歓喜団・歓喜丸・団喜とは? わかりやすく解説

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歓喜団・歓喜丸・団喜

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/23 14:34 UTC 版)

歓喜天」の記事における「歓喜団・歓喜丸・団喜」の解説

歓喜天供えることに因み、この名前が付いた菓子である。主に歓喜団かんぎだん歓喜丸(かんぎがん)、または略称で団喜(だんき)などと呼ぶ。形状は、単体多臂像の歓喜天(男天)が巾着袋砂金袋)を手にしているため、その巾着袋模したものといわれている。 本来はモーダカ(modakam)と呼ばれるインド料理とされ、日本では歓喜天双身毘沙門天への定番供物になる。経典中には歓喜団の名が記され材料作り方についてはさまざま示される平安時代中期成立の『和名類聚抄』の飯餅類では「歓喜団一名団喜」と記し八種唐菓子一種として紹介している。江戸時代中期公卿近衛家熙著書歓喜天祭り日にある餅を包んで揚げ料理歓喜団であると載せ京都菓子屋では飴を包み油で揚げ菓子歓喜天への供物として売っていたことから、これは清浄歓喜団のことだという。現在でも京都市の「亀屋清永」が通年菓子にて清浄歓喜団販売し今日遺風伝えている。 蘇・蜜・麵・干薑クルミ石榴など11種の材料混ぜて作るとされ、また、調伏息災など祈願目的によっても種類が違うという説がある。今では、米粉混ぜて、平たい餅にして、中に小豆粉、切った串柿薬種入れて油で揚げる。形は、端をひねって石榴(ざくろ)の形に模す吉祥果の実を表し白米の粉を練って小豆の餡を包んで、上を八弁の花のようにして、巾着のように絞り、油で揚げる福徳包み込んでいる巾着表しているという。小豆の餡は愛念表し白米の衣は純浄の智光意味する上の八弁は八苦除いて、八福に浴しその利益を表すとされる。 『倭名類聚抄』では歓喜団食材に「涅槃経云」と、酥、蜜、胡椒、蓽、茇、葡萄胡桃、石橊(ザクロ)、などを挙げ、これを「和合調合)」すると経典からの記述がある。

※この「歓喜団・歓喜丸・団喜」の解説は、「歓喜天」の解説の一部です。
「歓喜団・歓喜丸・団喜」を含む「歓喜天」の記事については、「歓喜天」の概要を参照ください。

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