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リアエンジン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2011/08/15 23:58 UTC 版)

タトラ T87(1936年 - 1950年)。近代的リアエンジン車の嚆矢と言える

リアエンジンとは、自動車航空機において、貨客スペースより後方にエンジンを搭載する形式を指す。

自動車では通常、ミッドシップよりもさらに後方、後輪車軸上もしくはその後方に搭載しているものが該当するが、広義ではミッドシップ型も含むことがある。本項目では狭義の定義にて記述する。


  1. ^ のちシュタイアなどを経てダイムラー・ベンツに入社、第二次世界大戦後のメルセデス・ベンツ車にクラッシャブル・ボディなど先進的な安全対策思想を取り入れた。20世紀中期における傑出した自動車技術者の一人として知られる。
  2. ^ 簡略で低重心なバックボーンフレーム、横置きリーフスプリングによる4輪独立懸架、空冷水平対向エンジンというレイアウトは、1924年発表のフロントエンジン車タトラ・11の影響が濃厚であるが、これを本家タトラの開発者レドヴィンカに数年先んじて、いち早くリアエンジンにレイアウト転換することを着想した点で卓抜なものと言えよう。彼の学生時代のコンセプトが、ポルシェのフォルクスワーゲンにまで影響を与えているとする説もある。
  3. ^ 日本の文献では、富士重工業の前身の一つである富士自動車工業が1949年民生産業(後の日産ディーゼル工業)と共同開発したリアエンジンバス「ふじ号」について、日本でオリジナルの着想により開発された史上初のモノコック・リアエンジンバスであるように記述している例が少なくない。だが、「ふじ号」の車体設計は、進駐軍の持ちこんだGMのリアエンジンバスが先行例として参考にされているのは明白で、ボディ前面窓周囲の独特なへこみは、トランジットそのままである。UDエンジンとアングルドライブに付いては「ふじ号」(富士TR014X-2)の次世代の「民生・コンドル号」から採用されており、これはGMからのライセンス供与であることが公表されている。日本の実情に合わせた開発こそ富士・民生の自社技術によるものとはいえ、発想の根本自体は決してオリジナルとは言えない。「ふじ号」についての文献でGM製リアエンジンバスに触れていないものは、日本メーカー(多くの場合、バスボディメーカーとしての富士重工業)を賞揚するために、都合の悪いGMの存在を無視しているともとれる。
  4. ^ 以降の中南米などでのタイプ1生産継続(2003年にメキシコでの生産を終了し、完全に製造中止)は、償却済設備によって旧式化した大衆車を廉価に量産した、発展途上国でのありふれた事例に過ぎず、技術的潮流への影響とは無関係なものである。


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