空港の改善計画と環境破壊への懸念
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/12/22 13:31 UTC 版)
「マンモス・ヨセミテ空港」の記事における「空港の改善計画と環境破壊への懸念」の解説
2008年、マンモスレイクス町の主導により、600万ドル相当の空港リハビリテーション・プロジェクトが実施された。それには滑走路の再舗装と、倉庫ビルの旅客ターミナルへの改造が含まれた。滑走路のメインテナンス作業は全額、 FAA の空港改善プログラム (Airport Improvement Program) によって賄われた。 年間旅客数が2030年までに14万人に増加することが予測されており、それを視野に入れた空港の拡張・拡大・改善計画も検討されている。 空港そのものの住所はマンモスレイクスとなっているが、周辺の土地はアメリカ合衆国農務省林野局 (USFS) またはロサンゼルス水道電力局(英語版) (LADWP) が所有しており、町そのものからは分断されている。マンモスレイクス町が2013年8月に用意した計画書類によると、当面は、すでに空港が所有している土地を利用して滑走路を 8,200フィート (2,500 m) にまで拡張し、将来的に可能であるなら林野局から土地を買い取ってさらに 9,000フィート (2,700 m) まで伸ばそうという案が出ている。また、ピーク・シーズンの混雑を緩和して業務を効果的に行えるよう、 40,000平方フィート (3,700 m²) 規模の新ターミナルの早急な建設が望まれている。運航数の上昇に伴い、B737型機やA319型機の乗り入れも見込まれている。 2013年現在、空港に自動車でアクセスするためには、国道395号線からホット・クリーク・ハッチャリー・ロードを経由してエアポート・ロードを使うルートしかない。しかし、非常時にも対応できるよう、エアポート・ロードをホット・クリーク・ハッチャリー・ロードとは反対側のベントン・クロッシング・ロード(やはり国道395号線に繋がっている)まで伸ばすことも提案されている。 さらに、リゾート・コンドミニアム・ホテル、高級RVパーク(キャンピングカー用の施設)、ショッピング兼ビジター・センターなどを空港敷地内に建設するという”マスター・プラン”も出されている。 なお、拡張計画は以前にもアメリカン航空の協力で推進されており、2000年に FAA から2870万ドル ($28,700,000) の工事資金が支出されることがいったん決まっていた。当時のマンモスレイクスの年間訪問客数は約300万人(スキーヤーは約100万人)であった。その大部分は自動車による来訪者だが、マンモス山スキー場は空港拡張によって他州からのスキーヤーも含めた訪問客の大幅増加を見込んでいた。しかし、2003年、合衆国地方裁判所が「FAA は、拡張工事による訪問客数や不動産開発の増加が環境(生態系)に与えるであろう影響について十分な調査を行っていない」として、拡張工事を差し止める判決を下していた。 国道395号線(マンモスレイクスからビショップに向かう途中)。奥に見えるのはホワイト山脈。 ホット・クリーク・ハッチャリー・ロードから見るマンモス・ヨセミテ空港。 エアポート・ロードから見るマンモス・ヨセミテ空港。 ベントン・クロッシング・ロードとシャーウィン山脈。このまま道を進むと、国道395号線にぶつかる手前の右側に空港がある。
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