ボビン‐レース【bobbin lace】
ボビンレース
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/11 05:03 UTC 版)
ボビンレース(英語: bobbin lace)は、織りの技法を用いたレースである。通常、糸をボビンと呼ばれる糸巻きに巻き、織り台の上に固定した型紙の上に、ピンで固定し始点とする。ボビンを両手で持ち、左右に交差させ交差をピンで固定しながら、平織り、綾織り、重ね綾織りの3種類で、様々な模様を織り上げてゆく。
- 1 ボビンレースとは
- 2 ボビンレースの概要
- 3 ボビンレースが伝承された地方
ボビン (レース)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/11/28 23:09 UTC 版)
ボビン(英語: bobbin、フランス語: fuseau、ドイツ語: klöppel)とは、ボビンレースを作るための道具のひとつである。長細い棒状の形態をしており、ヨーロッパ各国では、地域性のある形状をし、材質も様々であり、装飾がほどこされているものが多い。 アンティークボビンは、代々受け継がれて使用されることが多く、市場に出回ることは稀である。大きさは、織り上げる糸の種類によって様々である。ヨーロッパの博物館等で展示されているのを見ることができる。 また、日本では木製の汎用ボビンが市販されている。
- 1 ボビン (レース)とは
- 2 ボビン (レース)の概要
ボビンレース
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/06 14:55 UTC 版)
ヴァランシエンヌ 18世紀には連続糸のボビンレースであった。網目は当初円いものであったが、1740年頃、四角くなった。グランドは非常にはっきりとし、輪郭は明確で、緻密なクリームのような白さが特徴であった。フランスのレースはヴァランシエンヌの影響で、ニードルレース以上の評判を得た。 リール 連続糸のボビンレースで、フランドル地方のメヘレンと同じように、太い糸で縁取りするが、レゾーが「明るいグランド」と呼ばれる、2本糸を交差させる網目であった。起源は16世紀末にさかのぼるが、1750年頃から大規模に作られ始めた。リール近くのアラスや、フランス各地、デンマークのトゥナー、スウェーデンのワルステナ、イギリスのミッドランドでも作られた。イギリス風のものは、バックス・ポイントと呼ばれている。 ブロンド 連続糸のボビンレースで、中央の針穴のある網目のレゾーが特徴であった。使われる糸は、クリーム色の絹糸で、それがこのレースの名前となった。黒い絹糸、色絹糸、金属糸でも作られた。17世紀よりパリの北部地方で生産されていたが、1760年以降に話題となった。金銀糸のレース以外は高価ではなかった。四つ葉のクローバーのような単純なモチーフで、その大きな網目の穴に造花の枝やリボンを通した。簡単で早くできるので宗教施設や福祉施設で生産された。生産地はフランスのカーン、ルーアン、イタリアのヴェネツィア、スペインであった。
※この「ボビンレース」の解説は、「フランスのレース」の解説の一部です。
「ボビンレース」を含む「フランスのレース」の記事については、「フランスのレース」の概要を参照ください。
ボビンレース
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/06 14:55 UTC 版)
マリーヌ 19世紀前半、多くは農民のかぶりものを飾る為に使われ大流行した。行商人がどんな辺鄙な村にもマリーヌを持ち運び、地方の衣装にふんだんに使われた。ベルギー、スペイン、イタリアで作られていた。 機械のマリーヌは1850年から1960年に作られはじめ、急速に手作りのマリーヌにとって替わった。19世紀後半のノルマンディーやブルターニュのレースのかぶりものや、その他のアクセサリーは、ほとんど機械レースで作られた。 バンシュ 19世紀にはほとんどレースが作られていなかった。ポワン・ド・ネージュの特徴を持つ機械レース、ポワン・ド・フェが18世紀末にバンシュで製造された。 リール マリーヌと同様、安価で単純な模様のレースであった。19世紀には綿糸で作られた。ベルギーで多量に作られ、その内ベーヴェレン・ヴァスのデザインは特徴的で、「ポランカント」と言われたモチーフと1830年代のカシミアのモチーフから考案された。 ル・ピュイ、ル・クリュニー 幾何学デザインの連続糸のレースで、多くのポワン・デスプリを含んでいた。ル・ピュイの太い絹糸によるギピュールと白糸のル・クリュニーはゴシックと呼ばれた感覚が特徴である。機械ボビンによるクリュニーレースは、円形にレースを作り、手作りのクリュニーレースと区別するのは困難である。世界中に最も広まったレースとなり、ほとんどは女性の手芸品として、フィンランド、スペイン、ブラジル、マダガスカル、北アメリカ、アジアに広がった。 シャンティイ 黒い絹を使った連続糸のレースである。17世紀半ばに、イル=ド=フランスで作られたのが起源で、1840年代以降ノルマンディーで多くは作られたが、評判になるといたるところでつくられ始めた。ベルギーのシャンティイはフランスのものより、色が濃く黒っぽい。バイユのものは、チャコールグレーである。 モチーフは格子状に作られ、太い糸で縁取りされた。レゾーは一般に、「フォンシャン」と呼ばれる、2本糸を交差させて三角形を作った網目、またはリールの網目で作られている。比較的細い帯状に作られ、それを完璧に縫い合わせるポワン・ド・ラクロックは、1850年に発明され、当時流行の幅広のフリルや、巨大なショールを作ることができた。 機械レースが模倣するようになると衰退した。機械のシャンティイは編み目が格子状でなく、ニット効果の網目であることで見分けられる。 バイユー ボビンレースは17世紀にさかのぼるが、フランス中に知れ渡るのは19世紀になってから、1829年のルフェビュール商会の設立による。あらゆるレースを作成し、高い品質の製品を作成した。 ヴァランシエンヌ 19世紀技法が急激に変化した。連続糸のレースではなく、切断糸のレースとなり、レゾーよりトワレに多くの糸を使った。補充した糸はモチーフの裏で切り取る方法は、1830年代のベルギーで発明され、流行した。この方法は速く、大きな作品を作れた。 フランス北部の非常に小規模な生産地を除けは、ベルギーが唯一の生産地となった。
※この「ボビンレース」の解説は、「フランスのレース」の解説の一部です。
「ボビンレース」を含む「フランスのレース」の記事については、「フランスのレース」の概要を参照ください。
「ボビンレース」の例文・使い方・用例・文例
ボビンレースと同じ種類の言葉
- ボビンレースのページへのリンク