で前衛音楽世界では作曲者演奏者による自由な演奏態度許容して作品新たな芸術的可能性付与させようとする動き見られ、更に録音技術発達によって演奏会直接赴かなくても、場合によっては聴衆誕生前死去して直接聴くことが不可となった演奏家演奏間接的な手段聴くことが可能となるなど、演奏を巡る多様化進んでいる。

※この「西洋音楽において」の解説は、「演奏者」の解説の一部です。
「西洋音楽において」を含む「演奏者」の記事については、「演奏者」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「西洋音楽において」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「西洋音楽において」の関連用語

西洋音楽においてのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



西洋音楽においてのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの演奏者 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS