ほん‐そ【奔▽走】
読み方:ほんそ
ほん‐そう【奔走】
奔走
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/20 08:47 UTC 版)
「レジナルド・ジョンストン」の記事における「奔走」の解説
当初溥儀は醇親王の王宮である北府へ一時的に身を寄せ、その後ジョンストンが総理内務府大臣の鄭孝胥と陳宝琛の意向を受けて上海租界や天津租界内のイギリス公館やオランダ公館に庇護を申し出たものの、ジョンストンの母国であるイギリス公館からは内政干渉となることを恐れ受け入れを拒否された。 頼りにしていたイギリスとオランダから受け入れを拒否されたジョンストンは、かつて関東大震災の義捐金などを通じて溥儀と顔見知りであった日本の芳澤謙吉特命全権公使に受け入れを打診した。これに対して芳澤公使は最終的に受け入れを表明し、溥儀ら一行は11月29日に北京の日本公使館に入り、日本政府による庇護を受けることになった。翌1925年2月には鄭孝胥と日本の支那駐屯軍、駐天津日本国総領事館の仲介で、溥儀一行の身柄の受け入れを表明した日本政府の勧めにより天津市の日本租界の張園に移ることとなる。 なおこの事は、1905年の日露戦争の勝利によるロシア権益の移譲以降、満洲への本格進出の機会を狙っていた日本陸軍(関東軍)と溥儀がその後緊密な関係を持ち始めるきっかけとなるものの、この頃の日本政府及び日本陸軍の立場は、あくまで第一次世界大戦における同盟国であり、当時も強力な友好国であるイギリス国民であるジョンストンの申し出を受けて、イギリスとオランダが受け入れを拒否した溥儀を一時的に租界内に庇護するだけであり、溥儀との関係を積極的に利用する意思はなかった。 それどころか日本政府は、紫禁城から強制的に退去されたものの当時も中華民国および満洲に強い影響力を持っており、政治的に微妙な立場にいた溥儀を受け入れることが、中華民国に対する内政干渉になりかねないと困惑していた。
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奔走
「奔走」の例文・使い方・用例・文例
- 必要な人的リソースの確保に奔走する
- 私は食事も睡眠も充分取らず、あなたの為に奔走しています。
- この度は、弊社の無理なお願いに奔走していただき感謝しております。
- 職を求めて 1 日中奔走した.
- 先立つものを工面する, 金策に奔走する.
- 大いに奔走して計画に対する支持を得る.
- 彼らは学校祭を成功させようと奔走している.
- 神田氏の奔走で事件は円満に解決した.
- 彼は慈善の為に奔走する
- 王事のために奔走する
- 人は利慾名聞に奔走する
- 国事に奔走する
- 朝から晩までチョコチョコ奔走する
- 世の人は名利に奔走する
- 君は何に奔走しているのか
- 彼はかの件について奔走している
- 彼は有力者間を奔走している
- 彼は僕の一身上について奔走してくれた
- 名利に奔走する
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