はっ‐しょう〔‐シヤウ〕【八省】
八省
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後醍醐は八省の長官である卿を、前関白左大臣二条道平や右大臣鷹司冬教といった高位の上級貴族に兼任させた。これは、八省の管轄事項が上級貴族の合議体を通じて天皇に伝えられる律令制以来の体制を解体して、後醍醐が八省の長官となった上級貴族を通じて八省を統括することで天皇親政の強化に繋げる目的であったが、位階の伝統を無視した動きに公卿達は反発した。
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八省
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/04 11:04 UTC 版)
左弁官局が中務省・式部省・治部省・民部省の4省を、右弁官局が兵部省・刑部省・大蔵省・宮内省の4省を管轄する。 中務省 - 天皇に侍従し、詔勅の作成・宣旨、伝奏などの宮中事務や位記・戸籍などの事務を掌る。四等官の他、侍従・内舎人・内記・監物・主鈴・典鑰などの品官(ほんかん)が所属する。中宮職 - 後宮に関する事務を所管する。太皇太后・皇太后・皇后がいるときには、それぞれ、太皇太后宮職・皇太后宮職・皇后宮職を置く。 左右大舎人寮 - 平城天皇のとき、左右統合。 図書寮紙屋院 内蔵寮 縫殿寮糸所 内匠寮(令外) - 聖武天皇のとき、設置。 陰陽寮 画工司 - 808年、内匠寮に統合。 内薬司 - 896年、宮内省の典薬寮に統合。 内礼司 - 808年、弾正台に統合。 式部省 - 文官の人事や朝儀・学校などを掌る。758年から764年の間のみ文部省に改名。大学寮大学別曹 散位寮 - 896年、式部省内に統合。 治部省 - 諸氏の族姓や葬事・仏寺・雅楽・外交事務を掌る。雅楽寮 玄蕃寮 諸陵司 - 729年、諸陵寮に昇格。 喪儀司 - 808年、兵部省の鼓吹司に統合。 民部省 - 民政特に租税・財政を掌る。戸籍・田畑を司る。廩院 主計寮 主税寮 兵部省 - 武官の人事と軍事全般を掌る。隼人司 - 808年、衛門府より兵部省に編入。 兵馬司 - 左右馬寮に統合。 造兵司 - 宇多天皇のとき、兵庫寮に統合。 鼓吹司 - 宇多天皇のとき、兵庫寮に統合。 主船司 - 廃止。 主鷹司 - 廃止。 刑部省 - 司法を掌る。良賤の訴などを司る。囚獄司 - 検非違使の台頭により有名無実化。 贓贖司 - 平城天皇のとき、刑部省に統合。 大蔵省 - 財宝・出納・物価・度量衡などを掌る。率分堂 織部司 典鋳司 - 光仁天皇のとき、中務省の内匠寮に統合。 漆部司 - 平城天皇のとき、中務省の内匠寮に統合。 縫部司 - 平城天皇のとき、中務省の縫殿寮に統合。 掃部司 - 嵯峨天皇のとき、宮内省の内掃部司と統合して宮内省の掃部寮を設置。 宮内省 - 宮中の衣食住・財物その他の諸事を掌る。大膳職 木工寮 大炊寮供御院 主殿寮釜殿 典薬寮乳牛院 掃部寮 正親司 内膳司進物所 御厨子所 贄殿 造酒司酒殿 采女司 主水司氷室 筥陶司 - 大膳職に統合。 鍛冶司 - 木工寮に統合。 官奴司 - 主殿寮に統合。 主油司 - 主殿寮に統合。 内掃部司 - 掃部寮に統合。 内染司 - 掃部寮に統合。 園池司 - 内膳司に統合。 土工司 - 木工寮に統合。
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