由来と形式とは? わかりやすく解説

由来と形式

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/20 03:23 UTC 版)

ドヴァーラパーラ」の記事における「由来と形式」の解説

建築要素としてのドヴァーラパーラは、ヤクシャのような守護神や、不動明王のような姿に起源を持つ。 今日では警官兵士の姿をしているものもある。 これらの像は伝統的に仏教寺院ヒンズー教寺院の門に置かれるほか、王宮などの建物にも置かれることがあり、聖域を守る役割持っている一般的に悪鬼のような武装をした恐ろしげ護衛として描写されるが、スリランカの仏教寺院山門などでは普通の人間の姿をしているものもある。他の例では、凶暴な外見ナーガ)の姿が同じ役割果たしていることもある。 ジャワバリドヴァーラパーラ像は安山岩から彫られているものが多く片膝をついて棍棒を持つ大きな体軀持った恐ろしげ巨人として描かれている。ジャワ最大石像は、シンガサリ時代ドヴァーラパーラ像で、高さは3.7メートルある。一方カンボジアタイ伝統的なドヴァーラパーラはより細身で、棍棒中央下げ持った姿勢描かれている。 タイ古典期ドヴァーラパーラ像は、乳白色青磁釉薬覆われ高温焼いた炻器作られている。このタイプ陶器の像は、タイ北部にあるいくつかの窯で、14世紀から16世紀にかけてのスコータイおよびアユタヤ時代作られたものである寺院規模財力により、ドヴァーラパーラ像は1体だけの場合もあり、、2体1組、または多数配置されることもある。神殿への参道両側1体ずつ置かれていることが多い。より大規模な寺院では、4体(ローカパーラ - 東西南北守護する神々)、8体、あるいは12置かれる場合もあった。場合によっては、忿怒相や守護神頭部だけが置かれることもあり、これはジャワ宮殿 (en:Kraton) で非常によく見られる形式であったエレファンタ石窟群インド) シンガサリ時代最大級ドヴァーラパーラ像(ジャワアンコール遺跡バンテアイ・クデイカンボジアドヴァーラパーラ像(スコタイ王朝アユタヤ王朝 14世紀16世紀タイ9世紀後半10世紀前半チャンパ王国ベトナムバリ島にあるヒンドゥー教寺院の門を守る男女一対ドヴァーラパーラ像。 バンコク王宮を守るドヴァーラパーラ像(タイen:Wat Ratchabophitを守る現代兵士風のドヴァーラパーラ像(タイバンコクポロンナルワスリランカスラカルタインドネシアチョーラ朝ドヴァーラパーラ像、11世紀タミル・ナードゥ州インド

※この「由来と形式」の解説は、「ドヴァーラパーラ」の解説の一部です。
「由来と形式」を含む「ドヴァーラパーラ」の記事については、「ドヴァーラパーラ」の概要を参照ください。

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