ヤチホゴールデン【ヤチホゴールデン】(食用作物)
登録番号 | 第4351号 | |
登録年月日 | 1995年 3月 15日 | |
農林水産植物の種類 | 大麦 | |
登録品種の名称及びその読み | ヤチホゴールデン よみ:ヤチホゴールデン | |
品種登録の有効期限 | 15 年 | |
育成者権の消滅日 | 1997年 3月 16日 | |
品種登録者の名称 | 栃木県 | |
品種登録者の住所 | 栃木県宇都宮市塙田1丁目1番20号 | |
登録品種の育成をした者の氏名 | 宮川三郎 佐々木昭博 福田暎 早乙女和彦 加藤常夫 五月女敏規 神永明 大塚勝 桐生光広 伊藤浩 吉田久 田谷省三 天谷正行 小林俊一 瀬古秀文 藤井敏男 小松田美津留 氏原和人 関口忠男 倉井耕一 | |
登録品種の植物体の特性の概要 | ||
この品種は,「大系R2067 」(後の「栃系166 」)に「栃系144 」(後の「ミサトゴールデン」)を交配して育成された固定品種であり,育成地(栃木県栃木市)における成熟期は中生,しま萎縮病抵抗性及びうどんこ病が極強で多収,麦芽エキス及びエキス収量の多い品種である。 叢性はやや直立,株の開閉はやや閉である。稈長,稈の細太及び稈の剛柔は中,ワックスの多少はやや多,葉色はやや淡,穂型は矢羽根型である。穂長はやや短,粒着の粗密は密,穂の抽出度は中,条性は二条,芒の有無と多少は多,芒長は中,ふの色は淡黄である。粒の形及び大小は中,底刺毛茸の長短は長,千粒重はやや大,リットル重は中,原麦粒の見かけの品質は中の中である。播性はⅢ~Ⅳ,茎立性及び成熟期は中,脱芒性はやや易,穂発芽性はやや易,脱粒性はやや難,耐倒伏性及び耐湿性はやや強,収量性は多である。整粒歩合及び麦芽収量率は中,麦芽エキス及びエキス収量は多,麦芽粗蛋白質含量は中,可溶性窒素含量は多,コールバッハ数は大,ジアスターゼ力はやや大,最終醗酵度はやや多,麦汁色度は中である。しま萎縮病抵抗性及びうどんこ病抵抗性は極強,赤かび病抵抗性はやや強である。 「あまぎ二条」と比較して,底刺毛茸が長いこと,麦芽エキスが多いこと,しま萎縮病抵抗性及びうどんこ病抵抗性が強いこと等で,「ミサトゴールデン」と比較して,成熟期が晩いこと,麦芽エキス及びエキス収量が多いこと,うどんこ病抵抗性が強いこと等で区別性が認められる。 | ||
登録品種の育成の経過の概要 | ||
この品種は,栃木県農業試験場(栃木市)において,昭和58年に「大系R2067 」(後の「栃系166 」)に「栃系144 」(後の「ミサトゴールデン」)を交配し,初期世代は雑種集団で世代促進を行い,60年(雑種第4代)から系統育種法により選抜,育成された固定品種である。62年から生産力検定予備試験,63年から系統適応性検定試験及び特性検定試験を行い,平成3年以降「関東二条27号」の系統名で地域適応性を検討し,その特性を確認して育成を完了した。4年は雑種第11代である。 |
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