百人組手とは? わかりやすく解説

百人組手

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/18 13:22 UTC 版)

百人組手(ひゃくにんくみて)とは、極真カラテの荒行のひとつで、1人の空手家が100人の空手家と連続して組手を行うことである。当初は、荒行としてではなく、外国人門下生が帰国する、もしくは海外に長期派遣する門下生への送別の意味を込めて行われていた。




「百人組手」の続きの解説一覧

百人組手

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/25 14:41 UTC 版)

増田章」の記事における「百人組手」の解説

優勝後、チャンピオンとして責任立場感じていた。そんな時、浜井識安が再び百人組手をやってみないかと言ってきた。一度はやる意義が見い出せなくて断ったが、原点に還ろうと考えていた時に百人組手の修行最適ではないか考え直し増田は行う事に決めた。約3か月準備期間経て1991年平成3年5月19日15時30分から始まった総本部で行う百人組手で支部からの挑戦者増田初めであった公明正大期するために対戦相手同門城西支部門下生全員除外された。開始前大山倍達は「対戦者は真剣に戦え全日本チャンピオン一本勝ちしたら、次の昇段時の得点にします」と対戦者に発破をかけた。この修行一目見よう遠く北海道関西からも応援見学者駆けつけた。1人2分、50人目終了時20休憩を取る事で、開始した増田20人目終了時点所要時間29分と、それまで挑戦者たちより遥かに早いペース進み圧倒的な強さ誇示する。技も突き技蹴り技どちらか偏らずバランス良くバラエティに技を繰り出し一本合わせ一本含む)勝ちを重ねていく。大山が思わず「挑戦者はもっと気合を入れて!! ダンス踊っているのか!」と活を入れるほど、増田強さ光っていた。大山は「強いな、増田は。だが、これからヤマだ」とつぶやいたハイペース進んでいた百人組手が45人目アジア選手権1990年王者阿部清文と引き分けしたあたりから、ペースも下がり、引き分け増えてきた。 50終了した時点道着交換した増田は「倒れるまでやらせてくれよ(そのように励ましてほしい、の意)。オレ、今、弱気になっているから」と応援来ていた松井に話すと「大丈夫。そこまで認識していれば問題ないオレなんか50人の時点でもう青息吐息だった。それに比べれば今日の君は十分余力がある。自信持っていけ」と笑顔激励した詳細は#逸話の「百人組手での松井章圭応援アドバイス」を参照)。60人を越えると自分の思う通り身体動かない62人目大山増田に「痛そうな顔をするな」と活を入れ、「がんばれ増田。がんばるんだ」と激励した66人目押され気味の増田松井が「なに、ちんたらやってるんだ!」。その刹那増田鬼の形相前蹴り繰り出し相手ふっ飛ばしていた。70人に入り顔面防御しっかりしているが、条件反射身体動かしているだけになる71人目相手前蹴り吹っ飛ばされ判定負けしてから、前蹴り間合い有効に使って間合いを保つ。極限状況にいるため、76人目対戦相手の肩に噛み付いてしまう。意識しっかりしているが疲労により、前かがみになりやすい。80人目では相手盛んな打ち合いをし合った82人目でも身体触れた時に再び噛み付こうとするが、寸前正気戻ってすみません」と謝る。83人目に再び阿部清文と対戦し技あり二つ奪われ唯一の一本負けをした。幸いな事にダメージはさほどではなかったようだが、大山の心配そうな顔が印象的である。増田は技を出そうとして身体がそれについていかないもどかしさ感じているようだ91人目入り残り10人。全身痛みに耐えながら相手必死に打ち返す時には打ち返せず、相手攻撃防御必死になる状況もあった。95人目では後退しながらも左右回し蹴り必死形相連発する残り3人になって大山増田に「あと3人だ!!」と大声発した99人目相手前蹴り金的入りプロテクター付けていなかった増田仰向けになり、断末魔のような呻き声上げて悶絶した。介抱されて立ち上がった増田道場内には「マスダマスダ」のコール鳴り止まない見学者中には涙を流している者もいた。100人目石川支部時代先輩である水口敏夫相手をした。1853分、百人組手は達成増田は「自分弱さつくづく感じた限界挑戦しよう大それた事を考えたが、それはできなかった。達成できたのは周囲励ましてくれたお陰です。本当に皆さん感謝してます。ただ単に身体を動かすだけの持久力なら残っているみたいだけど、全身打撲のような状態で痛みがひどく、技が出ない・・・」と語った

※この「百人組手」の解説は、「増田章」の解説の一部です。
「百人組手」を含む「増田章」の記事については、「増田章」の概要を参照ください。

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