六道衆
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 02:52 UTC 版)
蛇の紋章を持つこの世に六道魔界を建設することを目論む闇の密法集団。裏高野の宿敵であり孔雀王の血を引く孔雀を狙う。 大聖歓喜天(タイセイカンギテン) 象頭の魔人である六道衆、アシュラを利用して封印された地獄門を開きその奥に眠ると言われた孔雀王の復活を企む。 冷気を操る密法を使い、裏高野最強の実働部隊と言われた薬師十二神将を壊滅させたが、孔雀と心を取り戻したアシュラによって敗れる。 倶摩羅(クマラ) 孔雀王を崇める教団「光翼教団」の教祖であり、自ら孔雀王の化身を名乗る。 黄幡星の御子であり、十数年前に裏高野によって殺される所だったが、夜叉王の手によって救われ、六道衆によって孔雀王の生まれ変わりとされる。 光翼によって死人を操る術の他、孔雀と同じく孔雀明王呪を使いこなし、一度は孔雀に勝っている。 実は死人であり、その命は十数年前に慈空によって奪われているが、同じく裏高野によって殺された子供の怨念と、黄幡星自身によって動かされていた操り人形であった。 「ライジング」では裏天台上僧として登場。仏闘試合いで孔雀と戦い、結果として孔雀が破門となる原因となる。その後、日光から手を組むことを求められるが、地獄に落ちた不空によると孔雀との戦いに敗れて死んだ。地獄に作られた闇曼荼羅の中心に姿を写した人形として安置されていた。仏像として力だけを与えられた自身の存在自体が間違っていたと語るが、孔雀・慈覚・冥道の3人に家族として受け入れられることで成仏した。時間を遡って現世に帰還した孔雀と改めて対決。本来の姿は堕天使ルシファーであり、孔雀同様に「人として生きなおすために転生した」という事実を思い出した。死をもって過ちを清算しようとするが、それを止めた孔雀と仲間たち全員と友としての誼を結ぶ。最終話では次期裏天台座主最有力候補される「大師」となっており、孔雀の退魔行に便宜を図るなど協力関係を結んでいる。 夜叉王(やしゃおう) 倶摩羅の僕であり、かって裏高野五大明王の一人に数えられた密法者。守護神は金剛夜叉明王。 黄幡星の御子であるというだけで子供たちを殺す裏高野に逆らって幼い倶摩羅を連れて逃げつつも慈空の手によってとどめを刺されたが死人として復活し以後は倶摩羅に従う。 死人となりながらも人の心は失っておらず、倶摩羅に敗れた孔雀を救い、最後は孔雀に全てを託して死ぬ。 「ライジング」では裏天台の僧として登場。 羅誐(ラーガ) 倶摩羅の側近の女、正体は六道衆の愛染明王であり「天弓」と呼ばれる密法を使い、五輪坊「地」の部隊を全滅させる程の力を持つ。 倶摩羅こそが復活した孔雀王と信じており、倶摩羅が孔雀王として即位した暁には自らは八葉の位につくことを夢見ていたが、王仁丸と慈空によって倒される。 軍荼利(グンダリ) 六道衆八大明王の一人、その正体は帝政ロシア末期、権力をほしいままにしたラスプーチンであり自らを神の人(スクレツ)と呼ぶ。ロシアの凍土で人造的に孔雀王を誕生させるべく世界中から闇の血を引く子供達を集めていた。 崑崙編にて己のクンダリーニチャクラを使い嵐と王仁丸を追い詰めるも、自分が人造の魔神であることに気づかずチャクラを使ったため自滅した。 オルガとオカン ツングースのとある寒村に住む姉弟。弟のオカンに闇の血が流れていることに目を付けた軍荼利と六道衆によって、人工的に孔雀王が造り上げられようとしたが、姉・オルガによってその手を逃れ、日本に行きつく。オカンは富士の冥穴に潜み孔雀王として覚醒しようとするが、孔雀の命がけの説得により元の心優しい少年として生まれ変わる。 しかし六道衆は次にオルガの中に流れる闇の血に目を付け、彼女を天蛇王として覚醒させることに成功。心を失ったオルガは孔雀に襲いかかるが、オカンの捨て身の攻撃によって人の心を取り戻し、オカンと共に絶命。 その後孔雀王たるオカンと天蛇王たるオルガの二人の魂が合一し、最強の魔神・「闇の大日如来」が誕生するが、所詮六道衆による造り物の魔神に過ぎず、真の孔雀王たる孔雀によって破られる。 闇曼荼羅の魔神達 朋子により覚醒させられ、闇の盟主・天蛇王に付き従う数百体の魔神の群れ。闇の世界を渇望する。一体一体が強力な神であり、数体で戦車を含む中国軍数個師団を壊滅させる実力を持つ。 八葉の老師 「闇の管理者」を名乗り、六道衆を司る8人の謎の魔神たち。 この世の始まりから生き続ける不死の神々で、孔雀王の力を持ってしても倒すことはできない。六道魔界を築き上げるために様々な刺客を孔雀に仕向ける。 そのうちの一人、文殊菩薩(カール・ハウスホッファー)のみ聖槍で倒され、空位になったその席は黄海峰が座ることとなったが、最後は海峰が裏切り、八葉の陣が崩れた隙に金剛界四印会の陣で滅殺された。 六道衆は闇の大日如来編では、遙か太古に地球に飛来した高度な機械文明を持つエイリアンとも取れる演出があったが、後の話では神話・宗教的なものに落ち着いている。
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