配位子
配位子
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/27 09:38 UTC 版)
キラルなフェロセニルホスフィン類は遷移金属が触媒する反応で配位子として用いられることがある。医薬品や農薬の合成にも用いられている。1,1'-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン (dppf) は2つのホスフィン部位を持っており,パラジウムカップリング反応の配位子としてよく用いられる。
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配位子
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/22 13:53 UTC 版)
シュウ酸イオンは金属イオンに対してよい配位子となる。2箇所で金属と配位結合し、MO2C2 という五員環を作る。代表的な錯イオンはトリスオキサラト鉄(III)酸イオン([Fe(C2O4)3]3−) である。オキサリプラチンという薬は白金にシュウ酸イオンが配位した錯体である。この薬は白金製剤として良く知られているシスプラチンより水への溶解度が向上し、かつ服用制限の原因となっていた副作用の腎毒性を軽減した。シュウ酸やシュウ酸イオンは過マンガン酸イオンによって酸化される。この酸化還元反応の鍵となる反応中間体は、シュウ酸イオンが3価のマンガンイオンに配位した錯イオン([Mn(C2O4)]+)である。シュウ酸は3価の鉄イオン(Fe3+)と水に可溶な錯イオンを作るので、サビ取りに利用されている。
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配位子
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2014/08/13 16:27 UTC 版)
アンビデント配位子とは、構造中の2種類以上の原子から配位結合を形成しうる配位子をいう。両座配位子とも訳される。NO2(ニトロとニトリト)、OCN-(シアネートとイソシアネート)、SCN-(チオシアネートとイソチオシアネート)などの例があり、結合する原子によって連結異性体を形成しうる。 結合している原子の位置を明確にするために、 Denticity と呼ばれる κ を用いた表記法が用いられる。
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配位子
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/02 14:53 UTC 版)
遷移金属への配位子としての一フッ化ホウ素は、2009年に(C5H5)2Ru2(CO)4(μ-BF)で最初に見つけられた。一フッ化ホウ素は2つのルテニウム原子のどちらにも結合する架橋配位子となっている。 VidovicとAldridgeは、NaRu(CO)2(C5H5)と(Et2O)BF3を反応させた。ここで、一フッ化ホウ素は付加されたものではなく、その場で形成されたものである。 1968年、四フッ化二ホウ素とペンタカルボニル鉄の反応で、Fe(BF)(CO)4が生成するとの主張がなされたが、再現されていない。 鉄の蒸気を四フッ化二ホウ素及び三フッ化リンと反応させると、(PF3)4FeBFが生成した。ハフニウム、トリウム、チタン、ジルコニウムは6Kという低温で金属元素と三フッ化ホウ素を反応させることで、BF配位子を持つ二フッ化物を形成する。末端配位子としてBFを持ち、完全な性質が最初に解明された分子は、DranceとFigueroaにより、2019年に合成された。 一フッ化ホウ素は一酸化炭素と等電子的であるため、金属カルボニルと似たような化合物を作る。2つか3つの金属原子を架橋する(μ2及びμ3)ことも予測されている。配位子としてのBFの研究は、遊離状態での不安定性のため難しい。
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