むきしつ‐ひりょう〔‐ヒレウ〕【無機質肥料】
読み方:むきしつひりょう
⇒化学肥料
無機質肥料(無機肥料)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 04:33 UTC 版)
無機物を主成分とした肥料で、工場で化学的に生産されたものが中心であるが、天然の鉱物もある。また、炭素をその組成に含まないものと理解する場合もあり、その場合、尿素は有機肥料とする。多くのものは、水に溶けやすく即効性があるが、同時に流れやすくもあるため、定期的に肥料を追加する必要がある。また有機物の量が少ないため、長期間使用すると土壌障害の原因となる。 窒素質肥料、りん酸質肥料、加里質肥料は単肥に分類される。 窒素肥料(窒素質肥料) - 「葉肥え」とも言われる。塩安(塩化アンモニウム NH4Cl) 硫安(硫酸アンモニウム (NH4)2SO4) 硝安(硝酸アンモニウム NH4NO3) 燐安(リン酸二水素アンモニウム NH4H2PO4 リン酸肥料でもある。) 尿素((NH2)2CO) 石灰窒素(CaCN2) 硝酸加里(硝酸カリウム KNO3 カリウム肥料でもある。) リン酸肥料(りん酸質肥料) - 「実肥え」とも言われる。過リン酸石灰(リン酸二水素カルシウムと硫酸カルシウムの混合物 Ca(H2PO4)2) 重過リン酸石灰(リン酸二水素カルシウム Ca(H2PO4)2) リン酸加里(リン酸二水素カリウム KH2PO4 カリウム肥料でもある。) 熔成リン肥(ようりん) カリ肥料(加里質肥料) - 「根肥え」とも言われる。塩化加里(塩加)(塩化カリウム KCl)(単に加里と名打たれていた場合、この塩化カリである事が多い。) 硫酸加里(硫加)(硫酸カリウム K2SO4) 炭酸加里(炭酸カリウム K2CO3) ケイ酸加里(ケイ酸カリウム K2SiO3) マグネシウムやケイ素が主成分の肥料は特殊成分肥料という。また、微量要素を一種以上含むものは微量要素肥料という。 なお、有機質の肥料と単肥または速効性の化成肥料をあわせたものを有機質配合肥料という。
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