ビルマおよび中国の戦いとは? わかりやすく解説

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ビルマおよび中国の戦い

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/22 17:02 UTC 版)

アルバート・ウェデマイヤー」の記事における「ビルマおよび中国の戦い」の解説

1943年、ウェデマイヤーは東南アジア戦線英語版)に赴き、東南アジア連合軍(英語版総司令官であるイギリス海軍中将ルイス・マウントバッテン伯爵のもとで参謀一人選任される1944年10月27日、ウェデマイヤーは陸軍参謀総長となっていたマーシャルから、「ジョセフ・スティルウェルに代わって中国戦線アメリカ軍指揮を執れ」との電報受け取った。スティルウェルの後任という新し任務では、蔣介石大元帥参謀長兼ねることとなったマーシャルからの電報では他に、国民政府要人としてのウェデマイヤーが特別に行ってもよい任務と禁事項記されていた。ウェデマイヤーは、中国戦線での任務は、軍事外交両面におけるアメリカ要人の「墓場」であると考えていたふしがあり、初期のころは任務について不安があった。実際、ウェデマイヤーがスティルウェルとの事務引継ぎのためにスティルウェルの司令部入ったところ、スティルウェルがウェデマイヤーと面会することなく司令部去ったことを知って落胆した通常司令官交代の際には後任司令官に対して状況説明作戦計画配下長所および短所などを徹底的に教え込むことが習慣的になっていたが、この時ばかりは、その習慣一切なかった。ウェデマイヤーは司令部徹底的に調査したものの、スティルウェルの下で作成されであろう作戦計画など一切記録を見つけることはなかった。そこでウェデマイヤーは、スティルウェルの情報将校に話を聞くことにしたが、将校の言から少しばかりのことが分かった。スティルウェルは、計画書でも何でもかんでもお尻ポケット」にしまいこんでいた、ということだった。 ウェデマイヤーは中国・ビルマ・インド戦線英語版)にたずさわっている間、国民革命軍日本軍積極的な圧力をかける気を奮い起こさせるために、さまざまなことを試したヒマラヤ山脈越え輸送作戦である「ハンプ越え英語版)」の規模拡大尽力し、また「ハンプ越え」に使用する輸送機新型差し替えた。スティルウェル以来続けられていた国民革命軍近代化継続された。しかし、ウェデマイヤーのこうした努力も、スティルウェル時代からの国民革命軍内の摩擦、すなわち中国共産党組する分子からの断続的な妨害があって、完全に成功と言えるレベルには達し得なかった。ウェデマイヤーの奔走中国国内アメリカ陸軍航空軍、すなわちクレア・リー・シェンノート中将率いる第14空軍および、中国大陸から日本満州国および日本軍要地へのB-29爆撃作戦であるマッターホーン作戦英語版)の主軸である第20空軍に対して行われた戦争終結後1945年12月7日、ウェデマイヤーは連合国軍最高司令官ダグラス・マッカーサー元帥および太平洋艦隊司令長官太平洋戦域司令官レイモンド・スプルーアンス海軍大将会談行い満州華北6つ上の国民党軍展開させるよう、統合参謀本部提言行った三者また、中国対すアメリカ支援として、統一民主化浸透を図るため、アメリカ駐華大使をその窓口として活用すべき」という意味のことを示唆した。これら、日本軍退散したあとの国共合作に関する問題は、1949年から1951年にかけてアメリカで討議されていた「失われた中国(Who lost China)」問題中心テーマとなった。これに先立つ1945年7月10日、ウェデマイヤーはマーシャルに、以下のような手紙送って警告とした。 アメリカソ連およびイギリスがあくまで国民党共産党統一強要する場合中国にとっての現実的な譲歩強制した結果後々深刻な問題形成する可能性あります一時的な統一効果的に日本軍追い出したあと、この統一解消せねばなりません。それが私の信念です。連中は表の外交的に物腰低く接しますが、裏では不一致です。統一に手を貸せば三大国の噛みつきあいになります。 — アルバート・ウェデマイヤー、 ウェデマイヤーは司令官立場から、上述の手紙を長期的観測に基づく警告として送ったわけであるが、結局は警告生かされなかった。実際に無敗」の日本軍撤退してのち国共合作1946年瓦解した。ウェデマイヤーは後々でも、統一には反対していたのだ」と他人に話していた。ウェデマイヤーは1946年中国から去った

※この「ビルマおよび中国の戦い」の解説は、「アルバート・ウェデマイヤー」の解説の一部です。
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