無機色素
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/23 07:40 UTC 版)
無機色素は有機色素に比べ、光電変換効率や耐久性の高いものが多いが、高価である。 Ru系色素 光励起寿命が長く、光励起後の電子移動過程において生ずるRu酸化種が安定している。また、光の吸収領域が広く、可視光全体だけでなく、赤外光領域に広がるものも開発されている。光電変換効率も高く、10%を超えるものも報告されている。 <主なRu増感色素> RuL2(NCS)2 (N3色素)…可視光での全領域での光吸収が可能 RuL1(NCS)2 (Black Dye(色素)) …900nmまでの赤外光を含む領域までの光吸収が可能 Ru フェナントロリン色素 …N3色素に比べ可視光領域に強い光吸収もつ Ru ピキノリン色素 …TiO2太陽電池では、赤外領域の光に対して この他、NCS配位子を全く持たないβ-ジケトナートRu増感色素、Ruを使用しないPt色素なども開発されている。
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