墨出し
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/29 12:12 UTC 版)
使用する木材や作業を行う壁や床、天井等に作業する為の水平位置や中心位置を表示することを墨出しという。レーザー墨出し器等を使用し、角度、傾斜を測った上で行われている。墨を付けた糸を伸ばしていくことで対象的に直線を描くことから、墨出し (英: setting-out、setting up、marking)と呼ばれるようになった。組み合わせる木材の中心や水平を表示することが役割である。 墨出しは夜間しかできない光学式から、昼でも利用可能なパルスレーザー式に代わっている[いつ?]。 墨出しには以下の印の付け方と意味が存在する。
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墨出し
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/10 15:11 UTC 版)
建築の工事測量で、壁・柱・床などの中心線の位置、仕上げ面の位置またはそれらの逃げ墨を墨糸などを使ってしるすのが、墨出し(すみだし)と呼ばれる作業である(建設現場で働くための基礎知識(第一版) 建設産業担い手確保・育成コンソーシアム事務局:(一財)建設業振興基金)。 設計図に描かれている、 あるかたちの施設や構造物を現場につくるためには、まず基準となるものから、敷地にその位置を割り出して杭を打つ。中規模な工事でも、基準となる点から要所までの距離や方向は、図面の中に記入されているのが普通である。このとき、図面全部が敷地内に収まるかどうかを調べ、収まる見通しがつけば、これらをもとにして、図面上のかたちを現地に写していく。このとき、境界、特に境界杭を確認しておくことが大切でまた排水を流入させるマンホールを確認しておくことも必要となる。 短期間使用する杭には、重木という4cm×3.5cm角の木材を適当に短く切って使用している。しかし、特に重要な杭には、コンクリート製のものを使い、杭の周囲をコンクリートに固めるなどして、工事中に移動しないようにしておく。 設計図のものを敷地内にあてはめるためには、まず平面的な位置を注めて、次に高低を決定しなければならないが、水平位置の割り出し (縄張り)は、工事が小規模な場合には図面に示された距離をもとにして、現場にある建物や塀などから要所までの距離を求めて、基準点に杭を打ち、それをもとに地面に盛土·切土の位置や広さ流れや池などのかたちを描く。この作業を「縄張り」と呼んでいる。実際にワラ縄や石灰などで地面にかたちを描いてみて、そのかたちが良いか悪いかを再点検し、必要ならば修正を行う。 図面の寸法通りに縄張りしても、実際に室内などから見た場合、例えば流れのかたちが悪かったり、園路などが動線がスムーズでなかったりということも少なくない。このようなときには、縄張りを変更して、好ましいかたちになるように修正しなければならない。ただし、公共的な特に大規模な工事などでは通常、自由に変更することは許されない。 設計時に設計者が思い描く姿と、その設計図に基づいて現場に移した姿は、なかなか一致し難いものもある。したがって、現場で再考したり、その設計図を多少修正を促すこともある。 規模の大きい工事において、図面上の基準点を地上に写す場合には、すでに知られている地上の基準点や建築物からの距離を基にして、地上に杭を打って示す。この杭は、その後の工事の基準になる地点であるから、工事中にその位置が移動しないよう、コンクリートで固めたりを設けるなどして保護することもある。また、工事中の盛土などによって、杭が隠れてしまうことがあらかじめ分かっている場合には、引照杭を設けておく。 引照杭は、逃げ杭ともいい、 特に重要な位置を示す杭や、施工中に埋まったり、掘り取られたりする恐れのある杭について、 後でその位置を確認できるように、少し離れた位置に別な杭を打ち、基の杭の位置が分かるようにするものである。 引照杭は、2本の直線の交点として表わす方法と、 三角形の頂点として表わす方法とがある。
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