機巧魔術とその解説
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/26 07:17 UTC 版)
「機巧少女は傷つかない」の記事における「機巧魔術とその解説」の解説
自動人形(オートマトン) 魔術回路を内蔵し、人形使いの魔力を受けて活動する人形。つまり意思を持つロボット。 姿は人型に限らず、実に様々な様態の自動人形が存在する。内蔵する生命の魔術回路「イブの心臓」によって自律性や知性を有し、一般にはさらに後一つだけ搭載可能な、別の魔術回路を生かした特性を持つ。 人形と人形師の腕によっては、知覚の共有をすることができる。負傷した場合、人形使いの近くにいるほど修復が早くなる。 魔術回路 呪文や印や魔法陣などの、複雑怪奇な魔術儀式を疑似的に再現する機巧。 魔力を流すだけで魔術的効果を発揮する。ただし、性能を十分に発揮するためには、使い手の習熟や才能、または回路を搭載した自動人形による制御のサポートや代行が必要。一般的に自動人形は、一つの体に生命の魔術回路「イブの心臓」と別の魔術回路を一つずつ搭載し、最近出回った新術から、宇宙の真理に関わる古の秘法まで、様々な特性を付与されている。 機巧魔術(マキナート) 錬金術を起源とする、生命の魔術回路「イブの心臓」の発明によって切り開かれた、魔術の概念を塗り変えた近代的詠唱法。 魔術回路を内蔵する自動人形と、それを操る人形使いからなるコンビネーションにより、従来よりも遥かに迅速・精確・強力な魔術行使を実現したため、機巧魔術は高度に発達した魔術体系の根幹をなし、魔術の軍事転用により激動の時代が到来した。 「イブの心臓」 最も普及している魔術回路。生命の魔術回路で、人形に知性を与える。優秀な人形師ならば人間とほとんど変わらない人形を作ることもできる。未だ全容の解明されないブラックボックスで、複製はできても一から作ることは不可能だといわれている。また、「魔活性不協和の原理」の唯一の例外。人形の核であり、これさえ無事なら修復可能だが、破損は人形の死を意味する。 魔活性不協和の原理 機巧物理学の基礎概念。異なる二種の魔術回路は同一のボディに存在できない。現時点でもそれは解消されていない。 強制支配(フォース) 基本的には自律している自動人形を、ある程度強制的に操ること。 知覚の共有 優れた人形使いと、一部の自動人形(ガルムシリーズなど)に可能な魔術。 コントロール中の自動人形と文字通り知覚を共有することができるが、その間、人形遣いは無防備になってしまう。 念動 自律性の低い、もしくは無い人形を操る高等魔術。人形使いの魔力だけで、関節、バランス、動きをコントロールしなければならない。相当な鍛錬を積んだ人形使いで無ければ、人形の腕一本動かすことさえできない芸当だが、雷真は初心時から稚拙であるもののこれを行なっている。
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